福田市長は6日の記者会見で、本年度中の制定を目指しているヘイトスピーチに罰金刑を科す差別禁止条例について、市のパブリックコメント(意見公募)に市内外から相当な件数が来ていると語った。パブコメには数千件寄せられており、これまで百件以上の意見が寄せられることはほとんどなく異例の多さとなっている。インターネット上ではパブコメに参加するように賛否双方が呼びかけ、反対する人からは「日本人に対するヘイトだ」などの意見もあり、市長は「(ホームページで公開している)素案を読んだうえで意見を寄せてほしい」と話した。
市長がタイ・ベトナムを訪問 川崎港の売り込み(7/5)
福田市長は5日の定例記者会見で、11~17日にタイとベトナムを訪問することを明らかにした。両国は川崎港とコンテナ定期航路があり、日本に輸出している企業や政府関係者に同港のPRと利用を呼び掛ける。タイではすでに川崎港を利用している冷凍食品大手のニチレイグループの食品加工工場や生産拠点のあるエアコン大手の富士通ゼネラル(高津区)、ベトナムでは輸出した商品を東扇島の倉庫に保管している現地食品メーカや友好港ダナン港などを訪問する。また市内には多くのベトナムの実習生が働いており、日本語教育の現場視察も行う。
全国初ヘイト規制に刑事罰条例 市長表明(6/19)
福田市長は19日の市議会本会議で、市が制定を目指しているヘイトスピーチ規制などを含む差別根絶条例について「表現の自由に留意しつつ、一定の要件に該当する差別的言動の禁止規定をはじめ、当該言動を繰り返し行う者に対しては行政刑罰に関する規定を設ける」と述べ、刑事罰を導入する方針を明らかにした。市内ではヘイトスピーチの被害がやまないことを踏まえ、条例の実効性を確保するためには厳しい措置が必要と判断した。条例が成立すればヘイトスピーチに刑事罰を設けた全国初のものとなる。
カリタス小支援1学期末まで延長 市長(6/18)
多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが殺傷された事件で、福田市長は18日の定例記者会見で、カウンセラーの派遣など同校への支援を1学期が終わるまで続けることを明らかにした。その後も必要に応じて続ける方針。市は市精神保健福祉センターのカウンセラーを2人態勢で常時派遣しているほか、登下校に市バスを有償で貸与している。また事件で自殺した容疑者の親族が引きこもりがちだとして市に相談していたことで、市長は事件とは別に引きこもり支援について各相談機関の具体的対応を調査していると話した。
ケアの支援強化 引きこもりためらわず相談を 市長会見(6/3)
福田市長は3日、私立カリタス小児童らが殺傷された事件後初となる定例記者会見で、「想像もしていなかったショッキングな出来事。被害に遭った方々、家族、学校関係者、地域の皆さんもショックを受けている。ケアが必要な方に最大限の支援ができるよう取り組む」と話した。市は自殺した容疑者が引きこもりがちで、親族から相談を受けていたことについて「事件と引きこもりは切り分けないとおかしなことになる。特異な事件があったからやるのではなく、取り組んでいかなければならない。精神保健福祉センターには引きこもり支援の専門部署があり、心配があればためらわず相談を」と語った。
新採用職員207人 市発令式(4/1)
市は1日、新規採用職員の入庁式を市産業振興会館(幸区)で行った。一般職員207人(前年度比25人減)が入庁し、発令式で福田市長は、個人で英語辞典を編纂した英国の文学者サミュエル・ジョンソンを例に、日々の仕事は地味だが一人一人の積み重ねが偉業を生むなどと訓示した。
あらゆる差別なくす条例市民総意で 市長(1/7)
市長と市議会議長主催の新年賀詞交換会が7日、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で関係者ら約600人が出席して開かれた。福田市長は、「過去5年間で市の人口は約5万6千人増え、そのうち外国籍が1万人以上で、この傾向は今後ますます加速する。よりレベルの高い共生社会を創っていくために市が培ってきた寛容性をさらに高め、その根底となるあらゆる差別をなくすため市の条例を市民の総意で作っていきたい」と、あいさつした。
市民に寄り添い『型』を破ってもいい仕事を 市長年頭あいさつ(1/4)
福田市長は仕事始めの4日、幹部職員約150人を前に年頭あいさつを行い、前例踏襲からの脱却を求め、「わたしたちの仕事は『型』が大事だが、市民に寄り添う仕事をするには時として、型を破ることも必要。法律や制度がおかしいなら、国や県にも改正を求めていく。市民に一番近い誇りある仕事をしていることを認識し、積極的に市民の中に飛び込み、より深い信頼関係を築き、いい仕事をしよう」と話した。
市長が風疹の予防接種 同世代に率先して呼びかけ(10/4)
福田市長は4日、市内の病院で風疹の予防接種を受けた。30~50代の男性接種率が低いとされている中、首都圏で風疹患者が急増しており、自身がうつす立場にならないようにと接種を決めた。風疹は妊婦が感染すると胎児や新生児に重い障害を引き起こすことがあり、市長は定例会見で「まずは罹患歴や抗体の有無を確認してほしい」と話し、同世代への接種を呼び掛けた。
「臨海部ビジョン」の実現に向け福田市長米国視察へ(10/2)
福田市長は2日の定例会見で、20~27日の日程で市臨海部の開発政策に活かすため米国の東海岸3都市を視察すると発表した。視察先はニューヨーク、ボストン、ケンブリッジで、いずれも港湾地区で空港が近いなど市と共通点がある。軍造船所が商業施設などに生まれ変わったニューヨークの「ブルックリンネイビーヤード」や、ボストンでは空港と市街地をつなぐバス高速輸送システム(BRT)のシルバーラインなどを視察する。随行者は藤倉副市長ら5人で視察費は約850万円。