戦禍にあるウクライナの文化を知ってもらおうと、在日ウクライナ人や難民らが9日、市営稲田公園(多摩区)で祖国の夏至を祝う祭り「クパーラ祭」を開いた。赤い刺繡をあしらった民族衣装を着た女性たちが良縁に恵まれるよう祈って編んだ花冠を川に流すもので、多摩川に面した同公園が選ばれた。主催は在日ウクライナ人らでつくる日本ウクライナ友好協会「KRAIANY」で、ロシアの軍事侵攻以降は日本の避難民の生活支援にも力を注いでいる。
一人ひとりの学習改善に向け 市教委「新たな学習状況調査」結果発表(7/7)
市教育委員会は、本年度から開始した「新しい川崎市学習状況調査」の結果をまとめ7日、公表した。調査は小学4年~中学3年生の計63,083人が参加、従来のテスト評価方法では困難だった、異なる問題での結果の比較が可能になり、学校や学年、生徒の学習状況を経年で把握する。調査結果は一人一台の情報端末の学習ソフトと連携させ、一人ひとりの実態に合わせた問題を自動で生成、生徒は端末を活用して、自分の強みや弱みを把握できるようになり学習改善しやすくなるという。
来年の市制100周年を控え市の新たなシンボルに 新本庁舎公開(7/7)
建築工事が完了した新本庁舎が7日、報道陣へ公開された。旧庁舎跡地に地下2階、地上25階建て、高さ約117m、総床面積約6万2356㎡の新本庁舎は、市制100周年を来年に控えた市の新たなシンボルに。一部を除き各局の分散は解消され市議会も移転、10月一部利用、11月頃の開庁式予定。職員のフロアは原則座席を決めない「フリーアドレス」を導入。旧庁舎の一部を再現した復元棟は時計塔、旧市長室、屋上庭園,カフェなども。
公募手続で不備 市南部療育センター指定管理者再公募に(7/6)
市は6日、市南部地域療育センター(川崎区)の来年度から5年間の指定管理者の公募手続きに不備があったと認め、再公募することを明らかにした。応募者の参考となる「指定管理者制度活用事業評価シート」で、現在の指定管理者の収支実績に2億7千万円ほどの誤りがあったがそのまま放置され、募集要項では事業者からの質問全てに市ホームページに回答するとしていたが掲載していなかった。市は公平性、透明性が担保できていないとして速やかに再公募の調整を進めるとした。
アートを介したコミュニティ形成に向け協定 市と東京芸術大学(7/3)
市は東京芸術大学とアートを介したコミュニティ形成に向け、連携・協力して取り組む協定を締結したと3日発表した。連携事業の主体となるアートコミュニケータを30名程度公募し、様々な講座を通して活動を支える考え方の共有、アートを介した対話を重ね、コミュニケーションを豊かにする方法を学び、市内の文化資源や福祉・医療の現場などとも連携してアートを軸にコミュニティを育む活動に取り組む。参加者は12月頃から募集予定。
コロナ禍から脱却で最高路線価上昇 川崎区駅前本町8.1%(7/3)
国税庁は3日、2023年(1月1日現在)の路線価を公表した。県内の標準宅地の対前年変動率は平均2.0%増で、2年連続で上昇した。県内の18税務署管内の最高路線価は08年以来となるすべての管内で上昇となり、コロナ禍からの脱却が鮮明に。市内の最高路線価の上昇率は川崎区駅前本町で8.1%(県内3位・562万円/㎡)、次いで麻生区上麻生1丁目の6.7%(128万円/㎡)、高津区溝口1丁目の6.5%(214万円/㎡)。
ヘイト規制条例全面施行3周年記念で集会 市労連会館(7/1)
「市差別のない人権尊重のまちづくり条例」全面施行3周年を記念する集会が1日、市労連会館(川崎区)で開かれ、在日コリアン3世のピアニスト崔(チェ)善(ソン)愛(エ)さんが「尊厳を取り戻すまで~指紋押捺拒否から40年」と題して講演した。条例制定を求めてヘイトスピーチの被害を訴え続けた在日3世の崔江以子(チェカンイヂャ)さんを念頭に、逃げ出さずに済んだのは厳しい状況でも立ち上がってきた人たちがいるからで、闘えば変わると信じたいと語った。
開館19周年「ミューザの日」 小学生企画のコンサート
2004年7月1日に開館したミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で「ミューザの日」の1日、記念イベントが開催された。公募で選ばれた小学生9人が「ジュニアプロデューサー」となり劇仕立ての「だれでもハッピーコンサート」を企画運営、本番2日前に100席分が完売した。選曲や座席配置、チラシ作りなどに取り組み、物語仕立ての寸劇や冒険家に扮した東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏曲などを楽しんだ。
赤、緑、青3色で多様性のライトアップ 新本庁舎(7/1)
1日に市制99周年を迎えた市は、市制記念日と市役所新本庁舎の完成を祝い、新本庁舎高層棟の夜間ライトアップが行われている。高層棟は市の多様性を象徴する赤、緑、青の3色の光で照らされ、旧本庁舎の一部を再現した復元棟前の広場には、市のブランドメッセージ「Colors,Future!いろいろって、未来。」や、来年度開催される「全国都市緑化フェア」のロゴ投影さている。ライトアップは午後6時から10時、7日まで。
維新の初当選5議員「造反」 補正予算案本会議採決(6/29)
29日の市議会本会議で、太陽光パネルの施工業者への研修補助費を盛り込んだ市の補正予算案の採決で、日本維新の会川崎市議団(7人)のうち初当選の5人が「造反」して賛成、2人が反対した。維新は補正予算案の太陽光発電設備の支援事業について「有効性に疑問がある」などとして総務委員会では反対していた。本会議の採決では通常は委員会での賛否を踏襲するとされ、他会派議員からは「何のための委員会か」との声も上がっている。