学習評価法を年度途中変更 保護者の声で市立菅中(2/9)

市教育委員会は9日、市立菅中学校(多摩区)が保護者の指摘を受け、年度途中に一部の教科で学習評価方法を変更したと明らかにした。評価方法は各学校の裁量で決定できるが、年度途中の変更は異例。同校の保健体育の評価基準は知識と技能1対4で市教委は妥当の判断だったが、保護者から昨年秋に「テストの点数の評価が低い」といった声が寄せられ、校長は音楽や美術と同じ知識と技能1対1に変更、前期分(4~10月)も評価し直した。

機密情報をメールで委託業者に 市包括外部監査「指摘」(2/8)

市は8日、今年度の包括外部監査結果を公表した。適当でない事務処理があったと判断された「指摘」は28件、改善を提案する「意見」は29件、このうち個人情報などのデータ「情報資産」の管理に関する指摘が20件で最多、予定価格の算定に関する意見が10件あった。指摘ではシニア世代が参加する「プラチナ音楽祭2022」の運営業務委託で、市の規定に従わず機密性のある情報をメールで委託業者に提供していたことなどが挙げられた。

ソウルフードを園児用メニューで 「ニュータンタンメン」(2/7)

市制100周年「みんな美味しい、郷土の味!」事業の一環として、川崎の特産品や郷土料理の給食献立への取り入れを進めている市は7日、ソウルフードとして市民に親しまれる「ニュータンタンメン」を保育所の栄養士らのチームがレシピを作成、宮前区の土橋保育園で提供した。調味料は控えめだが特徴のニンニク風味やふんわり卵を再現、パブリカパウダーで赤味を出した。今後、市内の公立や一部民間保育所でも提供される予定。

インフル急増 5年ぶりに流行発生警報(2/6)

市はインフルエンザの流行が急拡大しているとの報告を受け6日、流行発生警報を2019年1月以来5年ぶりに発令した。1月29日から2月4日までの1週間のインフルエンザ患者報告数が定点医療機関61か所で流行発生警報基準値(定点当たり30.00人)を超え32.67人となった。24年に入っての週別平均患者報告数は第1週(1/1~1/7)9.29人,第2週13.95人、第3週24.17人、第4週28.43人。区別では宮前区が最多の59.2人、川崎区39.5人、高津区39.44人。

新年度予算案8712億円(一般会計) 過去2番目の規模(2/6)

市は6日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は8712億円(前年度比0.5%増)と過去2番目の規模。市税収入は3854億円(同1.1%増)で3年連続過去最高。法人市民税が企業収益の増加で206億円(同17億円増)、住宅の新増築など固定資産税が1356億円(同11億円増)。ふるさと納税による流出額は過去最高の142億円。歳出では子育て支援や障害福祉サービスの拡大など扶助費が全体の3割の2383億円(同3.8%増)、退職予定者増加で人件費が1645億円(同7.0%増)。市制100周年記念関連は8億円、全国都市緑化フェア関連は24億円を盛り込む。減債基金からの借り入れは157億円。

ウクライナの星空投影 「かわさき宙と緑の科学館」解説員は避難女性(2/4)

「かわさき宙(そら)と緑の科学館」(市青少年科学館・多摩区)では4日、「ウクライナの星空の下で」と題したプラネタリウム特別投影会を開催する。講師はウクライナ東部の都市ハルキウプラネタリウムに7年間解説員として勤務し、戦禍を逃れて日本に避難しているオレナ・ゼムリヤチェンコさん(31)。科学館職員と共にウクライナ語と日本語で投影を行う。会場には日本赤十字社の「ウクライナ人道危機救援金」の募金箱も設置。

川崎店前の街路樹伐採でBM社員逮捕 全国初(1/30)

中古車販売大手ビッグモーター(BM)の店舗周辺で街路樹が枯れるなどした問題で、県警捜査1課と川崎臨港署などは30日、川崎店(川崎区)前の街路樹の伐採に関与したとして、器物損壊の疑いで同社社員(51)を逮捕した。街路樹問題での逮捕は全国初。同社従業員と共謀して2022年10月12日、川崎店前の歩道上で、オオムラサキツツジ6本を切断損壊したとしている。市は昨年8月、県警に被害届を提出した。

川崎産「香辛子」使ったシロップ 新しい名物に明大生協力(1/29)

地元の農家や飲食店向けに新商品の開発支援を行う「美遊JAPAN」(川崎区)が川崎生まれのトウガラシの品種「香(こう)辛子(がらし)」を使ったシロップ「香がらしろっぷ」の販売を29日始めた。商品開発には明治大学農学部(多摩区)学生が協力。香辛子は華やかな香りが特徴の夏野菜で「味の素」の研究所(川崎区)が2018年に開発。体脂肪燃焼や血行促進などが期待でき、ミルクで割ってもアイスにかけてもピリリと独特のおいしさが広がり、新しい川崎名物にと意気込む。税込み1000円。

「沖縄のこころ」を伝えるシンポ ひめゆり平和祈念館長ら(1/28)

沖縄県は28日、「沖縄のこころ」を同県内外に広く知ってもらう催しをシネマコンプレックス「チネチッタ」(川崎区)で開いた。「御万人(うまんちゅ)ぴーすふるアクション」の一環で川崎沖縄県人会が協力。1部は歌やエイサーで平和を願う心を伝える「うたらな平和」。2部は「ひめゆり平和祈念資料館」普天間朝佳(ちょうけい)館長、沖縄出身で日系3世歌手のアルベルト城間さん、カンボジアで働く那覇市出身の小児科医嘉教真理子さんがパネリストのシンポジウム「かたらな平和」。

ツバキの屏風を市に寄贈 日本画家・大矢さん(麻生区在住)(1/24)

川崎市市民文化大使で麻生区在住の日本画家、大矢紀(のり)さん(87)が24日、ツバキを描いた屏風を市に寄贈した。作品名「大樹(たいじゅ)・五色(ごしき)八重(やえ)咲(さき)散(ちり)椿図(つばきず)」、縦1㍍72、横3㍍60の大作で一つの株から赤や白、ピンクなど五色の花を咲かせるツバキが描かれている。ツバキは「市民の木」。市立千代ヶ丘小学校(麻生区)にある市指定「まちの樹50選」にも選ばれた樹齢推定300年のツバキがモデルという。屏風は市長応接室に飾られる予定。

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