世界初EVタンカーの運航拠点に 川崎港(9/30)

東京電力エナジーパートナー(EP)と市などは30日,電気で動く「EVタンカー」の普及を目指し、市の港湾施設内に船の給電設備を設置する協定を締結した。旭タンカー(東京)が建造中の世界初というEVタンカーを利用、2022年4月に運航開始予定。タンカーは全長62㍍全幅10㍍総トン数499㌧、電気自動車100台分にあたる3480㌗の電池を搭載。東京湾内で朝から夕方まで重油を運搬し、夜間に港で充電する。1日に60㌋(約111㌔)の航行が可能。

「総理大臣何人代わったか。日朝首脳会談実現を」 拉致家族早紀江さん(9/27)

自民党新総裁に岸田文雄氏が選出されたのを受け、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(失踪当時13)の母、早紀江さん(85)は29日、「総理大臣は何人代わったかわからない。何も解決しない」と疲労の色をにじませ市内で取材に応じた。「(子どもが)どんな悲惨な思いをしているか。親は毎日考えている。本当に正念場。日朝首脳会談を実現してほしい」と訴えた。

被差別部落の地名掲載違法 東京地裁判決(9/27)

被差別部落の地名リストをウエブサイトに掲載、書籍化するのは「差別を助長する」として、部落解放同盟らが多摩区の出版社「示(じ)現舎(げんしゃ)」側に削除や計約2億6500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は27日、「出身者が差別や誹謗中傷を受ける恐れがあり、プライバシーを違法に侵害する」とし、示現舎側に該当部分のサイト削除と出版禁止、計約488万円の賠償支払いを命じた。現在の住所、本籍が地名リストにない場合や個人情報を自ら公にしているケースは侵害を認めなかった。

市立小職員給与上の不利益 市人事委判定は違法(9/27)

市立小学校の事務職員の男性二人が、国の制度変更で給与上の不利益を被ったのに市人事委員会が是正要求を棄却したのは不当だと訴えていた訴訟の判決が27日、横浜地裁であった。二人は給与負担が県から市に移譲された2017年4月、県と市の給与や昇格の仕組みの違いから他年度に採用された職員に比べ大きな不利益が生じたと主張。判決では原告らの不利益を認め、適法な判定を受ける権利を侵害して違法として取り消しを認めた。

若者団体が政策提言 市長選立候補予定2氏に(9/24)

市長選の立候補者に向けて若い世代の声を伝えたいと、国会や地方行政に若者の立場から政策提言する日本若者協議会関東支部と市内で活動する25歳以下の「かわさき若者会議」が24日、出馬を表明した現職の福田紀彦さん(49)と新人の市古博一さん(73)に政策提言書を手渡した。期待する市の政策ビジョンに「若者がお飾りではなく真に影響力を発揮できるまち」「治安に関する負のイメージの克服」を掲げた。

ニュータンタンメン味ポップコーン チネチッタで販売開始(9/23)

JR川崎駅前の映画館「チネチッタ」で23日から、ニュータンタンメン味のポップコーンが販売される。同館を運営する「チッタ エンタティメント」と市内のラーメン店「元祖ニュータンタンメン本舗」の共同企画。ニュータンタンメンはニンニクやトウガラシが効いた「川崎のソウルフード」。チッタ側の申し出でポップコーンフレーバーを開発、絶妙なうま味と辛味が再現された。緊急事態宣言下だが、会話をしない上映中の飲食は可能。Mサイズのみで440円。

ヘイトスピーチ寄生虫発言 条例抵触せず(9/23)

ヘイト団体が駅前街宣で在日コリアンを「寄生虫」とおとしめたヘイトスピーチについて市は22日、市差別のない人権尊重のまちづくり条例の罰則規定に抵触しないとした。罰則の対象には前提として外国の出身を理由にした言動であることが必要、文脈などから要件を満たしていないが、出身を理由とするものでなくても、差別的な意図で拡声器を使い、人を虫に例える発言は許されないと付言した。

市民ミュージアム被災を市民目線で検証 元副館長指摘(9/22)

2019年の台風で地下収蔵庫が浸水した市市民ミュージアムの被災を通して市の文化政策を市民目線で検証する集会が22日、東海道かわさき宿交流館(川崎区)で開かれた。ミュージアムの元副館長で雇止めで指定管理者のアクティオを訴えている浜崎好治さん(60)は、学芸員の専門性の軽視、低賃金で一年ごとの有期雇用、新しい社員が多く映画のフィルムも放置され救えず、責任の所在不明で危機管理の低下を指摘した。

ワクチン接種目標引き上げ 受験生や若い世代に優先接種(9/22)

市は22日、新型コロナウイルスワクチンについて2回目の接種目標を引き上げ、11月末までに12歳以上の対象者の70%(約96万人)を80%(約109万人)に上方修正、受験生や30代以下の若い世代の優先的な接種を始めると発表した。受験生は小6、中3、高3が対象で進学のため受験を予定する高卒者も含む。9月21日現在の接種率は1回目67%、2回目52%。

ろう者参加の語らぬ人形劇 川崎とラオスの劇団が共同公演(9/18)

耳の聞こえない人と聞こえる人が一緒に活動するプロの人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(中原区)が18日、ラオスでろう者と共に活動する「劇団カオニャオ」と市国際交流センターで共同公演を行う。ラオス側は新型コロナのためオンライン参加。両劇団は身の回りの道具を使い、言葉に頼らず体や動きで新たな表現を探る目的に2019年に互いの国を訪れて交流、公演は4回目。舞台ではざるやスポンジなどあらゆる身の回りの物を用いて、まるで物が生きているように表現する。

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