アフリカ・ルワンダ出身で順天堂大学教授のニヨンサバ・フランソワさん(54)が6日、市議会の議員研修会で「多様性を認め合う社会を目指して~川崎の次の100年に向けて」と題して講演を行った。貧しい農村地区に生まれ育ったが猛勉強で中国の医科大学に留学、1994年のルワンダ大虐殺で母や親族を亡くしながら、順大大学院を経て日本国籍を取得。自らの人種差別体験に触れつつ「差別は病気より痛い。多様性を認め差別を止めるべき。外国人の多い川崎市から始めよう」と呼び掛けた。福田市長、市議55人が出席した。
「造反」5市議を処分 神奈川維新の会(7/27)
日本維新の会の県組織「神奈川維新の会」は27日、市議団の所属5人が市議会本会議での補正予算案の採決に際し「造反」、市議団の決定に従わず賛成票を投じたとして、党役職停止3か月の処分にしたと発表した。「規律を乱し、政治倫理に反する」としている。この問題を巡って団長を含む2議員が会派を離脱して無所属議員になり、会派は分裂した。
市議会の「維新」会派分裂 2市議離脱(7/14)
市議会局は14日、会派「日本維新の会」から市議2人が離脱して無所属となり、新たな団長に仁平克枝議員、副団長に岩田英高議員が就いたと発表、会派の人数も同日付で7人から5人に。同会派は6月議会に提出された一般会計補正予算案で、太陽光発電設備の支援事業の「有効性に疑問がある」などとして総務委員会で反対したが、本会議では離脱した2人を除く5人は「造反」して賛成した。5人はいずれも4月初当選の一期目議員。
維新の初当選5議員「造反」 補正予算案本会議採決(6/29)
29日の市議会本会議で、太陽光パネルの施工業者への研修補助費を盛り込んだ市の補正予算案の採決で、日本維新の会川崎市議団(7人)のうち初当選の5人が「造反」して賛成、2人が反対した。維新は補正予算案の太陽光発電設備の支援事業について「有効性に疑問がある」などとして総務委員会では反対していた。本会議の採決では通常は委員会での賛否を踏襲するとされ、他会派議員からは「何のための委員会か」との声も上がっている。
ぜん息医療費助成廃止条例案可決 市議会(6/29)
「成人ぜん息患者医療費助成制度」と「小児ぜん息患者医療費支給事業」の廃止条例案が29日、市議会定例会で賛成多数で可決、成立した。来年3月末で助成制度の新規受付が打ち切られ、廃止される。市民からの意見では719通のうち717通が反対だったが、市は他の疾病との公平性の観点から継続は困難との方針を変えなかった。ぜんそく患者らでつくる市民団体「川崎公害病患者と家族の会」は市の姿勢を痛烈に批判した。
新本庁舎高層棟工事18億円増額議案 市議会可決(6/14)
市議会は14日、新本庁舎高層棟の新築工事請負契約の内容を変更する議案を全会一致で可決した。新本庁舎の完成期限が今月19日のため先行議決したもので、契約金額を約18億1千万円増額する。内訳は、デジタル化の推進などに伴う職員増や各局からの要望によるレイアウト変更などで約9億6千万円、建設費や人件費が急激に上昇した場合に受注者が差額分を請求できる「インフレスライド条項」の適用によるものが約8億5千万円。
新議長に青木氏、副議長は岩隈氏 市議会(5/22)
市議会は22日、臨時会を開き、議長に自民党の青木功雄氏(45・高津区5期)、副議長にみらいの岩隈千尋氏(48・高津区5期)をそれぞれ選出した。任期は慣例により2年。議長選で青木氏は投票総数60票のうち52票を獲得、宗田裕之氏(共産党)は8票。副議長選は有効投票数59票のうち岩隈氏が51票、渡辺学氏(同)が8票。
市議選結果に異議 高津と宮前の落選者(4/25)
市選挙管理委員会は25日、9日に投開票された市議選について落選の候補者2人が異議を申し出たと発表した。高津区で国民民主党新人の鈴木明伸氏(49)は最下位当選者の当選無効を主張。同氏は15票差の次点。宮前区で無所属新人の小長井哲也氏(67)は無効票に自身の票があると主張、得票数に疑義があり選挙の無効を要求。同氏は844票で、30票足りず供託金50万円を没収された。市選管は受理した日から原則30日以内に裁決する。
7人当選の維新が交渉会派に 市議会(4/20)
市議会は20日、各会派の代表者が改選後の人事や運営について協議する世話人会を開き、会派構成を確認した。最大会派の自民党(原典之団長)は改選前から2人減の17人。第二会派のみらい(堀添健団長)は立憲民主党12人、国民民主党1人、無所属1人で構成し4人増の14人。公明党(浜田昌利団長)は改選前と変らず11人、共産党(宗田裕之団長)は3人減の8人。7人当選の維新の会(三宅隆介団長)が代表質問のできる交渉会派に。無所属議員3人は一人会派として活動する。
家庭教育支援法求める意見書 市など県内5市議会2018年に可決
家庭教育支援法の制定を国や国会に求める意見書が市のほか県内4市議会(藤沢、厚木、座間、綾瀬)で2018年に可決されていたことが28日、神奈川新聞社の調査でわかった。意見書はいずれも虐待相談件数の増加などを挙げて、行政の家庭教育への積極支援の必要性と法制定を訴えるもの。市の意見書案は自民、公明会派が提出、賛成多数で可決されたが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体の働きかけが背景にあったとされている。