市は6日、環境問題の改善に効果がある事業に限定して財源を調達するグリーンボンド(環境債)を8月に発行すると発表した。これまで東京都、神奈川、長野県が発行しているが政令市では初。廃棄物処理施設の橘処理センターの整備や水害を繰り返してきた五反田川放水路整備、環境性能の高い本庁舎建て替えなどの事業資金とする。発行額は50億円で5年の公募公債、利率は未定。
「多摩川スカイブリッジ」に 川崎と羽田結ぶ連絡橋の名称(7/6)
市は6日、羽田空港と市臨海部の殿町地区をつなぐ新しい橋の名称が「多摩川スカイブリッジ」に決まったと発表した。市と東京都が橋の名称を募集し、国内外から8498件の応募があった。最多は「スカイブリッジ」だったが、両岸の地域住民の愛着という面を踏まえて「多摩川スカイブリッジ」(12位、56件)が選ばれた。長さ約675㍍、幅約17~21㍍で、河口に最も近く人が渡れる多摩川の橋で最長。本年度末の開通予定。
大型インコのヨウム盗難か 夢見ケ崎動物公園(7/5)
市は5日、夢見ケ崎動物公園(幸区)で飼育していた大型インコ科の鳥ヨウム1羽が盗まれた可能性があると発表した。いなくなったのはインコ舎に2羽いるヨウムのうちのムー(オス、年齢不詳)。ヨウムは国際希少野生動物種に指定され、国内取引が規制されている鳥。アフリカ原産で知能が高く、人の言葉を覚えることで知られる。ムーはおとなしい性格で体調約30㌢。舎の出入り口の鍵が壊されており、市は幸署に被害届を出す予定。
「純川崎産」ワイン誕生 特区認定麻生区で(7/4)
市内でブドウ栽培から醸造まで一貫生産された純川崎産ワインの完成披露会が4日、開かれた。農業生産法人カルナエスト代表の山田貢(39)さんが、昨年3月麻生区に認定された「かわさきそだちワイン特区」を活用して果実酒製造免許を取得し、栽培開始から足掛け9年で「蔵邸ワイン岡上ロゼ2020」の完成にこぎつけた。酸味があり華やかな香りが特徴の辛口のロゼワイン。小売りはせず、「蔵邸ワイナリー」(同区岡上)に併設のワインバーなどで提供。
「差別許さぬ視線社会に芽生えた」 ヘイト禁止条例1年(7/1)
市差別のない人権尊重のまちづくり条例の全面施行から1年を迎えた1日、市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」が川崎区で記念集会を開いた。ノンフィクションライターの安田浩一さんは、「市ね、殺せと堂々と言えなくなったのは成果。差別を許さない市民の視線が社会に芽生えたからだ」と評価、「差別するための表現の自由ではなく、差別が嫌だといえる社会をつくらねばならない」と呼びかけた。
藤子ミュージアム10周年記念原画展 1年かけ680点公開(7/1)
市藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区)は開館10周年を記念した原画展を1日から開催する。主な作品を年代順に紹介し、初期から晩年までの軌跡をたどる。テーマ展示コーナーも設置し、3か月ごとに入れ替えながら約680点を1年かけて公開する(2022年6月30日まで)。第1期(10月4日まで)は「ドラえもん」「パーマン」などの代表作品のほか、「ぬすまれた王女さま」「死刑執行者」など初期の未発表原画を展示。
被災リスク避け再建 市民ミュージアム答申案まとまる(6/30)
2019年の台風19号で浸水した市市民ミュージアム(中原区)の在り方を考える市文化芸術振興会議の検討部会が30日開かれた。まとまった答申案は「美術館、博物館の機能を併せ持つことで大きなシナジー効果が期待できる」とし、従来通り両分野を融合した「ミュージアム」としての方向性を打ち出し、施設は現建物では再開せず被災リスクが少なく利便性の高い場所での再建を求めた。7月中旬にも市長に答申する。
かわさきFM社長に大西絵満さん DeNAから出向(6/29)
市が出資するコミュニティ放送局「かわさき市民放送」(かわさきFM、中原区)は29日、新社長にディー・エヌ・エー(DeNA)から出向した大西絵満さん(39)が就任したと発表した。25日付。DeNAは、市で男子プロバスケットボールB1、川崎ブレイブサンダースを運営し、地域振興や持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいる。大西さんは、有線ブロードネットワークスなどを経て、2009年にDeNAに入社。
不正登録743人の利用停止 ふれあいネット予約(6/25)
市は25日、公共施設利用予約システム「ふれあいネット」で市内在勤を装って大量の不正登録が行われたとみて743人の利用を25日から停止した。いずれも勤務実態のない市内の2社が発行した在勤証明書を提示し、野球場などの予約抽選に申し込める「市内登録」の資格を得ていた可能性がある。野球場利用を巡って昨年、不正ログイン動作で利用者のアカウントが大量にロックされる事態が発生し、市は偽計業務妨害の疑いで刑事告訴した。
市内接種率55.6%県平均を上回る 五輪ボランティアに接種も(6/24)
県は24日、県内33市町村の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種状況を公表した。人口が多い都市部は接種が進みにくいとされていたが、22日時点の一回目の接種率は川崎市55.6%で、県の平均48.1%を上回った。横浜市は49.1%、相模原市は44.4%。市の二回目接種率も18.7%で、県平均12.2%を上回った。市は同日、東京五輪・パラリンピックの英国代表の事前キャンプボランティアら最大280人を対象に、7月1~4日にワクチン接種を行うと発表した。

