市は29日、2020年度中に予定されていたJR南武線連続立体交差事業の都市計画決定と京急大師線の工事着手を見送ると発表した。コロナ禍の影響で税収の落ち込みや、鉄道の利用減で踏切除去の効果を検討する必要があるとしている。JR南武線は矢向ー武蔵小杉間(4.5㌔)を高架化し、9か所の踏切を除去する総額1479億円の計画。京急大師線は連続立体交差事業の1期第2区間、東門前―鈴木町駅間(1.2㌔)を地下化し、6か所の踏切を除去する計画で総事業費約784億円。
人気声優起用の川崎舞台のラジオドラマ かわさきFM28日から(1/28)
川崎が舞台のラジオドラマ「ワンダーワールド」の放送が28日から「かわさきFM」で始まる。人気アニメ「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役の鬼頭明里さんら人気声優も起用し、川崎の魅力を発信する。幸区在住の松金直樹さんが企画・制作を手掛けた。物語はこの世界と並行して存在する「パラレルワールド」の川崎を舞台にしたファンタジーで、実在する地名や店が登場し、特殊な能力を持った少年少女が、それぞれの正義を信じて戦うストーリー。木曜午後7時の番組「ぐるっ人川崎」内で、毎月第4木曜の枠で放送し、12月23日までの全12話(1話10分程度)。2月にCDの販売やネット配信も予定。
看護短期大学でワクチン集団接種訓練 全国初(1/27)
4月にも始まる新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、市と厚生労働省は27日、市立看護短期大学(幸区)で市民への集団接種を想定した国内初の大規模訓練を行った。訓練は医師3人と看護師5人が65歳以上の高齢者20人に接種する想定で実施。受付で職員が予診票に記入、医師が診察で体調や病歴、アレルギーなどを確認。専用スペースで看護師が注射器を腕に当て模擬接種を2回実施した。接種後は間隔をあけ15~30分待機。救護室や米ファイザー製のワクチンを保管する超低温冷凍庫も設けた。入場から接種終了まで約15~30分で、1時間で接種可能なのは30人前後と確認した。成果や課題などは全国の自治体で共有する。
ミューザ南隣に新街区「KAWASAKI DELTA」 川崎駅西口4月完成 (1/22)
JR東日本は22日、再開発計画を進める川崎駅西口の街区「KAWASAKI DELTA」が4月に完成し、中心施設「JR川崎タワー」のテナントが5月中旬から順次開業すると発表した。同街区は「ミューザ川崎」の南隣に立地し、地上29階地下2階の「オフィス棟」(川崎エリア最大級の規模)と、地上5階地下1階の「商業棟」があるJR川崎タワーと昨年5月開業の「ホテルメトロポリタン川崎」、その間にある中央広場「デルタプラザ」で構成される。JR川崎タワーと同ホテルは歩行者デッキでミューザ川崎や駅と直結する。
市のSDGs事業に信金中金が寄付1千万円(1/22)
SDGs(持続可能な開発目標)を進める市の「SDGsプラットフォーム構築事業」に対し、信金中央金庫が22日、1千万円を寄付した。地方自治体のSDGs関連事業を支援する信金中金の「地域創生推進スキームSCBふるさと応援団」の一環で、地元信金の推薦を受けた全国百自治体の事業から計10億1800万円を支援する。川崎信用金庫の推薦で選ばれた同事業は、市内の中小企業などが参加してSDGsを普及する組織づくりを進め、セミナーや優秀な取り組みへの賞の新設などを検討していく。
被災収蔵品4万2237点廃棄処分へ 市民ミュージアム(1/21)
2019年の台風19号により浸水した市市民ミュージアム(中原区)の収蔵品4万2237点を廃棄処分にすると21日、市が発表した。廃棄処分の85%は「漫画」の単行本と雑誌計約3万6300点が占め、手塚治虫の「鉄腕アトム」や、ちばてつやの「あしたのジョー」の単行本のほか、初版本なども含まれる。「写真」では、1924年以降の「アサヒグラフ」や「LIFE」など雑誌約4800点。「映像」で学校教材の16ミリフィルム約100点。「民俗」で、企画展用に制作された藁人形4点、「グラフィック」で1点。市は全被災収蔵品の修復を掲げてきたが断念した。今後、同館の指定管理者と協議して処分方法や時期を決める。
建物利用希望庁内なし 台風浸水の市ミュージアム (1/20)
2019年の台風19号で地下収蔵庫などが浸水した市市民ミュージアム(中原区)の建物について、庁内で利用希望を募ったが20日、希望がなかったことが明らかになった。ミュージアムの在り方検討部会は昨年11月、等々力緑地以外で新施設整備が望ましいとしており、市はミュージアムとしての使用をしないことを決めた。建物は建築家、菊竹清訓の設計で建築的価値が高い。市は建物の今後について検討を進める。同建物は築30年以上で、経年劣化が激しく、利用するには高額な費用が必要という。
中村憲剛さんを市PRポスターに起用(1/19)
市は19日、今年の市ブランドメッセージポスターにサッカーJ1・川崎フロンターレを昨季で引退した中村憲剛さん(40)を起用すると発表した。ポスターには中村さんの真正面の顔がアップで掲載され、「さ、行きますか。」という言葉とともに、「今を懸命に生きることで、未来へと突き進んできた」というメッセージが添えられている。中村さんは「(引退後も)川崎の人たちと一緒にやっていく第一歩。僕でよければ力になりたい」と思いを語った。約1500枚印刷し、市内の鉄道全駅や公共施設に掲示する予定。
別人口座差し押さえ 国保滞納者と同姓同名(1/18)
市は18日、国民健康保険料の徴収事務で、誤って滞納者の別人の預金口座を差し押さえたと発表した。幸区の保険年金課が12月10日に50代女性納者の口座と思い込み、別の市外居住者の口座を差し押さえ、滞納者に口座番号を記載した差し押さえ調書を送付。滞納者が15日に保険料を納付し、18日に差し押さえを解除したが、市外の女性が記帳してミスがわかった。口座登録住所は異なっていたが、同姓同名で生年月日も同じことから同一人物と思い込み、戸籍などでの確認を怠ったという。
コロナ感染症専門外来開設 聖マリ医大病院(1/18)
聖マリアンナ医科大学病院(宮前区)は18日、新型コロナウイルス感染者の後遺症に特化した「感染症後外来」を開設する。複数の診療科がある大学病院の特性を生かし、味覚・嗅覚障害や倦怠感、息苦しさなど様々な後遺症に総合的なケアを行う。昨年11月以降の「第3波」による感染急拡大でコロナ病床は厳しい状況だが、後遺症に対応する余裕もない首都圏の医療体制も踏まえ決めた。毎週月曜の午後開設し、16歳以上でコロナ感染症と診断されてから2か月以上経過し、何らかの症状で困っている人が対象。

