全国20の政令指定都市でつくる指定都市市長会は17日、政令市を道府県から分離する「特別市」の法制化に向けて最終報告書をまとめ、地方自治法の改正案を発表した。改正案では、特別市の区域は都道府県の区域外と規定、移行手続きは各議会の議決を経て、住民投票を実施、国会が承認する。住民投票は特別市に移行する「市民」が対象。特別市に行政区を設け、区長には特別職選任もできるが、区長公選制は採用しない。プロジェクトの座長の福田市長は、法改正の条文が記載され迫力感は増すと述べた。
「みどりの文化賞」受賞記念講演会 太田市民アカデミー理事長(11/15)
「NPO法人かわさき市民アカデミー」(中原区)は理事長の太田猛彦さん東大名誉教授(83)が5月に「みどりの文化賞」を受賞したことを受け、特別記念講演を開催する。同賞は国民の祝日「みどりの日」制定を記念し、緑豊かな国土と新しい森林文化の創造に役立つ顕著な功績があったものを顕彰するもの。15日は「『森林飽和』と森林の多面的機能」、22日は「これからの森林管理に向けて」と題して講演する。
市立労働会館改修27年11月供用開始 工期再延長、工費27億円増(11/13)
市立労働会館(川崎区)を改修し、市教育文化会館の市民館機能を移転する整備事業について、市は13日、工事費などの総額が当初の78.3億円から113.1億円となる見込みだと発表した。工事の進行に伴い、図面と異なる梁や配管貫通孔の位置が多数確認された影響という。今回の見直しで工期は当初計画の2025年12月から1年8か月延び、27年8月の完了に。2度目の工期延長で人件費や資材費が17億円増、設計変更に伴う追加費用が6.7億円など計27.6億円増となる見込み。
浅野市議に賠償命令 女性支援団体への投稿で東京地裁(11/13)
市の浅野文直市議によって公金を不正受給したというデマがインターネット上に拡散され、名誉を傷つけられたとして、中高生世代の10代女性を支える活動を行う一般社団法人「Colabo(コラボ)」が330万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は13日、22万円の損害賠償を命じる判決を下した。コラボが不正な会計処理を行った事実はなく、浅野市議がユーチューブに投稿した動画での47個の発言について、証拠に基づかないとして違法性を認定した。
神奈川ネット解散 新組織で次期統一選へ(11/11)
地域政党の「神奈川ネットワーク運動」が11日、同党を解散したと発表した。1980年代に環境汚染の高まりから合成洗剤追放の条例制定を求めた生活クラブ生協の組合員らが「自分たちの代表を議会へ」と運動、83年の川崎市議選で1人目の議員が誕生、84年に神奈川ネットが設立された。全盛期の2003年47人の地方議員を擁したが今年は5人に減少。理念を引き継ぐ新組織「神奈川ローカルネットワーク」が次期統一地方選に向け、選挙に取り組む地域ネットを軸に活動していく。
「ミライチ君」 北部市場水産物部マスコット愛称(11/8)
市中央卸売市場北部市場水産物部が募集していたマスコットキャラクターの愛称が「ミライチ君」に決定、8日開催の北部市場食彩まつりの「さかなの日」のイベントで発表された。573通の応募の中から選ばれた最優秀賞の「ミライチ君」はアートディレクターの佐藤香代子さんがデザインし、「市場で働く人に憧れたまねっこファッション」をコンセプトにした。審査員特別賞は「ほくまる」と「ほくとと丸」。
家庭用太陽光発電の余剰電力買い取り開始 「川崎未来エナジー」(11/7)
市が51%出資する地域エネルギー会社「川崎未来エナジー」(幸区)は7日、地域で生まれた再生可能エネルギーを市内で循環させるため、家庭用太陽光で余った電力を買い取る新サービスの提供を始めると発表した。市内在住者を対象に、国の固定価格買取制度(FIT制度)を利用しない家庭の太陽光発電設備による余剰電力を1㌔㍗時あたり10.0円(税込み)で買い取り、公共施設などに供給する。7日から同社ホームページで受け付ける。
市文化賞など4賞に7人1団体(11/5)
2025年度の川崎市文化賞などの贈呈式が5日、市役所で開かれた。文化賞は100年の歴史を誇る「市茶華道協会」(徳安興理事長)、昭和音大理事長の下八川共佑さん(83)、一般財団法人「川崎沖縄県人会」名誉会長の比嘉孝さん(78)、社会功労賞はアーティストの大平暁さん(54)、元市看護協会副会長の高橋恵さん(65)、スポーツ賞はパリ五輪男子バレーボール日本代表で専修大4年の甲斐優斗さん(22)、アゼリア輝賞は声楽家の川崎麻衣子さん(30)、ピアニストの田久保萌夏さん(25)。
特産「能登ネギ」を学校給食食材に 地震被災者支援(11/4)
昨年1月に発生した能登半島地震の被災者を支援しようと市は能登の食材を一部の小学校で学校給食に取り入れてきたが、今月からは全ての小、中、特別支援学校に対象を拡大した。昨年から受け付けている被災者支援の寄付金を活用、給食を通じて震災を子どもたちに知ってもらえればとの期待も。4日からは収穫真っ盛りの特産「能登白ネギ」を使用した具だくさんの石川の郷土料理「めった汁」を統一献立に取り入れ順次提供する。
手ごろな価格で定食を殿町食堂開業 「キングスカイフロント」(11/4)
ライフサイエンスや環境分野などの研究機関が集積する国際戦略拠点「キングスカイフロント」(川崎区)の一角に4日、手頃な値段で定食を提供するレストラン「殿町食堂KING SKYFRONT BASE」が開業する。周辺に飲食店が少なく、殿町食堂と同じ場所にあったカフェが3月に閉店し「ランチ難民」になっていた。市はレストラン設置を決定し、区内外で飲食事業を行う「美雄JAPAN」(川崎区)が公募で選ばれた。

