市バス大幅赤字に 外出控えなどが影響(7/29)

29日発表の市の決算見込みで、特別会計の市自動車運送事業会計は、収益的収入が前年度比18億円減の79億円で純損益は16億円の大幅な赤字となった。事業の根幹となるの市バスの乗車料収入は、乗り合い、貸し切り合わせて17億円減の60億円、1日あたりの乗車人員も約3万人減(22%減)の10万3千人に。新型コロナ感染拡大による外出控えやテレワークの推進、自転車利用者の増加などが影響した。

工期2年遅れ事業費59億円増 大師線連続立体交差事業(4/15)

京急大師線東門前―小島新田間(1.2㌔)の連続立体交差事業について、市は15日、事業費を現行計画より59億円増の701億円とし、工期も2年遅れの2023年度末とすると発表した。増加分のうち市が54億円、京急が5億円負担する。小島新田駅の地盤強度不足に伴う改良工事や、周辺の宅地化による防音壁の設置など追加工事の発生を理由に京急から申し出があり、市が妥当性を検証していた。

南武線と京急大師線の立体交差2事業中断 税収落ち込み等で市判断(1/29)

市は29日、2020年度中に予定されていたJR南武線連続立体交差事業の都市計画決定と京急大師線の工事着手を見送ると発表した。コロナ禍の影響で税収の落ち込みや、鉄道の利用減で踏切除去の効果を検討する必要があるとしている。JR南武線は矢向ー武蔵小杉間(4.5㌔)を高架化し、9か所の踏切を除去する総額1479億円の計画。京急大師線は連続立体交差事業の1期第2区間、東門前―鈴木町駅間(1.2㌔)を地下化し、6か所の踏切を除去する計画で総事業費約784億円。

開かずの踏切除去(小杉―矢向駅間) 年度内都市計画決定(9/25)

「開かずの踏切」とされているJR南武線武蔵小杉―矢向駅間の連続立体交差事業について、市は25日、本年度中に都市計画決定を行う方針を示した。区間内(約4.5㌔)の踏切9か所のうち5か所でピーク時の遮断時間が1時間当たり40分以上。2007年に高架化を求める市民の請願が採択されている。現状の試算では1185億円の事業費で、市が国の補助金と合わせ90%を、JR東日本が10%を負担する。人が往来できるようになるまでおおむね15年要する見通し。

羽田新ルート停止求め住民ら提訴 バードストライクの危険も(6/12)

羽田空港の発着枠拡大のため、3月に運用が始まった新飛行ルートを巡り、直下の市や渋谷区、港区の住民ら29人が12日、市の石油コンビナート上空の通過を認めた国の通知は違法として、取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。国が1970年に指示した「市の石油コンビナート上空を避ける」との通知が、新ルート適用に合わせて廃止され、危険な区域の飛行を禁じる航空法に違反するとしている。新ルートは離陸直後に通過する多摩川河口の干潟が渡り鳥の繁殖、越冬地となっており、鳥が飛行機にぶつかる「バードストライク」がこの空域で発生すれば隣接する石油コンビナート地域に墜落する危険が十分あるとしている。

羽田連絡道の開通1年遅れに 2021年度末(4/25)

市の殿町と大田区の羽田空港周辺をつなぐ羽田連絡道路について市は24日、2020年度末としてきた完成時期を21年度末に遅らせると発表した。昨年10月の台風19号の影響や工法の変更が必要になったためで、21年夏に開催予定の東京五輪・パラリンピックには間に合わない。開通時期の変更は今回で2度目で、工事費も約52億円増え、約271億円になる。

羽田新ルート運用開始に抗議の声 新型コロナで当面減便(3/29)

川崎臨海部や東京都心を通過する羽田空港の新ルートの運用が29日、始まった。新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に欠航が相次いだが、新ルート直下の住民から運用開始の延期を求める声が上がる中で決行された。初日は川崎上空や都心を飛ぶことはなかったものの、新ルートに反対する地元住民でつくる「羽田増便による低空飛行に反対する『川崎区民の会』」のメンバーはまちを歩いて、改めて騒音被害や石油コンビナート上空を飛ぶ危険性を訴えた。

京急「大師橋駅」スタート 京急6駅新名称に(3/14)

京急電鉄は14日未明の終電後、川崎区の大師線産業道路駅を大師橋駅にするなど、6駅の新駅名への変更作業を行った。駅名変更は同社の創立120周年記念事業の一環で沿線の小中学生から募集して決め、案をもとに花月総持寺(旧花月園前)、京急東神奈川(旧仲木戸)、逗子・葉山(旧新逗子)となった。この他、羽田空港国際線ターミナルの名称変更に伴い、羽田空港第3ターミナル(旧羽田空港国際線ターミナル)、羽田空港第1・第2ターミナル(旧羽田空港国内線ターミナル)の2駅も変更した。

最大騒音は川崎区94デシベル 羽田新ルート飛行確認(2/13)

羽田空港の国際便増便に伴う新たな飛行ルートについて国土交通省は13日、運行中の民間旅客機を活用した「実機飛行確認」の終了を発表した。都心上空を通過した航空機は7日間で計520便、騒音や部品落下に懸念がある中、同省は管制官の手順確認など所要の目標を達成したとして「3月29日からの運用開始スケジュールに変更はない」としている。川崎方面ルートのB滑走路からは245便が離陸、騒音の最大値は川崎区の国立医薬品食品衛生研究所での測定で離陸時の94デシベル、騒々しい工場の騒音に相当するという。市には住民からの苦情が計7件あった。

新駅「ヨネッティ王禅寺」付近で横浜市と合意 ブルーライン延伸(1/21)

市と横浜市は21日、横浜市営地下鉄ブルーラインの小田急線新百合ヶ丘駅付近への延伸について、市側の区間を市民施設「ヨネッテイ王禅寺」付近を通る東側ルートを選定したと発表した。検討した三つのルート案のうち、駅利用者が最も多く見込め、市北部の公共交通網の充実、新駅周辺の活性化につながるなど整備効果も高いと判断した。延伸によりあざみ野―新百合ヶ丘間が10分で結ばれ、新百合ヶ丘からJR新横浜駅までは町田経由で35分かかるのが乗り換え不要で8分短縮され27分となる。両市は2030年の開業を目指す。

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