今春、3年制短期大学から4年制に移行して開学する市立看護大学(幸区)の2次試験(前期)の志願倍率が8.0倍(募集人員70人、志願者560人)になった。関東の公立大看護学科では高倍率で、受験生の4年制志向や、年53万円の授業料が100万円以上の私学に比べ格安、特待生制度の新設、市内就職を条件とした給付型奨学金などが要因とみられる。6倍に達した場合の2段階選抜は実施せず、全員が2次試験に臨める。
国史跡「橘樹官衙遺跡群」倉跡など追加指定 文化審答申(12/17)
国の文化審議会は17日、高津区千年から宮前区野川にまたがる国史跡「橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群」の指定範囲を新たに追加するよう文部科学相に答申した。同遺跡群は市内の大部分がその範囲に入っていた古代武蔵国橘樹郡の役所跡と隣接した古代の寺院跡で構成され、7~10世紀の地方統治の拠点の実態を示す意味で貴重な遺跡。今回、高床の倉の跡など約340㎡分の追加指定が答申された。
ワクチン未接種の教職員らに週1回PCR検査(10/19)
市教育委員会は19日、新型コロナウイルスワクチンを接種していない市立学校教職員を対象に11月下旬以降、週1回PCR検査を実施すると発表した。対象者は420人程度で、ワクチン未接種者や2回接種済みで呼吸器系基礎疾患があるなど高リスクの常勤職員や再任用短時間職員。9月末時点で教職員の約9割が接種予約を終えた状況を踏まえ、再度の感染拡大の予兆や感染状況を早期に把握する狙い.
市立小中校いじめ前年度比減の3948件 小学生の不登校増加(10/13)
市立小中学校の2020年度いじめの認知件数は、過去10年で最多だった前年度比428件減の3948件。市教育委員会は、コロナによる休校や登校中の接触機会が減った影響を指摘。暴力行為の発生件数は279件(同77件減)で、生徒間暴力、器物損壊、対教師暴力の順。病欠や感染回避の長期欠席を除く年間30日以上休んだ「不登校」の児童生徒は2177人(同88人増)。中学校が減り、小学生は107人の増。全児童生徒数で割った「不登校出現率」は小学校が1.09%、中学校が4.61%。
市立看護大4年制に 文科省審議会認可答申(8/27)
市立看護短期大学(幸区)の4年制大学への移行を文部科学省に申請していた市は27日、大学設置・学校法人審議会が設置認可の答申をしたと発表した。保健師30人の養成コースを新設、入学定員の1学年80人から100人への増、教授や教員は25人から37人に拡充する。学長は同短大の坂元昇学長が就く。市は、学生の4年制大学志向や3年生の短大ではカリキュラムが過密として、昨年10月に新設認可の申請をした。
自由社の中学歴史教科書採択せず 市教委(8/22)
市教育委員会は22日、市立中学校の歴史教科書について採択を行い、現在使用している教育出版版を2022年度から3年間継続することを6人の教育委員の全会一致で決めた。戦後の歴史教育を「自虐史観」と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」の流れをくむ自由社版は不採択とした。自由社版は19年度の教科書検定で不合格になったが再申請で合格したため、市教委は再採択を行った。
市立学校の夏休み31日まで延長(8/20)
市教育委員会は20日、市内の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、市立学校の夏季休業期間を延長すると発表した。小中学校は8月31日までとし、各校で予定していた授業開始日から9月1日までは分散登校日を設定、児童生徒の健康観察や端末を利用の学習支援準備を行う。1日から10日までで給食がある日も給食終了後に下校。市立高校は1日から授業開始、延長はしないが、10日まで朝の時差通学を徹底、短縮授業を基本とする。
「子どもたちに星空を」 宙と緑の科学館で50周年式典(7/17)
今年8月に開館50周年を迎える「かわさき宙(そら)と緑の科学館(旧市青少年科学館)」で17日、記念式典が行われた。同館は「公害のまち」と呼ばれていた川崎の子どもたちに「星空を見せたい」との願いを込め、1971年にプラネタリウム館として開館。2012年には市出身のプラネタリウムクリエーター大平貴之さんが開発した最新鋭機器などを導入し、リニューアルオープンした。これまで400万人以上の来場者を数える。
市立小低学年で7割 男女同室での着替え改善へ(6/22)
22日の市議会本会議の一般質問で、小学校での男女同室着替えを巡って「子どもが嫌がっている」との声が寄せられているとして、市教育委員会は改善を図る考えを示した。市立小全114校のうち体操服への着替えを男女一緒にしているのは、1年生88校(77%)、2年生79校(69%)、3年生9校(7%)、4年制以上は全校が男女別に着替えており、低学年での男女同室での着替えが7割超に上っている。
市立中の修学旅行延期要請 6月4日~20日に予定(5/28)
市は28日、市の感染症対策本部会議で、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長を受けて市立中学校47校が予定していた、宣言が出されている京都府や広島県への修学旅行について、延期の方針を明らかにした。全52校の市立中のうち47校の3年生約9千人が対象で、各校とも6月4~20日に2泊3日の日程で、京都・奈良での寺社巡りや広島での平和学習を予定していた。

