教科書採択を巡る会議の音声データを消去したことは違法だとして元教員2人が市に慰謝料など120万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日横浜地裁川崎支部であり、違法性を一部認め市に11万円の支払いを命じた。元教員は2014年9月、会議の音声データの開示を請求したところ担当課長がデータを消去し、開示を拒んだ。判決は会議の音声データは「客観的には不開示情報に該当する」とした一方、データの廃棄により開示拒否に対する異議申し立てができなくなったことで、「精神的苦痛を受けた」とした。原告側は音声データは開示すべきものとの判断を示さなかったことを不満として控訴する方針。