市は30日、路線バス運転手(61)が車いす利用者の乗車拒否をしていたと明らかにした。国土交通省関東運輸局は同日、道路運送法違反で市交通局塩浜営業所のバス1台を車両使用停止30日とする行政処分をした。昨年、足が不自由な50代男性が路線バスに乗ろうとした際、健常者が車いすの乗車スペースに座っていたため運転手は後続バスを案内して出発、男性は12分後に乗車した。運転手は乗客が眠っていたため起こすのが忍びなかったと説明。本人から車内は混雑していなかったと苦情があり、乗車拒否が判明、市は運転手を訓戒処分とした。
コミュニティー交通導入へトライアル運行を支援(8/9)
地域住民が取り組むコミュニティー交通の導入を進める市では、設定したルートで車両を走行させ、住民が利用することで正確なニーズ把握などを目指すトライアル運行の実施に向けて支援する。9日に神奈川トヨタ自動車(横浜市神奈川区)と協定を締結、費用を最大150万円補助し、必要に応じて車両を提供してもらう。本年度中に宮前区平地区と麻生区片平地区でトライアル運行を実施の予定。
シェアサイクル事業 本格運用開始(7/1)
市は1日から新たな交通システムとしてシェアサイクル事業の本格運用を開始する。2019年3月から昨年12月まで公園や公共施設などに約270か所のサイクルポートを設置、エリアを川崎駅や武蔵小杉駅など8エリアに広げ実証実験を行い、昨年12月の月間利用者数は延べ約4万1600人。今後もコンビニや銀行、大型商業施設などにサイクルポートの設置を進め、利便性の向上を図る。24時間利用可能で、料金は最初の30分が130円、以降15分ごとに100円(12時間最大1800円)。
地下鉄延伸の早期完成期成同盟が総会(4/27)
横浜市営地下鉄3号線延伸事業を後押しする早期完成期成同盟会の総会が27日、麻生区内で開かれた。同事業は、小田急線新百合ヶ丘駅南口付近など同区内の新駅2か所を通る概略ルートが決まり、2030年度開業を目指す。会長の小塚良雄・桐光学園理事長は、まちの今後を考えていく大事な時期、新駅を中心とする市のまちづくり計画が遅れているが、前向きな動きができるように協力したいと述べた。
アクアラインETC車800円維持 25年3月まで(3/30)
国土交通省は30日、東京湾アクアライン(全長15.1㌔)の普通車(ETC搭載)の通行料について、現行の800円を2025年3月末まで3年間、維持すると発表した。当初、社会実験の位置づけで09年に普通車の通行料金を3千円からETC車は800円に値下げ、14年に国と千葉県の負担を前提に値下げの継続を決定。割引分として年間約5億円ずつ負担している。19年以降、3年ごとに協議、千葉県の要望を受け今回値下げの延長が決まった。
多摩川スカイブリッジ新路線バス出発式 川崎鶴見臨港バス(3/28)
川崎鶴見臨港バスは28日、羽田空港周辺と市臨海部を結ぶ「多摩川スカイブリッジ」を渡る路線バスの出発式を川崎キングスカイフロント東急REIホテル(川崎区)を会場に開いた。新設される路線は、京急大師橋駅前ー京急天空橋駅までと、浮島バスターミナルー京急天空橋駅までを結ぶ2路線。開通は4月1日。運賃は大人片道で、多摩川スカイブリッジを渡る区間220円、市内のみ210円。
めぐみさんの写真など市バスで展覧会 拉致被害者支援(4/1)
北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(拉致当時13歳)の写真を展示した市バスの車両が、1日から走行した。母早紀江さんと同じマンション有志の支援団体「あさがおの会」主催。めぐみさんの成長記録の写真とともに「めぐみを助けてください」とのメッセージが添えられ、塩浜、上平間、鷲ヶ峰の各営業所所属の路線バス各1台にポスター16枚ずつ展示。できるだけ多くの乗客の目に触れるよう、毎日違う路線を走る。展示は6月末まで。
「オンデマンド交通」実証実験 タクシーで多摩区生田(2/1)
市は1日、多摩区で「オンデマンド交通」の実証実験を始めると発表した。伊藤忠テクノソリューションと提携し、電話やスマートフォンのアプリを通じた利用者からの予約状況に応じて、人工知能(AI)が最適経路を随時更新しながら乗り合いタクシーを運行する。対象エリアは多摩区生田4~8丁目とその周辺。期間は2月28日から4月28日の平日8時30分~午後3時30分でエリア内であれば自由に乗降場所を指定でき、運賃は1人1回300円で4人まで乗車可能。
横断歩道を盛り上げ車の速度抑制実験 新城小近くの市道で(1/31)
新城小学校西側(中原区)の市道で31日、通行車両の速度を抑える「スムーズ横断歩道」の実証実験が始まった。制限速度30キロの生活道路「ゾーン30」に指定されている道路の安全性向上が狙いで、片側1車線の市道は小学校に通う児童らが横断、抜け道としてスピードを出す車両がある。今回の実験は、国と県警、市が連携して2月6日まで実施。横断歩道を路面より約30㌢高くし、赤く塗装して目立たせ、通行車両のスピー度抑制や横断歩道の視認性向上などが期待される。
発車案内装置「パタパタ」来月限り 京急川崎駅(1/12)
京浜急行電鉄は12日、京急川崎駅ホームにある「フラップ式列車発車案内表示装置」(通称「パタパタ」)の使用を2月中旬で終了すると発表した。発光ダイオードの(LED)の表示式への転換が進み、京急線での現存は同駅の5台のみ。1986年に同駅で初めて導入され、金属やプラスチックの板に行先や発車時刻が記され、列車の運行に合わせて、パタパタと音を立てながら表示を変え、「レトロ感がある」と親しまれてきた。