男女共同参画の視点からコロナ対策を 審議会答申(3/18)

市男女平等推進審議会(会長・戒能民江お茶の水女子大名誉教授)は18日、男女共同参画の視点から新型コロナウイルスの感染対策に取り組むよう福田市長に提言した。答申は、コロナ禍による社会環境の変化で家庭や職場での男女格差が深刻化・顕在化し、子育てや介護での女性の負担増、配偶者からの暴力や性暴力の増加が明らかになったとし、影響の検証と施策への反映を求めた。市は2021年度策定予定の「第5期市男女平等推進行動計画」に盛り込むとしている。

性暴力撲滅などを訴え市内で初のフラワーデモ(3/11)

花を手に、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が11日夜、市内で初めて32人が参加して川崎駅前で開かれた。県内では横浜や県西に次いで3か所目。デモは、2年前に性暴力の罪に問われた男性に対する無罪判決が各地裁で相次いだことに抗議して始まり、オンライン上も含め、各地で毎月開かれてきた。「ジェンダー平等社会へ」「性差別・性暴力なくそう」などのメッセージを胸に掲げ、キャンドルの光の中で静かに立つスタンディングを行った。

差別扇動に早急な対策を 市民団体が市に要請(2/12)

市民団体「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」は12日、市内で街宣車による差別扇動が繰り返されているとして、早急な対策を市に要請した。街宣車はヘイトスピーチを繰り返した者に刑事罰を定めた市の条例について「憲法違反の条例」と訴え、「在日朝鮮人はやりたい放題」などの主張も流しているとして、市に条例に基づき毅然とした態度を示すよう、差別目的で拡散させているデマの否定とヘイト行為を非難する声明を求めた。

ヘイト条例1年の成果と課題を報告 市民団体が集会(12/12)

市の差別禁止条例成立一周年を記念して市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は川崎区内で条例の現状、成果と課題を考える集会を開いた。全国で初めてヘイトスピーチに刑事罰を科す条例の理念が評価される一方、条例施行後も頻発する川崎駅前のヘイト街宣や差別落書き、ネット上のヘイト投稿の放置などの課題が報告され、「差別はやんでいない。市に実効性ある条例執行を求めたい」として、条例運用の改善を求める署名活動を始める。

崔江以子さんに東京弁護士会人権賞(11/30)

差別の被害を訴え、ヘイトスピーチ解消法や市条例の制定に尽くしたとして、川崎区の在日コリアン3世、崔江以子さん(47)が東京弁護士会人権賞を受賞した。30日、記者会見した崔さんは「私個人だけでなく差別を許さない、差別のない社会を願うみんなで受けた賞」と語った。崔さんは2015年に在日集住地区の同区桜本がヘイトデモに襲われたのを機に反ヘイト活動の先頭に立ってきた。同賞は人権擁護活動に貢献した個人・団体を顕彰するため、1986年に始まり35回目。

別サイト運営者に削除要請 ヘイトスピーチ(11/26)

市は26日、市差別のない人権尊重のまちづくり条例に基づきインターネット上のヘイトスピーチと認定した差別的投稿への対応で、サイト名が似ている別のサイト運営者に削除を要請した上、サイト名を公表していたと発表した。掲示板まとめサイト「5ch勢いランキング」の運営者に要請すべきところ、誤って「5ちゃんねる勢いランキング」にした。間違えられた運営者の側から「うちの案件ではない」と指摘を受け間違いと判明。24日に改めて削除要請し直し、公表分も26日に訂正した

投稿45件ヘイト認定 市審査会(11/16)

市差別のない人権尊重のまちづくり条例に基づく市差別防止対策等審査会(会長・吉戒修一弁護士)は16日、インターネット上の差別的言動45件について、いずれもヘイトスピーチと認定され、市が削除要請するのは「適当」とする答申を提出した。書き込みや転載があったのは、掲示板の「5ちゃんねる」「2ちゃんねる」、まとめサイト「5ちゃんねる勢いランキング」と二つの個人ブログ。市は削除要請の方針。10月に初めて行った投稿2件の削除要請にツイッター社は応じていない。

ヘイト45件認定 市差別防止等審査会(11/9)

市差別のない人権尊重のまちづくり条例に基づく市差別防止対策等審査会は9日、インターネット上の書き込み45件をヘイトスピーチと認定した。掲示板やブログに投稿されたもので、審査会はプロバイダー企業に削除要請するのが妥当とし、16日に市へ答申する。問題の投稿はいずれも市内の在日外国人に対し、日本や市から「出て行け」「死ね」など、地域社会から排除したり危害を加えると脅したりする趣旨。条例に基づく対応は。10月に投稿2件の削除を求めたのに続き2例目。

苦難の人生を振り返るハルモニの発表会(11/7)

川崎区桜本に暮らし、日本語でも母国語でも学習の機会がなかった在日コリアン1世のハルモニ(おばさん)たちが、苦難の人生を振り返る発表会「国境をまたいで生きた私たち」が7日、同区の桜本保育園で開かれた。市ふれあい館の識字学級「ウリマダン」に通う10人が戦争や差別で苦しんだ歴史を語り、平和への願いを読み上げた。会場には、ハルモニたちが色鮮やかに描いたブラウスや麦わら帽子の絵、切り紙などが展示され、最後に朝鮮民謡をみんなで歌った。

元市職員ふれあい館脅迫 地裁支部初公判(10/23)

多文化交流施設「市ふれあい館」(川崎区)に在日コリアンの虐殺を予告する脅迫状を送るなど業務を妨害したとして、威力業務妨害罪に問われた元同市職員、荻原誠一被告(70)の初公判が23日、横浜地裁川崎支部であった。被告は起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審した。「ふれあい館」の職員は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)を許さない姿勢を判決で明らかにしてほしいと訴えた。

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