市の殿町と大田区の羽田空港周辺をつなぐ羽田連絡道路について市は24日、2020年度末としてきた完成時期を21年度末に遅らせると発表した。昨年10月の台風19号の影響や工法の変更が必要になったためで、21年夏に開催予定の東京五輪・パラリンピックには間に合わない。開通時期の変更は今回で2度目で、工事費も約52億円増え、約271億円になる。
羽田新ルート運用開始に抗議の声 新型コロナで当面減便(3/29)
川崎臨海部や東京都心を通過する羽田空港の新ルートの運用が29日、始まった。新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に欠航が相次いだが、新ルート直下の住民から運用開始の延期を求める声が上がる中で決行された。初日は川崎上空や都心を飛ぶことはなかったものの、新ルートに反対する地元住民でつくる「羽田増便による低空飛行に反対する『川崎区民の会』」のメンバーはまちを歩いて、改めて騒音被害や石油コンビナート上空を飛ぶ危険性を訴えた。
京急「大師橋駅」スタート 京急6駅新名称に(3/14)
京急電鉄は14日未明の終電後、川崎区の大師線産業道路駅を大師橋駅にするなど、6駅の新駅名への変更作業を行った。駅名変更は同社の創立120周年記念事業の一環で沿線の小中学生から募集して決め、案をもとに花月総持寺(旧花月園前)、京急東神奈川(旧仲木戸)、逗子・葉山(旧新逗子)となった。この他、羽田空港国際線ターミナルの名称変更に伴い、羽田空港第3ターミナル(旧羽田空港国際線ターミナル)、羽田空港第1・第2ターミナル(旧羽田空港国内線ターミナル)の2駅も変更した。
最大騒音は川崎区94デシベル 羽田新ルート飛行確認(2/13)
羽田空港の国際便増便に伴う新たな飛行ルートについて国土交通省は13日、運行中の民間旅客機を活用した「実機飛行確認」の終了を発表した。都心上空を通過した航空機は7日間で計520便、騒音や部品落下に懸念がある中、同省は管制官の手順確認など所要の目標を達成したとして「3月29日からの運用開始スケジュールに変更はない」としている。川崎方面ルートのB滑走路からは245便が離陸、騒音の最大値は川崎区の国立医薬品食品衛生研究所での測定で離陸時の94デシベル、騒々しい工場の騒音に相当するという。市には住民からの苦情が計7件あった。
新駅「ヨネッティ王禅寺」付近で横浜市と合意 ブルーライン延伸(1/21)
市と横浜市は21日、横浜市営地下鉄ブルーラインの小田急線新百合ヶ丘駅付近への延伸について、市側の区間を市民施設「ヨネッテイ王禅寺」付近を通る東側ルートを選定したと発表した。検討した三つのルート案のうち、駅利用者が最も多く見込め、市北部の公共交通網の充実、新駅周辺の活性化につながるなど整備効果も高いと判断した。延伸によりあざみ野―新百合ヶ丘間が10分で結ばれ、新百合ヶ丘からJR新横浜駅までは町田経由で35分かかるのが乗り換え不要で8分短縮され27分となる。両市は2030年の開業を目指す。
南アルプスの自然こわすな リニア建設反対シンポ麻生区で(1/19)
JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設に反対する市民団体「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」と「ストップ・リニア訴訟原告団」は19日、麻生市民館でシンポジウムを開き、地下水脈や南アルプスの自然環境破壊の危険性について意見を交わした。JR東海は2027年に品川―名古屋間の先行開業を目指している。出席した弁護士の五十嵐敬喜法政大名誉教授は「南アルプスはユネスコのエコパークに指定され、世界遺産と同等に扱うべきもの。開発行為はエコパーク指定に反し、工事は中止されるべき」と訴えた。
ブルーライン延伸新駅「ヨネッテイ―王禅寺」付近が有力(11/21)
市は21日、横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸ルートについて、温水プールなどを備えた施設「ヨネッテイー王禅寺」(麻生区)付近に新駅を置く東側ルートを有力候補と位置付け、横浜市との調整を進める方針を明らかにした。来年3月末までに正式決定し、2030年の開業を目指す。延伸部はあざみ野駅(横浜市青葉区)から新百合ヶ丘駅を結ぶ約6~6.5㌔で、市内の白山、王禅寺公園、ヨネッテイ―王禅寺付近のいずれかに中間駅を置く3ルートが検討されていた。
市バス運賃値上げは必要 市長会見で(9/3)
福田市長は3日の定例会見で、市が10月の消費税増税に合わせて計画していた市バス運賃の値上げを断念したことについて「値上げは必要不可欠なもので残念だ」と語った。増税分の転嫁に値上げを限ることで、220円にするはずの運賃は210円にとどまることになり、市長は「利用者にとって歓迎なのかもしれないが、近い将来経営状況は悪化する。できるだけ早く値上げを認めてもらえるようにしたい」と話し、国との協議を継続するとした。
市バス運賃値上げ断念 増税分のみ実施(9/2)
市は2日、10月の消費税増税に合わせて計画していた市バス運賃の値上げを断念すると表明した。市交通局は昨年から国交省と運賃改定の協議を開始し、今年2月ICカード、現金払いとも220円への値上げを決め、関連条例も改正した。同省は、2018年度の決算が好調だったことなどから値上げを認めず、10月からは増税分の転嫁にとどめ、現金払いは据え置く一方、ICカード払いは4円増でともに大人210円になる。料金改定について、2日から市ホームページなどで告知している。
麻生区内ルート年度内に選定 地下鉄ブルーライン延伸説明会(8/31)
横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘への延伸に関する説明会が、横浜市と市との共催で23日から31日まで4回開催された。既設のあざみ野駅から小田急新百合ヶ丘駅南口付近までの間に4つの新駅を造り、そのうち麻生区内のルートは東側(ヨネッテイ王禅寺付近)、中央(王禅寺公園付近)、西側(白山付近)の3案あり、いずれも住宅地の下を通る。市はバス路線との競合が比較的少ないことなどから東側ルートを有力とするが、新百合グリーンタウンや王禅寺地区の住宅街から最も遠く、バス路線が優先されているなど不満の声も出た。市は麻生区内のルートと新駅の位置について意見を募り、今年度中に1案に絞る。