川崎区桜本にある交流施設「ふれあい館」で、日本語を学んだ在日コリアンの女性らがつづった生活史「わたしもじだいのいちぶです」(日本評論社)が出版された。差別や貧困など社会と時代に翻弄された半生がつづられている。本の題名は在日コリアン1世の92歳の徐類順さんの文章からで、ほとんど肉体労働で78歳まで働き、70歳で識字学級に通い始めた。識字学級の生徒の多くは戦前から日本に住む女性で、日系ペルー、ブラジル人もいる。参加者の一人が炭鉱労働の経験を作文にしたところ、出版社が注目しクラウドファンディングで制作費を集め出版した。全国の書店で2千円で発売中(税別)。