福田紀彦市長は26日の臨時会見で、市に大口の寄付が相次いだことを明らかにした。総額3億円余に上り、障害者福祉などに充てるため、これらを盛り込んで一般会計補正予算案を9月の市議会定例会に提案する。昨年9月に亡くなった女性の遺族が障害者福祉に役立ててほしいと約2億9百万円の寄付を申し出たほか、昨年12月に亡くなった別の女性は遺書に、遺産約3千9百万円を高齢者福祉のために寄付するとした。また教育環境の充実に向けて市内の女性が4月に4千3百万円の寄付を申し出たという。福田市長は「地域への愛着、次世代への心配りに感謝する。気持ちに応えられるように活用する」と語った。
パブコメ過去最多の1万8千通 ヘイト罰則条例(8/19)
市が成立を目指しているヘイトスピーチに刑事罰を設ける全国初の条例へのパブリックコメントが1万8千通に達したことを、19日の定例会見で福田市長が明らかにした。市のパブリックコメントでは過去最多で、これまでの最多は3月に実施した鷺沼駅周辺の再開発に関する1万7829通(意見件数は2万3714件)。福田市長は「賛成、反対のどちらが多いかを問うものではないことが前提だが、条例に賛意を示すものが多いと聞いている。市外、県外からも意見が寄せられ、関心の高さは想定通り。受け止めるべき意見をしっかり受け止めていく」と話した。
ヘイト罰則条例パブコメに数千件の意見(8/6)
福田市長は6日の記者会見で、本年度中の制定を目指しているヘイトスピーチに罰金刑を科す差別禁止条例について、市のパブリックコメント(意見公募)に市内外から相当な件数が来ていると語った。パブコメには数千件寄せられており、これまで百件以上の意見が寄せられることはほとんどなく異例の多さとなっている。インターネット上ではパブコメに参加するように賛否双方が呼びかけ、反対する人からは「日本人に対するヘイトだ」などの意見もあり、市長は「(ホームページで公開している)素案を読んだうえで意見を寄せてほしい」と話した。
市長がタイ・ベトナムを訪問 川崎港の売り込み(7/5)
福田市長は5日の定例記者会見で、11~17日にタイとベトナムを訪問することを明らかにした。両国は川崎港とコンテナ定期航路があり、日本に輸出している企業や政府関係者に同港のPRと利用を呼び掛ける。タイではすでに川崎港を利用している冷凍食品大手のニチレイグループの食品加工工場や生産拠点のあるエアコン大手の富士通ゼネラル(高津区)、ベトナムでは輸出した商品を東扇島の倉庫に保管している現地食品メーカや友好港ダナン港などを訪問する。また市内には多くのベトナムの実習生が働いており、日本語教育の現場視察も行う。
全国初ヘイト規制に刑事罰条例 市長表明(6/19)
福田市長は19日の市議会本会議で、市が制定を目指しているヘイトスピーチ規制などを含む差別根絶条例について「表現の自由に留意しつつ、一定の要件に該当する差別的言動の禁止規定をはじめ、当該言動を繰り返し行う者に対しては行政刑罰に関する規定を設ける」と述べ、刑事罰を導入する方針を明らかにした。市内ではヘイトスピーチの被害がやまないことを踏まえ、条例の実効性を確保するためには厳しい措置が必要と判断した。条例が成立すればヘイトスピーチに刑事罰を設けた全国初のものとなる。
カリタス小支援1学期末まで延長 市長(6/18)
多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが殺傷された事件で、福田市長は18日の定例記者会見で、カウンセラーの派遣など同校への支援を1学期が終わるまで続けることを明らかにした。その後も必要に応じて続ける方針。市は市精神保健福祉センターのカウンセラーを2人態勢で常時派遣しているほか、登下校に市バスを有償で貸与している。また事件で自殺した容疑者の親族が引きこもりがちだとして市に相談していたことで、市長は事件とは別に引きこもり支援について各相談機関の具体的対応を調査していると話した。
ケアの支援強化 引きこもりためらわず相談を 市長会見(6/3)
福田市長は3日、私立カリタス小児童らが殺傷された事件後初となる定例記者会見で、「想像もしていなかったショッキングな出来事。被害に遭った方々、家族、学校関係者、地域の皆さんもショックを受けている。ケアが必要な方に最大限の支援ができるよう取り組む」と話した。市は自殺した容疑者が引きこもりがちで、親族から相談を受けていたことについて「事件と引きこもりは切り分けないとおかしなことになる。特異な事件があったからやるのではなく、取り組んでいかなければならない。精神保健福祉センターには引きこもり支援の専門部署があり、心配があればためらわず相談を」と語った。
新採用職員207人 市発令式(4/1)
市は1日、新規採用職員の入庁式を市産業振興会館(幸区)で行った。一般職員207人(前年度比25人減)が入庁し、発令式で福田市長は、個人で英語辞典を編纂した英国の文学者サミュエル・ジョンソンを例に、日々の仕事は地味だが一人一人の積み重ねが偉業を生むなどと訓示した。
あらゆる差別なくす条例市民総意で 市長(1/7)
市長と市議会議長主催の新年賀詞交換会が7日、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で関係者ら約600人が出席して開かれた。福田市長は、「過去5年間で市の人口は約5万6千人増え、そのうち外国籍が1万人以上で、この傾向は今後ますます加速する。よりレベルの高い共生社会を創っていくために市が培ってきた寛容性をさらに高め、その根底となるあらゆる差別をなくすため市の条例を市民の総意で作っていきたい」と、あいさつした。
市民に寄り添い『型』を破ってもいい仕事を 市長年頭あいさつ(1/4)
福田市長は仕事始めの4日、幹部職員約150人を前に年頭あいさつを行い、前例踏襲からの脱却を求め、「わたしたちの仕事は『型』が大事だが、市民に寄り添う仕事をするには時として、型を破ることも必要。法律や制度がおかしいなら、国や県にも改正を求めていく。市民に一番近い誇りある仕事をしていることを認識し、積極的に市民の中に飛び込み、より深い信頼関係を築き、いい仕事をしよう」と話した。