不法係留船撤去へ代執行 川崎港(2/8)

市は8日、川崎港千鳥町ふ頭(川崎区)で3年以上不法係留している貨物船(中国海運会社所有、1920㌧)について行政代執行を行った。2018年横浜港大黒ふ頭に停泊中に台風で流され川崎区の護岸に衝突して損傷、自力航行ができず緊急避難で係留を認めたが、撤去要請に応じなかった。移動に耐えられるよう補修等の作業費用3250万円は所有会社に請求するが、応じなった場合は船舶を公売にかけ落札者が移動する。

多摩川スカイブリッジ3月12日に開通(12/22)

市と東京都は22日、川崎区殿町と羽田空港をつなぐ「多摩川スカイブリッジ」が来年3月12日に開通すると発表した。4月からは川崎鶴見臨港バスがスカイブリッジを経由し、大師橋駅―天空橋駅(大田区)、浮島バスターミナルー天空橋駅で路線バスを運航する。同橋は長さ約675㍍、幅約17~21㍍。河口に最も近く人が渡れる多摩川の橋では最長。事業費は約300億円で市の実質負担額は約68億円。

世界初EVタンカーの運航拠点に 川崎港(9/30)

東京電力エナジーパートナー(EP)と市などは30日,電気で動く「EVタンカー」の普及を目指し、市の港湾施設内に船の給電設備を設置する協定を締結した。旭タンカー(東京)が建造中の世界初というEVタンカーを利用、2022年4月に運航開始予定。タンカーは全長62㍍全幅10㍍総トン数499㌧、電気自動車100台分にあたる3480㌗の電池を搭載。東京湾内で朝から夕方まで重油を運搬し、夜間に港で充電する。1日に60㌋(約111㌔)の航行が可能。

臨海部と羽田空港を結ぶ橋の名称募集(1/15)

羽田空港と市臨海部を橋で結ぶ「仮称羽田連絡道路」について、市と東京都は15日、橋の名称募集を始めた。橋は羽田空港と、ライフサイエンス分野の研究機関が集積するキングスカイフロント(川崎区殿町)を結び、長さ約600㍍。市と都、国土交通省が整備し、2022年3月末の開通を目指している。名称には「橋」か「ブリッジ」を入れることが条件で、募集期間は2月15日まで。

ヒアリ市内で初確認 東扇島コンテナ内(6/24)

市は24日、南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が川崎区東扇島の事業所敷地内に荷下ろしされたコンテナ内から数百匹見つかったと発表した。ヒアリが市内で見つかったのは初めて。今のところ人的被害は確認されていない。ヒアリは女王アリと働きアリで、中国広東省から11日横浜港に入港、陸揚げされ事業所敷地内に搬送されたもので、県に通報、殺虫処分した。

「ホテルシップ」白紙に 市は誘致継続の方針(11/22)

2020年の東京五輪・パラリンピック開催時のホテル不足に備えた「ホテルシップ」事業について市は22日、アジア最大のクルーズ客船会社「ゲンティン香港」と3月に締結した覚書を破棄したと発表した。計画では来年7月23日から8月9日まで東扇島の岸壁に、乗客1870人のクルーズ船が停泊し、ホテルとして利用する予定だった。同社と実際の運営を担う企業との間で合意できなかったためで、市は引き続き誘致活動を進める方針で、短期間のホテルシップも視野に他の船会社と交渉していくとしている。

羽田連絡道路に初の橋桁 20年度完成に向け(9/30)

市は30日、川崎臨海部と多摩川対岸の羽田空港跡地地区を結ぶ「羽田連絡道路」の建設現場を報道陣に公開した。同道路は市の国道409号と都の環状8号を片側1車線でつなぐ計画で2017年に着工した。現在は橋脚全6基が完成し、この日初めて橋桁がかかった。羽田側から2基目となる橋脚の上に千葉県富津市の工場で組み立てられた約70メートルの橋桁を取り付けた。完成時には歩行者専用道路も設けられるが開通は当初より半年遅れ、2020年度内となる見通し。

羽田連絡道路 五輪に間に合わず(8/23)

市は23日、川崎区殿町地区と多摩川対岸の羽田空港周辺を結ぶ羽田連絡道路の完成時期が2021年春になる見通しを明らかにした。連絡道路は、羽田空港と研究開発機関の集積が進む「キングスカイフロント」を結ぶ道路延長約840㍍、橋部分約600㍍。市と都、国土交通省が整備し、17年に着工、五輪を見据えて20年7月頃の開通を見込んでいたが、河口部の土砂堆積が想定以上だったことで作業が遅れ、東京五輪・パラリンピックに間に合わなくなった。工事費も当初の計画から約35億円増額の約252億円となり、国の補助などを除く市の負担も約10億円増え、約56億7千万円となる。

市長がタイ・ベトナムを訪問 川崎港の売り込み(7/5)

福田市長は5日の定例記者会見で、11~17日にタイとベトナムを訪問することを明らかにした。両国は川崎港とコンテナ定期航路があり、日本に輸出している企業や政府関係者に同港のPRと利用を呼び掛ける。タイではすでに川崎港を利用している冷凍食品大手のニチレイグループの食品加工工場や生産拠点のあるエアコン大手の富士通ゼネラル(高津区)、ベトナムでは輸出した商品を東扇島の倉庫に保管している現地食品メーカや友好港ダナン港などを訪問する。また市内には多くのベトナムの実習生が働いており、日本語教育の現場視察も行う。

東扇島埋め立て不要 市民オンブズマン監査請求(6/26)

リニア新幹線工事で発生する残土を活用し、市が川崎港(東扇島)で進めている埋め立て事業は不要として、かわさき市民オンブズマン(川口洋一、篠原義仁代表幹事)は26日、事業に公金を支出しないよう住民監査請求を行った。概算事業費約240億円のうち、残土の投入や護岸工事などの費用200億円はJR東海が、道路や下水など基盤整備費の40億円は市が負担する。同オンブズマンは、既存の港湾能力等から新たなふ頭用地を確保しなくても対応可能で、需要予測も過大。埋め立て地はごみの受け入れ先としても期待され、JR東海に便宜を図るだけとしている。

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