川崎臨海部や東京都心を通過する羽田空港の新ルートの運用が29日、始まった。新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に欠航が相次いだが、新ルート直下の住民から運用開始の延期を求める声が上がる中で決行された。初日は川崎上空や都心を飛ぶことはなかったものの、新ルートに反対する地元住民でつくる「羽田増便による低空飛行に反対する『川崎区民の会』」のメンバーはまちを歩いて、改めて騒音被害や石油コンビナート上空を飛ぶ危険性を訴えた。
第三者委設置や賠償求め請願 台風19号被災市民団体(2/14)
昨年10月の台風19号による浸水被害で、被災者らでつくる市民団体「台風19号多摩川水害を考える川崎の会」は14日、原因究明に向けた第三者委員会の設置や損害賠償、水害の再発防止、洪水危険地域の総点検などを市側に求める請願について4012人分の署名を添えて市議会に提出した。市民団体は、市職員を中心に検証作業が進められている現状に対し、自己検証では自らの責任を認める検証結果は期待できず、客観性、透明性の担保が必要と訴えた。
南アルプスの自然こわすな リニア建設反対シンポ麻生区で(1/19)
JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設に反対する市民団体「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」と「ストップ・リニア訴訟原告団」は19日、麻生市民館でシンポジウムを開き、地下水脈や南アルプスの自然環境破壊の危険性について意見を交わした。JR東海は2027年に品川―名古屋間の先行開業を目指している。出席した弁護士の五十嵐敬喜法政大名誉教授は「南アルプスはユネスコのエコパークに指定され、世界遺産と同等に扱うべきもの。開発行為はエコパーク指定に反し、工事は中止されるべき」と訴えた。
「多摩川水害を考える会」 市民団体が発足(12/19)
10月の台風19号で浸水被害などを受けた市内の住民有志が19日、市民団体「台風19号 多摩川水害を考える川崎の会(仮称)」を発足させた。中原区で開かれた初の集会には住民約30人が参加、①第三者検証委員会の設置②被災者の生活再建のための完全賠償③速やかな再発防止策の提示と実行の3項目を市に求めている。団体は、浸水地域の市民らが自宅や周辺の被災状況を会員制交流サイト(SNS)で発信していたことでつながり結成された。
市10大ニュース1位は「台風による被害」 今年の漢字は「互」(12/19)
市は19日、市民の投票で決める2019年の市10大ニュースを発表した。あらかじめ選定した候補への投票で11月21日から15日間受付け、投票者数は昨年の5765人を上回る1万123人で過去最多。1位は「台風19号により市に大きな被害」で5337票。以下、②川崎フロンターレJリーグYBCルヴァンカップ初優勝③多摩区登戸で殺傷事件発生④川崎フロンターレFUJI XEROX SUPERCUP2019初優勝⑤市差別のない人権尊重のまちづくり条例提案(12月12日可決、成立)。福田市長は一年を総括した漢字に「互」を選び、「地域の人々が互いに支えあう互助の重要性を認識」と述べた。
「台風被害の経緯説明を」市民ミュージアムに申し入れ(12/4)
かわさき市民オンブズマンは4日、台風19号で地下の収蔵庫が浸水被害にあった市市民ミュージアム(中原区)について、管理方法の問題点に関する見解を示すよう市に申し入れを行った。市策定のハザードマップではミュージアム周辺の浸水深を「5~10㍍」と想定しており地下収蔵は避けるべきであったと指摘。十分な浸水対策を取らないまま今回の被害を招いた点や大雨被害を想定しての指定管理者への事前対策の指示、被害当日の経緯などについて回答するよう求めた。
英代表サポートに1601人応募230人選抜 東京・五輪パラリンピック(11/26)
市は26日、2020年の東京五輪・パラリンピックで英国の事前キャンプを手伝うボランティアスタッフについて、当初予定の5倍以上となる1601人から応募があり、230人を選んだと発表した。ボランティアスタッフは「英国代表チーム川崎キャンプサポーター」で、市等々力競技場(中原区)などで選手をサポートする。年代別では40歳代が69人と最も多く、最高齢は74歳、最年少は18歳だった。
首里城再建に支援を 県人会が募金呼び掛け(11/15)
那覇市の首里城火災を受け、川崎沖縄県人会会長の比嘉孝さんは15日、首里城再建のための募金を呼び掛けた。比嘉さんは「首里城は沖縄人の誇り、象徴、大事な観光資源。早く復興できるようご支援を」と語った。市は那覇市の友好都市でもあり、福田市長、山崎市議会議長も同席して支援を表明。市役所や区役所、支所の計11か所に募金箱を設置し、県人会を通じて那覇市に贈る。県人会は川崎区にあった紡績工場で働く沖縄出身者らが1924年に創立、全国にある沖縄県人会の中でも最も古いとされる。
嫌韓報道を批判 高津区の言論誌「arc」最新号発刊(10/3)
言論誌「arc」を刊行している高津区の出版社レイラインは、最新号を3日全国書店で発売する。市役所で会見した編集長の東郷礼子さんは、日韓関係が」顕著に悪化し始めた4月頃に嫌韓報道を特集に据えることに決め、不要な対立を煽る言説の嫌韓報道には与しないと述べた。表紙の色をれいわ新選組が参院選でイメージカラーにした鮮やかなピンク色にし、キャスターの金平茂紀さんの新連載コラムや鳩山由紀夫元首相のインタビュー、自身による韓国ルポなどが掲載されている。A5版160㌻、税抜き1200円。
「平和の鐘つき」今年も9月9日9時9分から 多摩区長念寺(9/9)
9月9日午前9時9分から「平和の鐘つき」が多摩区登戸の長念寺で催された。九にちなんだ鐘つきは、憲法九条を守ろうと同区内で活動する「たま九条の会」の森田忠正さんらが発案し、区内の「生田」、「すげ」、「のぼりと」の4つの会も賛同して9年前に始まった。今年は10回目の節目、明け方までの台風の影響で例年より参加者は少なかったが、全員が鐘楼に上がり、それぞれの平和への願いを込めて鐘をついた。鐘つき後は小林泰善住職の講話があり、市民団体「平和を願う会」の共同代表で語り部の萩坂心一さんが絵本「新・戦争のつくりかた」を朗読した。