罹災証明書の迅速発行へ 申請前に調査も(10/17)

市は17日、公的支援を受けるために必要な「罹災証明書」の発行をするため、台風19号で浸水した建物の被害調査を始める。本来は申請を受けてから調査するが、被害が集中している地域では、申請前でも調査する。調査は職員が2人1組で行い、中原、高津、多摩の3区に計38組を派遣し、被害が大きかった地域は21日までの調査完了を目指す。調査の結果、必要があれば、その場で申請を受け付け、ワンストップで迅速な発行を行う。

被災者支援へボランティアセンターを初めて設置(10/16)

市と市社会福祉協議会などは16日、台風19号による被災者を支援する災害ボランティアセンターを設置し、支援が必要な人とボランティアに参加できる人を募り始めた。同センターの設置は、制度が発足した2008年以降初めて。市などによると建物の浸水被害は中原区約720棟、高津区約560棟、幸区約20棟、多摩区約50棟で、床上浸水している家屋も多く、排水が終わった後も泥の掻き出しや掃除、家具の搬出などに人手が必要という。

市民ミュージアム当面休館 豪雨で地下水没(10/15)

市市民ミュージアム(中原区)は台風19号による豪雨で地下部分が水没したため、当面休館する。屋外駐車場から雨水が流れ込み、地下にある電気設備が使用不能となっている。15日夕の時点で高さ2㍍ほど浸水し、排水を続けているが復旧のめどはたっていない。同館は絵画や古文書、漫画関連資料など約26万点を所蔵している。収蔵庫は二重扉になっているが、内部の確認はできていない。地上部分は窓ガラスが割れたものの、企画展で展示中の作品に損傷はなかった。

武蔵小杉駅大行列 タワマンは停電続く(10/15)

台風19号の記録的な豪雨により中原区の武蔵小杉駅や47階建てマンションの電気設備が冠水し、大きな影響が出た。JR武蔵小杉駅では15日新南改札(横須賀線口)が一時使えなくなり、ホームに上がるエスカレーターとエレベーターも止まり朝夕のラッシュ時には長い行列ができた。またタワーマンションでは地下3階の配電設備が水につかり、停電が発生、エレベーターは動かず、水道も使えない状況となった。水害対策用の止水版が設置されていなかったことが要因の一つとの指摘もある。

記録的な豪雨で市内の河川氾濫 台風19号(10/12)

伊豆半島に上陸した台風19号の影響で、市内では12日夜に平瀬川が氾濫するなど各地に被害が出た。高津区と中原区の多摩川支流に近い5か所以上で浸水があり、約1360件の被害があった。避難所に避難した人は過去最多の33,150人で、高津区では60代男性が浸水した自宅で死亡した。中原区の特別養護老人ホームは1階が浸水し、入所者約120人が上階に避難した。市は空いている市営住宅など76戸に長期避難者を受け入れる。また川崎区沖に台風を避けて停泊中のパナマ船籍の貨物船が沈没し、乗組員12人のうち4人は救助されたが中国人ら7人死亡1人が行方不明。

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