市有地の無償貸与445施設 政令市平均の8倍超(10/4)

市は4日、市議会決算審査特別委員会の三宅隆介議員(無所属)の質問に、民間の福祉関係施設に対して市有地計190か所を無償で貸し付け、計445事業所が使用していると明らかにした。前理事長の資金私的流用が問題となった社会福祉法人には市から計8事業所の土地の無償貸し付けがあった。三宅議員は市の無償貸与施設数は政令市平均の8.2倍と異様なほど突出していると指摘。福田市長は福祉事業への無償貸与は普通に行われていた理解していたが、公平性を踏まえ検証、対応したいと述べた。

社福法人資金流用問題の検証開始 「母子育成会」(9/20)

社会福祉法人「母子育成会」(川崎区)の前理事長が法人の資金を私的に流用していた問題で、市は20日、同法人の過去の監査などについて検証する外部有識者3人による初会合を開いた。三田村有也副市長の挨拶の後、有識者を代表して田園調布学園大の隅河内司教授が専門的な見地から率直に意見を出して意義あるものにしたいと述べた。調査は法人監査の適正性、市OBの同法人幹部就任の経緯、市有地の無償貸し付けの状況などを中心に行われる。

過去の監査手法の適正性検証へ 社福法人の私的流用問題(9/2)

社会福祉法人「母子育成会」(川崎区)の前理事長による法人資金の私的流用問題で市は2日、過去の監査の適正さなどを検証する体制を発表した。外部有識者として市と利害関係のない財務分野の武蔵野大経営学部・榮田悟志准教授(公認会計士)、福祉分野の田園調布学園大人間福祉学部・隅河内司教授、法律分野の弁護士(選定中)を充て、健康福祉局総務部が主体となり過去の担当者十数人や法人職員のヒアリングを行い、来年3月に報告書を公表予定。

市の監査が不十分 社福の私的流用問題で法人職員(8/1)

社会福祉法人「母子育成会」(川崎区)の前理事長が法人の金を私的流用していた問題で、同法人の千葉新也理事長らが1日、市による監査が不十分で不正な会計処理が見過ごされたと指摘した。市の担当者は帳簿をほとんど見ず、監査法人は会計処理の仕方が中心で会計の中身については話をせず、会計の内容がおかしく倒産するといった趣旨の指摘が数年前にされていたことも明らかにした。市は法人の資金繰り悪化から通常3年に1度程度の監査を毎年行うなど運営状況を注視していたという。

社福法人前理事長の私的流用問題で質疑 市議会一般質問(6/26)

社会福祉法人「母子育成会」(川崎区)深瀬亮一前理事長の私的流用問題を巡って、25日の市議会定例会の一般質問で雨笠裕治議員(みらい)は市の対応や市長との関係性を質した。同氏は深瀬前理事長の証言に基づき、数年前から社会福祉法人の関係者が市に不正を通報していた、福田市長が高級リゾート施設や東京・銀座などで接待を受けていた、既に発表の100万円以外の個人献金について追及した。市長はリゾート施設での食事は認めたが銀座の店の記憶はなく、個人献金は返金する考えを示し、第三者委員会の立ち上げ可能性にも触れた。

法人役員に元市幹部5人 前理事長私的流用問題(6/24)

24日の市議会定例会での三宅隆介(無所属)の一般質問で、社会福祉法人「母子育成会」(川崎区)の深瀬亮一前理事長の法人の金の私的流用問題を巡り、2017年度から23年3月まで市の元幹部職員5人が理事などに就任していたことが明らかになった。また同法人の市内にある施設について市は財産条例に基づき期限を設けず市有地を無償貸し付けしていた。深瀬前理事長は同法人の理事長だった父の故幹男氏(市助役1990~2001年)から理事長ポストを05年に譲られ24年3月解任されるまで焼く8億4千万円を流用したとみられている。

障害者施設を6か月の行政処分 食材費過大徴収(6/7)

市は7日、障害者グループホーム運営会社「恵」(東京)が高津区久末の施設で利用者24人から食材費計約440万円を過大に徴収していたなどとして、障害者総合支援法に基づき6か月間の「全部効力停止」の行政処分にしたと発表した。同施設は7月1日から12月31日まで、新規入居者の受け入れやサービス報酬の請求ができなくなる。また無断で作成した利用者の印鑑で同意なく共同生活援助計画を作成、給食費約922万円を不正受給していた。

20年までの家賃補助継続を訴え 高齢者優良賃貸住宅の住民ら(11/8)

高齢者向け優良賃貸住宅の住民らが8日、市や国が支出する同住宅への家賃補助の継続を求め、市役所で会見した。同住宅は60歳以上が入居でき、所得に応じて最大で家賃の35%を市と国で半額ずつ補助している。補助は建設後20年までとされているが国の通知では自治体が延長する場合は20年継続できる。市は7つの同住宅(214戸)の補助を継続しない方針で、補助が切れた人への住み替え支援の相談窓口を設けている。

 2023年度市文化賞等の贈呈式(11/8)

2023年度の「第52回川崎市文化賞」などの受賞者7人の贈呈式が8日市役所で行われた。文化賞は元県特別支援学校校長会会長の片山世紀(せき)雄(お)さん(82)、芸歴44年の落語家の初音家(はつねや)左(さ)橋(きょう)さん(67)。社会功労賞は市医師会長の岡野敏明さん(64)、社会福祉法人あおぞら共生会理事長の明石洋子さん(77)。文化、芸術分野で活躍する若手らのアゼリア輝賞は、ピアニストの黒木雪音さん(24)、ダンサーで洗足大学准教授の「KEITA TANAKA」(本名・田中啓太)さん(45)、スキー選手の古賀結那(ゆうな)さん(21)。

支援計画同意得ず作成 高津区のグループホーム(9/30)

障害者向けグループホーム運営会社「恵」(東京都)の施設「グループホームふわふわ川崎」(高津区・定員20人2021年2月開所)が、法令で本人や家族の同意を得て作成が義務付けられている支援計画書を同意を得ずに作成したことが30日分かった。市は基準に抵触する悪質な行為として調べている。同社は入居者からの食材費を国の基準の3倍以上の額で1年以上徴収していたことが判明、市の指導で1月に過大請求額約435万円を返金した。

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