「パーセント・フォー・アート」の導入を断念 市長(8/4)

福田市長は4日の定例会見で2017年の市長選の公約に掲げた、公共建築物の建築費用の1%を文化芸術振興に充てる「パーセント・フォー・アート」の導入を断念したことを明らかにした。建築費の高騰など社会情勢の変化が主な理由としている。パーセント・フォー・アートは欧米では法律で義務付けられている国もあるが、市長選では公約に「国内初の導入の検討」を掲げ、「芸術・文化が薫るまちづくり、人づくりに生かす」としていた。

復興支援の日本酒「青椿」発売 フロンターレ選手ら米作り(8/2)

サッカーJ1の川崎フロンターレは、東日本大震災の復興支援をきっかけに岩手県陸前高田市との交流を進めてきたが、同市の田んぼ「ふろん田」で収穫した米で微発泡の日本酒「青椿」をつくり8月から発売した。サポーターによる田植え、選手による鳥よけネットの設置など地元と一体で稲を育て、酒は同市内の「酔仙酒造」が手掛けた。名前はサポーターから募り、同市の花である椿にフロンターレのチームカラーの青を合わせ、両者のつながりをこの世に存在しない「青い椿」に込めた。250㎖700円(税別)でオフィシャルカフェ「FRO CAFÉ」内で販売。

収蔵品修復費本年度だけで3億円 市民ミュージアム(7/31)

昨秋の台風19号で市市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵庫が水没した問題で市は31日、被災した収蔵品の修復作業の経費は2020年度で、市の負担が約3億円、指定管理者の負担が約3千万円に上ることを明らかにした。指定管理者のアクティオ・東急コミュニティ共同事業体が搬出から洗浄、殺菌までの応急措置を請け負い、本格的修復は市が担当する。修復の完了時期や経費の総額は見通せないとしている。

19年度決算見込み歳入歳出とも過去最大 ふるさと納税流出53億円(7/30)

市は30日、2019年度の一般会計決算見込みを発表した。歳入は7397億円(前年度比3.4%増)、歳出は7367億円(同3.3%増)でともに過去最大。20年度への繰り越し財源(28億円)を引いた実質収支は1億8300万円の黒字見込み。歳入のうち市税収入は3619億円(同88億円増)で7年連続の増収。ふるさと納税による減収額は57億円で寄付額が4億円のため53億円が流出。歳出では義務的経費のうち扶助費が1971億円(同6.2%増)で、保育事業費が大幅に増加。台風19号や新型コロナ対策などで市税収入、減債基金から95億円を借り入れ、基金の残高は2290億円。

浸水原因究明や賠償求め 市と味の素に要望書(7/29)

昨年1月の台風19号で、浸水被害にあった川崎区港町の住民らが29日、市と味の素川崎事業所(川崎区鈴木町)に対し、浸水被害の原因究明などを求める要望書を提出した。市が管理する河港水門や味の素の取水設備を通じて多摩川の水があふれ浸水被害を生じさせたとしている。被災した住民らによる「河港水門越水による被災者有志の会」のメンバーが946人分の署名と、4項目の要望書(原因究明、再発防止、損害賠償、住民説明会の開催)を提出した。

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