国の文化審議会は17日、高津区千年から宮前区野川にまたがる国史跡「橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群」の指定範囲を新たに追加するよう文部科学相に答申した。同遺跡群は市内の大部分がその範囲に入っていた古代武蔵国橘樹郡の役所跡と隣接した古代の寺院跡で構成され、7~10世紀の地方統治の拠点の実態を示す意味で貴重な遺跡。今回、高床の倉の跡など約340㎡分の追加指定が答申された。
審査会に諮問し審議を 在日コリアンへの侮辱発言に市民団体(12/16)
市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』川崎市民ネットワーク」は16日、9月の街宣での在日コリアンを侮辱する発言に対し、条例に基づく有識者審査会を活用するよう市に要請した。街宣で、在日コリアンの子どもたちを「寄生虫」に例えて「国へ帰るべきだ」などと発言。市は外国人であることを理由にしたものでないとし、罰則規定に抵触しないと判断してきた。要請では諮問の判断を市職員だけでせず、条例12条に明らかに該当しないもの以外はすべて審査会に諮問し、審議を求めるとしている。
3回目接種券発送 医療従事者、高齢者の順(12/15)
新型コロナウイルスワクチンの市民向け3回目の接種について市は15日、最初に医療従事者ら約2万4000人に接種券を17日から発送すると発表した。来年1月14日に今年6月に2回目接種を終えた高齢者ら約10万5000人に接種券を発送する。集団接種会場は2月2日から市内7区に1か所ずつ開設、水~日曜の週5日体制で運営する。予約受付は1月25日から、当面は主にモデルナ製ワクチンの予定。
市犯罪被害者等支援条例案可決 本会議で全会一致(12/15)
市議会定例会本会議は15日、市犯罪被害者等支援条例案を全会一致で可決した。登戸の殺傷事件の被害者家族が被害児の教育面の支援強化などを求める陳情が文教委員会で趣旨採択され、被害に遭った子供の支援を条例にどう位置付けるかを議論、「学校との連携」や「個々の児童に即した支援」などを市に求める付帯決議案が可決された。市は、「教育支援」として、家庭教師や通学の費用補助、スクールカウンセラー配置など既存施策活用の支援など教育との連携を挙げた。施行は来年4月1日。
高齢化率初の20%台に 平均年齢とともに政令市で最少(12/14)
市が14日発表した2020年国勢調査の確定値から、市の高齢化率(65歳以上の人口比率)が5人に1人に当たる20.3%となり、初めて20%台に達した。総人口153万8262人に対し、65歳以上は31万1515人で高齢化率は5年前より0.8㌽上がった。10.0%は1995年で、4半世紀で2倍になった。市民の平均年齢は43.7歳で5年前より0.9歳上がったが、全国20政令市の中で高齢化率とともに最少。
18歳以下への10万円給付 市は全額現金支給(12/13)
市は13日、18歳以下への10万円相当の給付について、全額現金で給付すると発表した。政府は当初、現金とクーポンで5万円ずつを給付する考えを示していた。市内で給付対象となる子どもは約18万3千人。児童手当の仕組みを使い、今月末から現金5万円を先行支給する。来年の議決後を見込む2回目の給付についても、春の入学・新学期に向けて可能な限り迅速に届くよう現金で支給するとした。
大規模接種会場の提供 NEC玉川事業場に感謝状(12/13)
市は13日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場の提供を受けたNEC玉川事業場(中原区)に対し、感謝状を贈った。同事業場の玉川ルネッサンスシティホールで2回接種を完了したのは、接種した市民の1割弱の9万2千人余り。大規模接種はモデルナ製をワクチンで6月7日~11月28日に行われ、NECは障害者用駐車場の提供、会場内に水やお茶の自動販売機や空気清浄機、電子掲示板の設置など協力をした
元宝塚の名優・峰さんをしのぶ追悼レヴュー 市アートセンター(12/10)
今年1月亡くなった元宝塚歌劇団の名優・峰さを理さんに捧げるレヴューショーが10日、市アートセンター(麻生区)で始まった。ゲストに元宝塚の瀬戸内美八さん、寿ひずるさんらゆかりのスターたちが集い、峰さんをしのんだ。新百合ヶ丘を拠点に男性主体のレヴューを発信しているかわさき産業親善大使の神崎順さんが峯さんと長い付き合いがあり、新百合ヶ丘の公演でもゲスト出演していた縁で、定期公演を追悼レヴューとした。
犯罪被害者支援の条例案委員会可決 登戸の事件対象外(12/9)
2019年に登戸駅近くで登校中の小学生らが襲われ殺傷した事件をきっかけに、市が制定を目指す犯罪被害者等支援条例案を市議会文教委員会は9日、賛成多数で可決した。支援の対象は条例成立後に被害を受けた人に限られ、登戸事件の被害者は対象外となる見通しで審議では異論もあった。委員会は被害者家族からの、継続した支援と支援内容の充実を求める陳情を趣旨採択した。
多摩川リバーサイド駅伝終了へ 20年の歴史に幕(12/7)
市は7日、2022年3月に予定していた「多摩川リバーサイド駅伝in川崎」について、今年度の開催を中止するとともに、大会自体を終了すると発表した。参加者の減少に加え、新型コロナウイルス感染症の影響で協賛企業の資金協力を得ることが困難なためとしている。同駅伝は市と市教育委員会。公益財団法人市スポーツ協会が主催。00年から古市場陸上競技場と多摩川河川敷を会場に開いてきた。