新型コロナウイルスの感染防止に向け学校での「密」を避けるため9日、市民団体「ゆきとどいた教育を進める川崎市民の会」が35人以下の少人数学級を求める緊急要望書を市に提出した。義務教育標準法は、小中学校の学級定員を40人以下(小学1年は35人以下)と定めているが、市では小学生3年以上の約3割、中学生の約7割が35人超の学級になっている。同会は、少人数学級は教室での感染予防のほか、コロナ対応に追われる教員の負担減にもつながると訴えた。
憲法9条を守る「平和の鐘つき」9月9日9時9分 多摩区長念寺(9/9)
憲法9条を守り平和への意思を発信しようと、9月9日午前9時9分から多摩区登戸の長念寺で「平和の鐘つき」が行われ地元住民ら約50人が参加した。九にちなんだ鐘つきは同区内の「たま九条の会」が発案、「生田」「すげ」「のぼりと」の九条の会も賛同し今回で11回目。希望者全員が平和への思いを口にしながら同寺境内にある鐘をつき、僧侶で武蔵野大学名誉教授の山崎龍明さんが「平和への道 憲法9条は仏の願い」と題して講演した。
障害児死亡事故検証へ 有識者初会合(9/7)
障害児支援施設「市中央療育センター」(中原区)で2016年に短期入所していた男児(当時9歳)が死亡した事故で、市は7日、事故を検証する有識者会議の初会合を開いた。弁護士や医師、障害者団体の代表者ら6人のメンバーが、事故の原因や市や施設を運営する指定管理者の事故後の対応について検証する。事故を巡っては中原署が昨年11月、業務上過失致死の疑いで女性職員を書類送検、今年6月に不起訴処分となったが、男児の遺族が8月に真相究明を求める要望書を市に提出した。
カピバラを常設展示 カワスイ川崎水族館で(9/7)
川崎駅東口の「カワスイ 川崎水族館」で昼の時間帯(午前10~午後5時)にカピバラの常設展示が始まり、7日からは1日4回、来場者がえさを与える「カピバラタイム」がスタートする。カピバラはアマゾンに生息し、7月の開業時には間に合わなかった。ビルの吹き抜けをいかして設けられた温室「アマゾンゾーン」で展示され、2歳のメス2頭、オス1頭が茂みの中を歩きまる様子を観察できる。クイズラリーなどで生態や生息地を学ぶ昼限定のイベント「カピバラのふしぎ」は30日まで。
市民限定特典付き宿泊プラン ホテルメトロポリタン川崎(9/4)
川崎駅西口のホテルメトロポリタン川崎(幸区)は、10月29日までの月曜から木曜日(祝日を除く)、市民に限定した特典付き宿泊プランの販売を始めた。オンライン予約限定で、宿泊代は一室二人で夕食・朝食二食付き22000円(GoToトラベル割引後は14300円)から。チエックイン時に、運転免許証などの住所を証明できるものが必要。同ホテルでは、「8月の宿泊者のうち4分の1が市民。新型コロナの影響で近距離需要が高まっている。近場で気軽にリフレッシュを」と呼びかけている。
ヘイト条例運用検証で市議会に意見書 市民団体(9/4)
市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は4日、市差別のない人権尊重のまちづくり条例の実効性ある運用を求める意見書を市議会各派に提出した。ネット上の人権侵害に対する被害者救済、条例の執行体制の充実、差別や憎悪を助長するヘイトスピーチへの非難表明、ヘイトスピーチを認定する市差別防止対策等審査会の議事録公開の4項目で課題を指摘し、市議会での議論に役立てるよう求めている。市民団体は「われわれ市民は市を応援する立場。議会には行政のチエック機関として課題を検証してほしい」と訴えた。
河港水門ゲート閉鎖し止水壁を設置 住民説明会(9/1)
昨年10月の台風19号による川崎河港水門(川崎区)周辺での浸水被害で、市は1日新たな浸水対策に関する住民説明会を開いた。味の素川崎事業所の多摩川取水口からの出水、河港水門ゲートの越水による浸水で範囲は約7㌶。対策として水門のかさ上げとゲートを閉鎖して止水壁を新たに設置するとした。この水門は大正時代の運河計画の歴史的遺産として1998年に国の登録有形文化財になっており、水門の機能が必要なのか、また水門を通る船舶が本年度からゼロとなり、船溜まりの土地の有効活用を検討する。
多摩川マラソン中止に代わりオンラインで開催(9/1)
市スポーツ協会は新型コロナウイルスの影響で中止となった「川崎国際多摩川マラソンに」に代わり、11月2~15日に「2020かわさき国際多摩川オンラインマラソン」を開催する。参加者は専用のアプリを活用し、自由なコースで期間中にハーフ(21.0975㌔)を走れば完走となる。順位はつかないが、制限時間はなく、複数日に分けて走っても距離に計上される。協会は1日から参加者を募集する。参加費は2720円、参加登録者全員に、川崎フロンターレとコラボしたオリジナルランナーズマスクが届けられる。
等々力球場改築完了 10月10日オープン記念試合(8/31)
市は31日、改築中だった「等々力球場」(中原区)が完成し、10月10日の東芝とENEOSの完成記念試合に市民500人を招待すると発表した。工事は2016年6月から始まり、土壌に有害物質が含まれていたことなどが判明し、予定より2年ほど遅れた。収容人数は、内野5232人(車いす席30席)、外野4000人(同17席)の計9279人で、旧球場(4000人)の倍以上。LEDのナイター照明と、フルカラースコアボード、太陽光設備も備え、災害時には消防機関の活動拠点などの役割も担う。
浸水被害で市を提訴へ 昨秋台風19号の被災住民(8/30)
昨年10月の台風19号による浸水被害を巡り被災した住民らが30日、中原区で開いた集会で市に損害賠償を求めて年内にも提訴する方針を明らかにした。住民らは、浸水被害を受けた建物の修理費や家具・家電などの損害額、避難するために必要になった費用に加え、精神的苦痛を受けたとして1人当たり100万円の慰謝料などを請求する。集会で西村隆雄弁護士は「水害は、ゲートを閉めないという市の判断の誤りの結果で、想定外の自然災害ではなく人災」と指摘した。

