「公害反対発祥の地」の碑 市民団体50周年で設置(5/24)

市内の大気汚染対策を、市や企業に求めてきた市民団体「川崎から公害をなくす会」(神戸治夫会長)は24日、設立50周年を記念し、川崎医療生活協同組合大師診療所(川崎区大師町)に「公害反対住民運動発祥の地」の記念碑を設置した。会は1969年、ぜんそくで同診療所を訪れる患者が多かったことから、同組合内の公害対策委員会が中心になって発足。大気汚染公害を中心に被害の実態調査のほか、公害認定のために市民による簡易測定を広めるなどの活動を展開してきた。記念碑は縦39㌢、横51銭㌢で、盤面にこれまでの歩みが綴られている。

ベンチャー企業向け貸しオフィス 「AIRBIC」開館(5/24)

JR新川崎駅前で市が建設を進めてきた研究開発拠点「新川崎・創造のもり」で24日、産学交流・研究開発施設「AIRBIC(エアビック)」開館記念式典があった。施設は5階建て、延べ床面積約2万7千㎡。市は大和ハウス工業との共同事業で、2階の3千5百㎡を主に運営し、入居企業の支援に当たり、整備費29億円を負担した。2階の貸しオフィスは41室で、1室あたり面積は70~80㎡が主力。ベンチャー企業向けで、経営が軌道に乗った有望企業や研究機関の利用を想定。大和ハウスは3~5階で貸しオフィスを運営する。

乳児遺棄技能実習生に猶予判決 地裁川崎支部(5/22)

出産した男児を民家の敷地に遺棄したとして、保護責任者遺棄の罪に問われた中国籍の技能実習生、戦美娟(ザンメイジェン)被告(22)に対し横浜地裁川崎支部は22日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。被告は、中国の病院で妊娠が判明したが両親が支払った実習生費用約70万円は戻らないため妊娠を隠して来日し、工場で働きながら病院も受診せず自宅で出産した。支援団体は外国人技能実習制度が、労働者から労働力だけを切り取り、加害者と被害者を生んでいる。実習生が産休、育休をとる権利が担保されていることを、受け入れ先に周知するよう訴えたいとしている。

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