市は多摩川にかかる丸子橋河川敷(中原区)の新たな利活用として、河川敷駐車場での「自動車の高齢者講習」を14日から始めた。平日は閉鎖されていた河川敷の約300台の駐車場スペース、約1万3千㎡を活用し、70歳以上の高齢者に義務付けられた高齢者講習等を実施する。講習は平日のみで料金は1時間4千円、2時間8千円、認知機能検査1500円。市は昨年度から週末を中心に広場でのバーベキューや焚火、各種イベントを行い、賑わい創出等の取組みを推進してきた。
「ハルモニの作文・絵・写真展示会」 ヘイトデモへの対抗写真も(7/8)
市の南部地域で暮らす在日コリアンのハルモニ(おばあさん)たちの生活史を伝える「かわさきハルモニの作文と絵と写真の展示会」が8日、「東海道かわさき宿交流館」(川崎区)で始まった。1988年多文化共生施設「市ふれあい館」が設立されて「識字学級」がスタートし自らの経験と思いを文章で表現した作文や桜本商店街での戦争反対デモの様子、地域に押し寄せたヘイトスピーチデモに抗う写真なども展示。社会福祉法人青丘社の主催で13日まで。
撤去の大型遊具を復活 企業などからの寄付で川崎小(11/8)
川崎小学校(川崎区)の校庭に大型遊具を復活させようと取り組んできたプロジェクトが達成され、滑り台やつり橋、ポールなど多様な遊びが楽しめる大型遊具の贈呈式が8日行われた。2017年の他県での事故による市の安全基準の厳格化に伴い、同小は7基の遊具が撤去された。このため、遊具購入の寄付を呼びかけ、地域の町内会,川崎フロンターレやチッタエンタテインメントなどの企業から27件、約1030万円が集まった。
八丁畷に地域交流拠点 京急・神奈川大・市が共同開設(4/1)
市と京浜急行電鉄、神奈川大学は1日、京急線八丁畷駅(川崎区)前に地域交流拠点「Park Line 870(パークラインはっちょう)」をオープンする。同施設は鉄道・駅を中心に街の活性化を図るもので、京急電鉄所有地176.73㎡に整備。東海道川崎宿から隣の市場村までの道が「八丁(約870㍍)」という地名の由来にちなみ「870」と書いて「はっちょう」と読ませる。住民たちの休憩や交流、日替わりキッチンカーが営業するスペースなどを設け、休業日は設けない。
川崎区桜本に新たな福祉の拠点「みんなの家」開設(4/21)
老朽化に伴い建て替えられた川崎区桜本の在日大韓基督教会川崎教会に、新たな福祉の拠点「みんなの家」(4階建て)が設けられ21日、内覧会が行われた。地域の高齢者、障害者らの孤立や貧困を防いでいきたいとして、1階には地域の人が気軽に交流できるスペース「ウエルカムスペース」を開設。2階は高齢者デイサービスや外国につながりのある子どもたちへの学習サポート教室、3階は集会室などがあり、在日高齢者交流クラブ「トラヂの会」や高齢者識字学級「ウリマダン」などが開かれる。
市民手作り「かわさきFM」情報番組 放送300回に(4/14)
市のコミュニティFM「かわさきFM」の市民手作りの情報番組「コスギスイッチON!」(木曜午後2~3時)が14日、放送300回を迎える。2016年4月のスタート当初から災害の備えを伝えるコーナーを設け、17年9月からは中原署員などが交通ルールや特殊詐欺防止のクイズも始めた。現在は4人で運営し、「市民の目で情報を集め『さすが』と言ってもらえる番組にしたい」と抱負を語った。
川崎区境「町」の呼称異例の変更へ 住民の署名実る(6/14)
市は、川崎区の「境町」の読みを「サカイマチ」から地域に定着している「サカイチョウ」に変更する方針を固め、関連議案を開会中の市議会に提出した。町名の変更は珍しいことではないが、読み方の変更は前例がない。市教育委員会地名資料室によると、境町は1922年に旧川崎町の一部として成立。川崎宿の東端にあたり、渡田、中島、大島、小田、下新田の5村との境界に位置したことが由来。町会では署名活動を展開、住民の4分の1以上に当たる約560人分の署名を集めた。市は今年2月に「市住居表示懇談会」を開いて意見を聴取し、読み方の変更が適当とした。
空き家を交流の場に王禅寺で 市が活用打診(6/13)
増え続ける空き家を地域住民の交流の場として活用する初の取り組みとなる「みどり町会サロン」が麻生区王禅寺西にオープンした。市は昨年7月、空き家所有者に地域活動の場として提供する意向を確認。所有者と町会は12月までに賃料や光熱費など、活用に際しての約束事や管理方法の覚書を締結した。みどり町会サロンは木造二階建て延べ72㎡を町会が清掃などをして4月から利用が始まった。町会の役員会などで利用するほか月1回、多世代交流の場として健康体操やレクリエーションおしゃべり会などを開いている。市内の一戸建ての空き家は2013年現在6510戸で、防犯、防災面で懸念があり、空き家の有効活用は課題となっている。
希少種「万福寺人参」の品評・試食会 (12/22)
細長い形状が特徴の伝統野菜「万福寺人参」の品評会と試食会が22日、麻生市民館で行われた。万福寺人参は長さ70センチほどで鮮やかな紅色と甘みが特徴。昭和20年代に栽培が始まり、1954年から5年連続で農林大臣賞を受賞するなど人気が高かったが、宅地開発や栽培前に畑の土を1mほど掘り起こす重労働が必要なことから70年代にはほとんど栽培されなくなった。地域の有志が2000年に友の会をつくり個人や学校で栽培を始め、伝統を残そうと栽培を続けている。
御輿16基が「連合渡御」 川崎大師周辺で(8/5)
川崎区の大師周辺では、神社から寺へと神輿が練り歩く「連合渡御」が5日開かれ、夏祭りの季節を彩った。若宮八幡宮に集まった16基のみこしは午前10時に神社を出て、にぎやかな祭囃子と御輿を担ぐ威勢のいい掛け声を響かせ、約2時間かけて川崎大師平間寺の山門をくぐった。「連合渡御」が始まったのは1985年で今年で34回目。若宮八幡宮の前宮司中村紀美子さんは「参加神輿の数も増え、年々盛大になりうれしい」と語っている。