市立看護短大29年の歴史に幕 最後の卒業生70人(3/2)

本年度で閉学する市立看護短期大学(幸区)の卒業式が2日、同校で開かれた。1995年の開学以来2053人の卒業生を輩出してきたが、短大への進学者減少などで29年の歴史の幕を閉じた。卒業生は男性1人、女性69人で進学などを除き62人が医療機関などに就職予定。うち41人が市内に就職する。市は4年制の市立看護大を2022年度に開学、25年には大学院も開設予定。

市内6公園2か月全面禁煙に 受動喫煙防止へ試行(3/1)

市は1日から4月30日まで、試験的に市内の6公園を全面禁煙とし、園内での受動喫煙の対策の検討を始める。対象の公園は、等々力緑地(中原区)小杉コアパーク(同)大師公園(川崎区)東渡田第2公園(同)、東田公園(同)、西菅公園(多摩区)。総合公園や地区公園などの公園の規模や市へ苦情のあった公園などを選定。期間中は市の職員らがパトロール、看板やポスターを掲示する。

収蔵品水没で住民請求棄却 市民ミュージアム(2/28)

2019年の台風29号で市市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵品が水没した問題で、市民団体「かわさき市民オンブズマン」が市に対し、市長や指定管理者らに計20億円の損害賠償を請求するよう求めた住民訴訟の判決で横浜地裁は28日、請求を棄却した。判決では当時のハザードマップは多摩川の氾濫を想定、マンホールなどからの「内水氾濫」による浸水被害を予見し得ておらず、注意義務を怠ったなどとする原告の訴えを退けた。原告側は控訴する方針。

公園の使用不許可控訴審も「適法」東京高裁判決(2/26)

在日コリアンを排斥するヘイトデモのための公園使用を不許可にされ、表現の自由が侵害されたとして市に計1500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、東京高裁であった。「デモが行われた場合、差別的言動が騒々しく行われる可能性が高く、公園利用者や周辺住民に不安や恐怖を覚えさせるという市の判断は予想される影響を客観的、具体的に検討したもので合理的」と認定。市の判断を適法とした一審横浜地裁川崎支部判決を支持、原告の控訴を棄却した。

量子技術・AI・半導体部門集約 幸区小向に東芝・新拠点(2/26)

東芝は26日、幸区の小向事業所内で新研究開発拠点「イノベーション・パレット」の開所セレモニーを行った。約3千人の研究者、技術者らを集約、約340億円を投じた施設は自社、パートナー企業や顧客などを「色」に例え混ぜ合わせで技術革新を生む場「パレット」と命名。量子技術やAI(人工知能)、半導体などの最新技術・サービスを実証し事業化加速を図る「ライブ実験場」の機能や異分野研究者の交流で「成長の種」創出を目指す共同スペースなども設けた。

ウクライナ侵攻2年で支援イベント 中原区ブレーメン商店街(2/24)

ロシアのウクライナへの侵攻2年の24日、現地や避難民を支援しようと中原区のモトスミ・ブレーメン通り商店街で、ウクライナ支援に取り組むメンバーや避難民らのコミュニティ「桜と向日葵(ひまわり)」と東欧支援協会によるチャリティーバザーなどのイベントが開かれた。避難民らが作った手編みの品々や支援グッズが並び、ウクライナ民謡などの演奏も披露。集まった支援金は止血剤を購入、現地に送るという。

市制100周年「飛躍祭」で記念事業スタート 6月29日開催(2/20)

市は20日、今年の市制100周年を記念する事業として「かわさき飛躍祭」を中原区等々力緑地一帯で6月29日に開催すると発表した。川崎と関係の深いアーティストのSHISHAMOやsumikaらを起用、一連の記念事業のスタートに位置付ける。飛躍祭は「100歳(ひゃくさい)」の語呂合わせ、①野外音楽イベント「かわさき100フェス」②スポーツ関連の「アッと等々力フェス」③サッカーJ1川崎フロンターレとサンフレッチェ広島の市制100周年記念試合で構成。

PFAS国指針値超2か所検出 高津区井戸調査(2/19)

市は19日、高津区北見方の井戸水から昨年10月国の暫定指針値(1㍑あたり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出され、追加調査を実施し、同所から前回と同水準の160ナノグラム、同所周辺4か所のうち1か所から91ナノグラムが検出されたと発表した。他の3か所は基準以下。汚染源は現時点で不明、市は健康被害がすぐ出るとは考えていないが、来年度も調査を続ける。

岡本太郎賞に熊本のつんさん 段ボールで空想のまち表現(2/16)

岡本太郎の遺志を継ぎ、新時代を創造する作家を顕彰する「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」が16日発表された。最高賞の岡本太郎賞は熊本県菊池市のつんさん(42)で、段ボールの団地を4.5㍍に積み上げ空想のまちを表現したインスタレーション「今日も『あなぐまち』で生きていく」が選ばれた。次点の岡本敏子賞は東京都港区の三角瞳さん(35)の「This is a life.This is our life.」。国内外から621点の応募があり、22組が入選、特別賞を第1回以降最多の10人に。

市議に情報提供の部長級職員停職1か月 市上下水道局(2/16)

市上下水道局は16日、生田ふれあい広場(多摩区)の噴水ろ過装置導入の際に、福田市長の指示があったとするメモを巡る問題で資料や情報を無断で市議に提供したなどとして、部長級男性職員(59)を停職1か月の処分とした。職員から市議への情報提供を直接裏付ける証拠は確認できなかったが、資料や情報を公用パソコンから私用メールに送信、その内容が市議の質問と類似しているとした。メモを作成した職員と指示の話をした職員2名(係長級)は訓戒処分。

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