昨年1月に発生した能登半島地震の被災者を支援しようと市は能登の食材を一部の小学校で学校給食に取り入れてきたが、今月からは全ての小、中、特別支援学校に対象を拡大した。昨年から受け付けている被災者支援の寄付金を活用、給食を通じて震災を子どもたちに知ってもらえればとの期待も。4日からは収穫真っ盛りの特産「能登白ネギ」を使用した具だくさんの石川の郷土料理「めった汁」を統一献立に取り入れ順次提供する。
いじめ小学校で初の6千件台 2024年度調査(10/29)
市教育委員会は29日、2024年度の市立小・中学校の児童生徒の問題行動・不登校の調査結果を発表した。いじめの認知件数は小学校が6335件(前年比1143件増)、中学校が321件(同41件増)。今年7月時点で24年度内にいじめが「解消された」と確認できたのは小学校で98.3%、中学校で94.7%。不登校の状態にある小学生は1579人(同144人増)、中学生1872人(同46人増)。1000人当たりの不登校児・生徒は、小学生21.7人、中学生62.4人。
災害時の支援内容に追加 市と葬祭業3者協定(10/22)
市は22日、川崎葬祭具協同組合、神奈川県葬祭業協同組合、セレモニアグループと締結している「災害時における棺等葬祭用品の供給等の協力に関する協定」に新たな支援内容を追加した。これまでは棺やドライアイスなどの葬祭用品や遺体搬送車両、従事者の提供について協定を結んでいたが、今回、大規模災害時に多くの人が亡くなった際、遺体安置所で納棺等の遺体処置に関する役務についての支援が追加された。背景には多くの死者が出た場合、ご遺体のお清めなどに慣れていない市の職員だけでは対応が難しいことがある。
「空襲・戦災を記録する会」全国大会 市で初開催(10/17)
「空襲・戦災を記録する会」の第55回全国大会が市平和館(中原区)で17~20日間、空襲で約千人が亡くなった市で初めて開催され、オンライン参加を含め約100人が参加した。明治大の山田朗教授が「<戦後80年>から考える戦略爆撃の思想」と題して講演、シンポジウム「空襲記録運動の振り返り、そして未来へ」では、すみだ郷土文化資料館の石橋星志さんが「川崎空襲・戦災の記録」刊行に市職員の寄稿が多かったことなどを指摘した。
小学生向け副教材で人材を育む バスケ「川崎ブレイブサンダース」(9/18)
バスケットボール男子Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースが、小学生向け副教材「KAWASAKI GLOBAL CHALLENGE NOTE(グロチャレノート)」を開発、市内の小学5,6年生計約2万5千人に配布した。海外の文化に触れ、夢を追いかけ、国内外で活躍する人材を育む一助を目指す。添付のQRコードから約3分の動画を視聴でき第一線で活躍する精神などを学べる。18日、下小田中小(中原区)をロスコ・アレン選手と飯田遼選手が出前授業を行い、交流を深めた。
グローバル人材育成へ高校生向け講義 市と米スタンフォード大連携(8/30)
市と米スタンフォード大が連携して提供する高校生向けの遠隔教育プログラム「Stanford e-Kawasaki」の開講式が30日、市役所で行われた。同プログラムは市の「グローバル人材育成事業」の一つで、「多様性」と「起業家精神」をテーマに同大が国際異文化教育プログラムで実施するオンライン講義を高校生向けにアレンジして提供。市立川崎、橘両高校生徒18人が来年3月まで受講する。
宮古島からの「石敢當」建立55周年つどい 川崎駅前東口広場(8/29)
川崎駅前東口広場(川崎区)に設置されている「石敢當」が、1970年に宮古島から贈られて今年で建立55周年になることを祝う記念の集いが29日、開かれた。1959年の台風で宮古島は甚大な被害を出し、窮状を知った県人会などが全市的な募金活動を展開、義援金は約355万円(当時の約1万ドル)に。返礼として贈られたのが島特産の名石「トラバーチン」に刻んだ碑で、現在は市の地域文化財に推薦されている。集いでは、県人会の金城宏淳会長が挨拶、福田市長が謝意を述べた。
部活の在り方を考える 市内中学52校95人が議論(8/8)
市立中学校の部活動の在り方を生徒自身が考えようと「部活動生徒代表者会議」が8日、市役所で開かれた。市内52校の代表計95人が参加、部活動の意義や部活動が続けられる可能性について議論し、交流を深めた。中学校の部活動については、指導や大会引率などの教員負担や少子化で部員確保の困難性などの問題があり、国が目指す休日の部活動を地域のスポーツ団体に委ねる「地域展開」の現状を踏まえ、生徒たちの意見を取り入れようと初めて開かれた。
「きのこ雲」など原爆写真カラー化 市平和館(7/26)
市平和館(中原区)は26日から、特別展「天然色で見る広島・長崎と80年後の世界」を開催。戦後80年となる今年は東京大学大学院の渡邉英徳研究室の協力で、人工知能(AI)でカラー化した被爆地・広島、長崎の一角を写した約60枚の写真を展示。原爆投下後に巻き上がった「きのこ雲」など、これまでモノクロでしか見られなかった光景がリアルに再現され、核兵器の恐ろしさを伝える。8月24日まで。
中学生飛び降りで調査委を設置 市教委(6/24)
市立中学校で2023年8月、生徒が教員の威圧的な指導を受けた後、自宅マンションから飛び降りて重傷を負った事案について、24日の押本吉司議員(みらい)の市議会一般質問で市教育委員会は、外部の専門家らによる詳細調査委員会を設置する方針を示した。部活動の担当教員から夏休みの宿題を取りに帰れと言われ、帰宅後非常階段から飛び降りて脊髄損傷の大けがをした。委員会は文部科学省の指針に基づき設置され、教育活動に事故の要因がある場合には詳細調査に入る。

