民間事業者と連携し公共交通の新たな可能性に取り組む市は「バーチャルお出かけ体験会」と銘打った取り組みを始め5日、入院している子どもたちは電車やバスの運転手が見ている特別な景色を超高精細の「8K」映像で南武線やロマンスカーが街や駅を駆け抜ける様子を楽しんだ。外出が難しい子供たちに治療への意欲を高める狙いもあり、JRや小田急電鉄、川崎鶴見臨港バスが映像制作に協力した。
大型バス自動運転の実証実験 川崎区で臨港バス(10/23)
川崎鶴見臨港バスは(川崎区)は23日、市内初となる大型バスを使用した自動運転の実証実験を開始した。自動運転システムの開発などに取り組む企業や埼玉工業大学と協力して、運転士のみ乗車し自動運行で走行、路上駐車車両を避けて走行する際などは手動に切り替える。走行ルートは、同社塩浜営業所から京急大師線大師橋駅までの約3㌔、比較的交通量の多い産業道路を経由する。実験は27日まで。
利用客の予約でAIがルート設定バス 川崎区で実証実験(10/2)
川崎鶴見臨港バス(川崎区)は2日から、アプリで予約し車両を呼び出し目的地まで乗車するオンデマンドバスの実証実験を川崎区内で実施する。時刻表や路線はなく、利用者は決められた駅、役所、公園、スーパー、病院など51か所の乗降所から予約、AIが効率的なルートを設定、待ち時間や乗車時間の短縮を図る。8人乗りバス2台を使用、予約は専用アプリや公式LINEから。日曜・祝日を除く午前8時から午後6時半まで運行。12月15日まで期間中は無料。
JR武蔵小杉駅に新改札12月24日から 東横線直結新歩道も(9/26)
市とJR東日本は26日、JR武蔵小杉駅(中原区)の新改札口について「綱島街道改札」と名称を決定、12月24日から供用を始めると発表した。新改札口はJR横須賀線ホーム北側の南武線側に設けられる。市は隣接の東急武蔵小杉駅を結ぶ新たな歩道も整備し、同日から利用できる。コンコース整備や改札機、券売機の設置などの約23億6千万円は協定に基づき、全額市の負担。
横浜市営地下鉄延伸関連予算 2年連続未執行(9/22)
横浜市営地下鉄ブルーラインの市への延伸関連の予算が2021、22年度連続して未執行だったことが22日の市議会決算審査特別委員会まちづくり分科会で明らかになった。21年度1689万円、22年度1999万円を予算計上、新百合ヶ丘駅などの基盤整備の検討予定がリモートワークの定着などにより、需要や採算性の予測が悪化、基盤整備の前提となる具体的なルートや駅の位置が決まらず、検討が持ち越された。23年度の531万円も未執行で、目標の30年開業の見通しは言及しなかった。
市内バス4社の運行情報一本化 アプリで確認(8/28)
市は、市内を走る主要な路線バスのリアルタイムの運行情報を一本化して確認できる取り組みを28日から順次は始める。これまでは各バス会社が遅延発生といった運行情報を個別に提供していた。市内に事業所のある川崎鶴見臨港バス、東急バス、小田急バス、市バスの4社が対象で、アプリ「乗換案内」で経路検索すると、市バスと臨港バスのリアルタイム運行情報が確認できる。東急バスと小田急バスは順次、対応を進める。
高速大師橋通行止め 羽田線架け替え工事(5/27)
首都高速道路(東京)は多摩川にかかる羽田線の高速大師橋(全長292㍍)の架け替え工事に伴い、平和島出入り口(東京都大田区)-大師出入り口(川崎区)と、東海ジャンクション(JCT、大田区)-昭和島JCT(大田区)の区間を27日から6月10日まで通行止めにする。同橋は1968年に開通、老朽化が進んでいた。既存の橋を上流に動かし、下流30㍍に造った新しい橋(長さ約300㍍、重さ約4千㌧)を置き換える工法を採用。首都高全線や一般道路の混雑が予想される。
高齢運転者講習センター川崎大師に開所 教習所以外は県内初(4/4)
70歳以上の運転免許更新に必要な講習や検査を受けられる県警の「高齢運転者講習センター」の開所式が4日、川崎大師平間寺(川崎区)の自動車交通安全祈禱殿の敷地内で開かれた。自動車教習所以外で高齢者講習を行うのは県内初。昨年12月末時点で、県内の高齢者講習の待ち日数は平均40.7日、認知機能検査は37.5日で全国平均を上回っており、待ち日数の短縮を図る。17日から講習などを開始する。
臨港・東急バス220円に値上げ 16日から28年ぶり(3/16)
川崎鶴見臨港バス(川崎区)と東急バス(東京都目黒区)は16日から市内の路線バスの運賃を現行の大人料金210円から220円に値上げする。市内での運賃改定は両社とも1995年3月以来28年ぶり。運転士不足による人件費の増加や燃料費の高騰などが値上げの理由。両社とも横浜や都内での路線はすでに220円で運行している。市バス運賃も昨年10月に10円値上げして220円にとなっている。
市内初3月から連接バス運行開始へ 川崎鶴見臨港バス(2/14)
3月1日から市内初の連接バスの運行を開始する川崎鶴見臨港バスは14日、川崎区の塩浜営業所で式典を行った。青と赤と白のトリコロールカラーが特徴の車両を2台つなげ定員は通常より約40人多い114人。川崎駅前と水江町を結ぶ既定路線とほぼ同じルートで12分間隔、一部区間を通過する「特快」も運行。信号制御などの可能な公共車両優先システムを含めバス高速輸送システム(BRT)を導入、効率性を高め、同駅前の混雑緩和を図る。

