市民ミュージアム浸水 所蔵品被害で「責任を痛感」(11/25)

台風19号により市市民ミュージアム(中原区)の収蔵庫が浸水し、多数の所蔵品に被害が出たことについて、福田市長は25日の本会議で、「資料や作品を寄贈した関係者、市民に心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。復旧費用を含む補正予算案などの提案説明の中で「次代に引き継がねばならない歴史的、文化的な資産を毀損した責任を痛感している」と述べ、今後の災害に備えて「このたびの対応を検証し、課題に真摯に向き合い、備えに反映していく。市の災害対応を改めて精査し、対策を進める」と述べた。

ヘイト禁止条例案を提出 市長「市民総意で制定を」(11/25)

市は25日、ヘイトスピーチに対して全国で初めて刑事罰を盛り込んだ「差別のない人権尊重のまちづくり条例案」を市議会に提出した。勧告や命令、氏名公表の際は学識経験者による審査会の意見を聴くなど、表現の自由の侵害につながらないよう配慮した。条例案は可決成立する見通しで、罰則を含めた全面施行は来年7月1日。福田市長は「全ての市民が不当な差別を受けることなく尊重され、人権尊重のまちづくりを推進するため、丁寧に議論を深め、市民の総意による条例制定に取り組む」と述べた。

6人死亡の蟹ヶ谷崖崩れから30年 語り継ぐシンポ開催(11/24)  

1989年8月1日未明、高津区蟹ヶ谷の住宅地で集中豪雨により6人が死亡した土砂災害から30年。市消防職員協議会の主催で「蟹ヶ谷の崖崩れ事故を語り継ぐシンポジウム」が23日、てくのかわさき(高津区)で開かれた。土砂災害は最初の崖崩れで一家3人が生き埋めになり、2度目の崩落で救助活動中の消防職員3人が犠牲となった。救助隊員として現場に駆け付け惨状を目の当りにした消防職員の報告などがあり、災害の記憶を継承、後継者の育成や消防組織の在り方などについて意見が交わされた。

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