市の障害児支援施設の市中央療育センター(中原区)で2016年に短期入所中の男児(当時9)が寝かしつけた職員が寝入ったことで窒息状態になり死亡した問題で、両親らが施設を運営する社会福祉法人「同愛会」(横浜市)などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審が15日、法人側が両親らに解決金3600万円を支払う内容で和解が成立した。一審判決は寝かしつけた職員の寝入ったことへの過失の認定にとどまり虐待と認められなかった。東京高裁は「過失は看過しがたく重大」と指摘、法人側が市の定める障害者虐待防止手引きの順守が盛り込まれた。