市と特別目的会社「川崎とどろきパーク㈱(KTP)」は29日、等々力緑地再編整備事業の計画見直し案を発表した。見直し案では、飲食店などの「自由提案施設」を18棟から10棟に、同緑地中央に桜を植えシロツメクサなどを敷き詰めた草地広場の整備、とどろきアリーナ跡地に植樹による広場整備(「こもれびの森」)など、住民の意見などを勘案、環境をより意識した変更に。住民らのアスベストや土壌汚染の環境影響評価書へ盛り込む要望については法令に基づき対応するとした。
再編整備計画スケジュール撤回を 「等々力緑地を守る会」(8/27)
等々力緑地(中原区)の再編整備計画について地域住民らでつくる市民団体「等々力緑地を守る会」は27日、10月の旧市民ミュージアム解体工事から始まる計画のスケジュール撤回を求める要望書を市に提出した。同会は住民の健康に与えるアスベスト(石綿)や土壌汚染について、7月に公告された環境影響評価書に盛り込まれていないとして、再実施を求めている。
ごみ焼却時排ガスからCo²分離回収 国内初「膜分離法」実証実験(8/19)
市は19日、市浮島処理センター(川崎区)で、ごみ焼却による廃ガスから二酸化炭素(Co²)を分離回収する国内初の実証実験を2026年3月から始めると発表した。現在主流の「化学吸収法」に比べ、特殊な膜を通して排ガスからCo²を分離する「膜分離法」は省スペースでコストも割安になる見通し。市とJFEエンジニアリング(東京都)は昨年、共同研究協定を結びその一環として、独自の膜を開発した住友化学(東京都)と連携した。期間は2028年3月まで。
ごみ集積所ロック解除暗証番号を扉に記載 高津・宮前マンション(8/13)
市は13日、高津区と宮前区の家庭から出るリサイクルされる紙ごみを収集運搬する委託業者の従業員が、作業時の手間を省くためマンションのナンバーロック式集積所の暗証番号を集積所の扉上部に記載していたと発表した。6月にマンション管理人から問い合わせがあり、市が調査したところ当該従業員が担当する集積所30カ所で暗礁番号の記載が判明した。市はごみ集積所に第三者の侵入等の被害は確認されておらず、関係者への状況説明と暗礁番号の消去等を行った。
ごみ排出量の少なさで政令指定都市1位 4年ぶり(5/27)
市は27日、ごみ排出量の少なさ(環境省調査)で令和5年度に政令指定都市1位を4年ぶりに達成したと発表した。その背景として臨海部にプラスチックリサイクル事業者が複数立地しており、各事業者がリサイクルできる量の合計が国内最大級で市民が1年間に排出するペットボトルの約7倍、プラスチック資源は約14倍リサイクル可能とし、国内プラスチックリサイクル量(約200万t)の1割以上を処理できる施設の集積があるとしている。
バイオ燃料船舶に供給 今夏から川崎港で(4/24)
川崎港のカーボンニュートラル化を目指す市と、船舶燃料の脱炭素化に取り組むNX商事㈱(東京都)、兼松ペトロ㈱(東京都)の3者は24日、協定を締結、川崎港での船舶へのバイオ燃料(脱炭素燃料)の供給実証事業を今夏から協働で行う。トラックで輸送の燃料を港内のはしけに貯蔵し、洋上で給油船に供給する全国的にも珍しい取り組み。日本通運グループのNX商事は主にバイオ燃料の調達や供給設備の管理、燃料商社の兼松ペトロは供給船から船舶等へのバイオ燃料の供給を担う。
等々力緑地再整備事業費1232億円に 当初の2倍(1/31)
等々力陸上競技場を含む等々力緑地(中原区)の再編整備計画で、市は31日の市議会まちづくり委員会で事業費の想定額が最大で当初の2倍近い約1232億円になる見通しを示した。事業を担う特別目的会社「川崎とどろきパーク」(KTP)との2023年契約時の事業費約633億円が物価上昇や土壌汚染対策等で約1140億円(昨年9月時点)に膨らむと試算、市に差額分の予算措置を要望した。市は契約を継続しつつも、事業費の精査、施設内容の変更も検討するとしている。
地下水中のPFAS調査結果を発表 13地点で指針値以下(12/4)
市は4日、人体や環境への有毒性が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)について市内18か所の定点井戸での環境基準の適合調査をしており、今年度新たに調査した13地点は全て暫定指針値を下回っていたと発表した。昨年度調査した5地点のうち暫定指針値超過の2地点とその周辺で濃度の高かった1地点は引き続き暫定指針値を超過していた。市の水道水は地下水を使用しておらず、水道水中のPFOS及びPFOAの測定では不検出で安心して飲めるとしている。
「全国都市緑化祭」佳子さま迎え開催 富士見公園で記念植樹(11/1)
「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の中心的行事「全国都市緑化祭」が1日、秋篠宮家の次女佳子さまが出席してカルッツかわさき(川崎区)で開催した。式典には約600人が出席、同フェアの主会場の一つ富士見公園(同)で宮前小学校(同)の6年生7人が緑化宣言をした。佳子さまは富士見中学校(同)の2年生2人と記念植樹の後、生田緑地ばら苑、日本民家園、かわさき宙と緑の科学館、市藤子・F・不二雄ミュージアムを訪問した。
全国都市緑化フェア開幕 160万人の来場見込む(10/19)
国内最大級の花と緑の祭典「第41回全国都市緑化かわさきフェア」が19日、開幕した。1983年から全国各地で開催され、今回初めて秋・冬の実施。富士見公園(川崎区)、等々力緑地(中原区)、生田緑地(多摩区)の3会場をメインに計約230種約13万株の花々を植え、約160万人の来場を見込む。富士見公園では地元のキッズチアリーディングクラブ「バンビーズ」や「桝形一輪車クラブ」らがオープニングセレモニーを飾った。フェアは11月17日までと来年3月22~4月13日開催。