市は4日、市議会決算審査特別委員会の三宅隆介議員(無所属)の質問に、民間の福祉関係施設に対して市有地計190か所を無償で貸し付け、計445事業所が使用していると明らかにした。前理事長の資金私的流用が問題となった社会福祉法人には市から計8事業所の土地の無償貸し付けがあった。三宅議員は市の無償貸与施設数は政令市平均の8.2倍と異様なほど突出していると指摘。福田市長は福祉事業への無償貸与は普通に行われていた理解していたが、公平性を踏まえ検証、対応したいと述べた。
超党派の女性市議「ネットワーク会議」発足 16人全員参加(4/25)
市議会(定数60)の女性議員が25日、超党派の任意団体「女性議員ネットワーク会議」を発足させた。昨年4月の統一地方選で女性市議が改選前の14人から16人になり過去最高の27%を占め、若手女性市議が増えたことなどから、「賛同する有志で組織」との位置づけが16人全員の参加に。発足総会で山田瑛理会長(自民)を選出、当面は育児や介護などを理由にした委員会のオンライン出席ができるよう求めていく。
維新、市議離団に伴い会派名称変更 市議会(3/25)
市議会の第5会派の日本維新の会は25日、無所属の重富達也氏と合流し、「あしたの川崎・日本維新の会」へと名称を変更した。維新は三浦恵美氏が離団し無所属となったのに伴い、会派消滅の可能性が生じたことから、維新側から同氏に共同会派結成の打診が行われた。団長は岩田英高氏、副団長は仁平克枝氏。会派構成は、自民党(17)、みらい(14)、公明党(11)、共産党(8)、あしたの川崎・日本維新の会(5)。
維新の市議が造反 万博延期意見書案に賛成(3/18)
日本維新の会川崎市議団(5人)所属の三浦恵美市議(49)は18日の市議会本会議で、大阪・関西万博の延期や分散開催を求める意見書案に賛成した。維新は意見書に「反対」の立場で、同議員は離党して無所属で活動する意向。意見書は万博会場のライフライン整備や土地造成工事などが能登半島地震の復旧などへの影響が懸念され、万博開催の見直しを求める内容。同議員は外国人の地方参政権に反対の立場から、市多文化共生社会推進指針の修正を求める決議案に賛成(維新議員は退席)した。
新副市長に三田村環境局長 市議会で同意(3/18)
市は18日、伊藤弘副市長の任期満了に伴う新たな副市長に環境局の三田村有也局長(58)を充てる人事案を市議会に提出、同日の本会議で全会一致で同意された。三田村氏は1989年入庁、総務企画局都市政策部長や環境局総務部長などを歴任、2021年4月環境局長に就任、脱炭素化の推進や行財政改革などに携わった。
新議場で開場式行われる(11/27)
市議会は27日、新本庁舎23階に新たに整備された本会議場で開場式を行い、市消防音楽隊の演奏やみゆき幼稚園(幸区)の園児80人による合唱が披露され幕開けを祝った。式典には福田市長ら計187人が出席、市民20人が傍聴席で見守った。新議場では初めての議事となる本会議も開催され、議事のインターネット中継のライブ字幕や押しボタン式の電子採決機能も導入された。一般傍聴席は依然と同じ100席設置。
本会議生中継に字幕、親子傍聴席も 市議会新議場(11/6)
新本庁舎へ6日移転した市議会の新議場は、本会議の生中継に字幕を付ける仕組みが政令指定都市で初めて導入され、音声を鮮明に届ける中継も可能となる。生中継はインターネットや全区役所、市役所1階の情報発信スペースで視聴できる。親子傍聴席が一般傍聴席100席とは別に新設され、2組程度が遮音性の高い室内でガラス越しに議場を見ながら傍聴できる。個室の授乳室も設けられた。
62年にわたる議場に別れ 市議会で「閉場式」(10/13)
市議会は13日、11月からの新本庁舎への移転に伴い、現在の議場の「閉場式」を行った。第2庁舎にある議場は1961年に完成、62年にわたり市の諸政策を審議、決定してきた。式典には現職議員60人全員と議員経験者ら114人が参列。議会の歴史をたどる映像も大画面で上映され、88年のリクルート事件で設置した100条委員会も紹介された。第2庁舎は取り壊され、広場などが24年度にオープン予定。
押しボタン採決や速記席廃止 新議場移転に伴い規則改正(10/5)
市議会は5日、議会運営委員会を開き会議規則などの改正案を取りまとめた。移転する新本庁舎の議場に新たに導入された押しボタンによる採決システムに伴い、議長の判断で押しボタンで採決できるとした。速記席が廃止されたことから、「議事は、速記法によって速記する」の条文を「議事は、録音その他の方法によって記録する」と改めた。また議場等への入場の際の帽子、外套、襟巻や杖、傘は認められなかったが、傘以外は認められる。施行は11月6日予定。
ろ過装置で購入指示のメモ 議会で公表(9/28)
今年3月オープンした多摩区の生田ふれあい広場噴水のろ過装置について、福田市長の購入指示を示唆するメモの存在が28日の市議会決算審査特別委員会環境分科会で明らかにされ、上下水道局はろ過装置導入の経緯を調査するとした。地下水を利用する広場の噴水はろ過材メーカー「日本原料」(川崎区)の製品が使われている。メモには、同社の装置を長沢浄水場(多摩区)で実験的に使用しいていたが導入は見送られ、その後に広場の装置に導入されたとの記述がある。ろ過装置の設置費用は3550万円。