市議会定例会4日短縮 コロナウイルスの影響で初めて(3/11)

市議会は11日、最終日の23日に予定していた2020年度予算案の本会議での議決などを19日に前倒しし、定例会の会期を4日間短縮して閉会することを決めた。コロナウイルス感染が発生した場合に本会議が開けず、議決できなくなることをお未然に防ぐためで各会派が合意した。市議会局によると、会期の短縮は初めてという。

二ケ領用水が国登録記念物に(3/10)

市内を流れる二ケ領用水が10日、官報告示により正式に国登録記念物(遺跡関係)に文化財登録された。登録されたのは全長約18㌔のうち、市が管理する約9.2㌔で文化財登録を受け、市は案内板の設置などで用水の貴重さを伝えていく。国や県が所有する残りの区間についても登録に向け所有者と協議する方針。同用水は1611年に完成し、江戸最古の農業用水の一つとされる。市内の国登録記念物は、禅寺丸柿に続いて2例目。

無観客コンサート ミューザから無料ネット配信(3/8)

新型コロナウイルスの感染拡大により、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)と同ホールを拠点とする東京交響楽団は8日、コンサート「名曲全集第155回」を無観客で開催した。同コンサートはインターネットの動画配信サイト「ニコニコ生放送」で無料配信され、放送終了時点で約10万人が視聴した。ミューザと東響が「自粛ムードが広がる今だからこそ音楽を届けたい」とCD採録もかねて発案しドワンゴが協力したもので、「ミューザの定員約2000人、10万人もの人に見てもらえるとは思っていなった」と話した。

川崎大空襲の記録展 戦時中の様子を市平和館で(3/7)

1945年4月の「川崎大空襲」に合わせて、戦争の悲惨さなどを伝える「川崎大空襲記録展 私たちのまちに『空襲』があった」が7日市平和館(中原区)で始まった。4月15日深夜、米軍のB29爆撃機194機が来襲し、焼夷弾12748発や高性能爆弾162発などを投下、市中心部は市役所を残して一面焼け野原になり、死者約1000人、被災者10万人を超えたといわれている。同展は今年で14回目、「今回は「自分たちが今、生活している場所の戦時中の様子を知ることで我がこととして平和を考えよう」がテーマ。

「国際女性デー」にちなみミモザの花束を チネチッタ(3/7)

国連が定める3月8日の「国際女性デー」にちなみ、川崎区の映画館「チネチッタ」で7日、国際女性デーのシンボルフラワーの季節の花「ミモザ」のブーケが来館者にプレゼントされた。イタリアで3月8日を「ミモザの日」と呼び、男性が女性にその花を贈って感謝の気持ちを伝える習慣にならった催し。イタリアの街並みを模した複合照合施設『ラ チッタデッラ」では2004年から毎年この時期に「ミモザ フェスタ」を開催している。

市主催イベント月末まで自粛期間延長(3/6)

市は6日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、15日までとしていた市主催のイベントの自粛期間を31日まで延長することを決めた。会議では教育委員会が、「子どもの心身の健康を考えると、通常の春休みを過ごさせたい。自粛は当面の休校が終わる25日までとしてほしい」と要請した。一方で、民間主催の地域イベントの多くが3月いっぱい開催を見合わせている現状があり、31日までの延長が妥当との結論になった。

被災作品名の公表を市に申し入れ 市民オンブズマン(3/5)

昨秋の台風19号で市民ミュージアム(中原区)が浸水被害を受け、収蔵品に多数の被害が出た問題で、川崎市民オンブズマンは被災作品名や修復計画などを明らかにするよう福田市長あて申し入れ書を提出した。申し入れ書では、詩人のまどみちおさんのスケッチなど市にゆかりのある作家を中心に収蔵品を例示して、被災状況の公表を求めた。市は搬出した収蔵品のうち修復困難なものもあるとし、具体的な作品名は寄贈者や作者の理解を得られていないとして公表していない。

臨時休校開始 児童に「居場所」提供(3/4)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校が4日から始まり、市立の全175校が共働きなどやむをえない事情のある子供向けに「児童生徒の居場所」を提供した。「居場所」は午前8時半から午後2時まで開設され、午後2時から7時はわくわくプラザ(学童保育)で受け入れる。1教室あたり20人以下で読書や自習などをして過ごし、教職員が見守った。小学生の15%、1校当たり平均約100人が利用した。中学生は1%、特別支援学校は25%だった。

生田小で卒業式 前倒し実施(3/3)

多摩区の生田小学校では3日、予定を前倒しして卒業式が行われ80人が巣立った。市教育委員会は市立学校の卒業式を在校生の参加を極力減らすなど規模を縮小して感染対策をしながら実施する方針。小学校は18~23日、中学校は11日と24日、特別支援学校は6~19日に予定。生田小は19日に予定していたが、今後の感染拡大の状況が不透明で予定日に実施できなくなる可能性も考え判断したとしている。

多摩区の「寺子屋食堂」も休業 感染防止で(3/2)

母子家庭などの子どもたちの学習指導を行っている多摩区のNPO法人「川崎寺子屋食堂」(山縣和彦理事長)は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2日から3月末までの休業を決めた。同食堂は市内2か所の公共施設で週2回、宿題や受験勉強の指導をしており、夕食代も含め無料。小学5年から高校3年生までの計26人が通う。ボランティア講師から自分が感染し子どもにうつしてしまう心配の声が上がり休業するが、保護者からはなるべく早く再開をの声が寄せられている。

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