市監査事務局は19日、市教育委員会が随意契約で発注した市立小学校2校の補修工事について、不必要な分割発注などの違法性を認定した。元市職員の男性(70)が本来は競争入札で発注すべきなのに「軽易工事」に分割して発注し、随意契約したのは違法として、損害を補填するよう住民監査を請求していた。監査委員全体の意見として、見積もりを随意契約した発注先からしかとらず「不祥事防止の観点からも問題」、「組織的に不適正な事務処理が常態化」と指摘。監査委員4人のうち3人は発注が市に損害を与えたと認定、市職員OBの代表監査委員が損害を認めず勧告はできなかった。