全国初ヘイト規制に刑事罰条例 市長表明(6/19)

福田市長は19日の市議会本会議で、市が制定を目指しているヘイトスピーチ規制などを含む差別根絶条例について「表現の自由に留意しつつ、一定の要件に該当する差別的言動の禁止規定をはじめ、当該言動を繰り返し行う者に対しては行政刑罰に関する規定を設ける」と述べ、刑事罰を導入する方針を明らかにした。市内ではヘイトスピーチの被害がやまないことを踏まえ、条例の実効性を確保するためには厳しい措置が必要と判断した。条例が成立すればヘイトスピーチに刑事罰を設けた全国初のものとなる。

カリタス小支援1学期末まで延長 市長(6/18)

多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが殺傷された事件で、福田市長は18日の定例記者会見で、カウンセラーの派遣など同校への支援を1学期が終わるまで続けることを明らかにした。その後も必要に応じて続ける方針。市は市精神保健福祉センターのカウンセラーを2人態勢で常時派遣しているほか、登下校に市バスを有償で貸与している。また事件で自殺した容疑者の親族が引きこもりがちだとして市に相談していたことで、市長は事件とは別に引きこもり支援について各相談機関の具体的対応を調査していると話した。

川崎区境「町」の呼称異例の変更へ 住民の署名実る(6/14)

市は、川崎区の「境町」の読みを「サカイマチ」から地域に定着している「サカイチョウ」に変更する方針を固め、関連議案を開会中の市議会に提出した。町名の変更は珍しいことではないが、読み方の変更は前例がない。市教育委員会地名資料室によると、境町は1922年に旧川崎町の一部として成立。川崎宿の東端にあたり、渡田、中島、大島、小田、下新田の5村との境界に位置したことが由来。町会では署名活動を展開、住民の4分の1以上に当たる約560人分の署名を集めた。市は今年2月に「市住居表示懇談会」を開いて意見を聴取し、読み方の変更が適当とした。

市立小新教科書の展示開始 来年度使用採択に向け(6/14)

市教育委員会は、来年度に市立小学校で使う教科書の展示会を14日から市総合教育センター(高津区)などで始めた。学習指導要領の改訂で教科化される五、六年生の英語をはじめ文部科学省の検定を通った教科書が並んだ。各地の展示会は8月7日まで、終了後に全科目で採択を行い使用する教科書を決める。小学校の教科書の採択は4年に一度で、昨年行う予定を来年度の学習指導要領全面改定に合わせ1年遅らせた。教科書採択に関心を持ってもらおうと市民団体「教育を考える幸区民の会」は、7月6日に幸市民館で学習会を開く。

空き家を交流の場に王禅寺で 市が活用打診(6/13)

増え続ける空き家を地域住民の交流の場として活用する初の取り組みとなる「みどり町会サロン」が麻生区王禅寺西にオープンした。市は昨年7月、空き家所有者に地域活動の場として提供する意向を確認。所有者と町会は12月までに賃料や光熱費など、活用に際しての約束事や管理方法の覚書を締結した。みどり町会サロンは木造二階建て延べ72㎡を町会が清掃などをして4月から利用が始まった。町会の役員会などで利用するほか月1回、多世代交流の場として健康体操やレクリエーションおしゃべり会などを開いている。市内の一戸建ての空き家は2013年現在6510戸で、防犯、防災面で懸念があり、空き家の有効活用は課題となっている。

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