市文化賞受賞の城谷さん上演回数5千回 腹話術師

市文化賞受賞者の腹話術師・しろたにまもる(本名・城谷護)さん(幸区)の上演回数が1日、5千回を迎えた。、長崎県生まれの城谷さんは、中原区のデイサービス施設でお年寄りたちを前に4歳の時に長崎原爆で亡くした兄の死にも触れながら相棒の人形「ゴローちゃん」との掛け合いで「社会性のある、共感できる笑い」を届けた。2014年に腹話術や市民演劇の活動などに対し、市文化賞を贈られた。

路上演奏を登録制に 川崎駅東口駅前広場(8/1)

市は川崎駅東口駅前広場(川崎区)で路上演奏する演奏者の登録制を1日から試行実施する。登録証である「川崎駅東口ストリートミュージックパス」を発行。演奏者はルールとなる指定場所(約40㎡のエリア4か所)のみでの演奏、時間は正午~午後9時で最長1時間での交代、大音量での演奏禁止、アンプの目安は出力10㍗以内などの順守が求められる。試行期間は2026年3月31日まで、登録業務は「音楽のまち・かわさき」推進協議会に委託、同会HPで受け付ける。

公募市民ら64人が演じる平和への願い 「かわさき演劇まつり」(7/26)

公募で集まった市民らが創り上げる「かわさき演劇まつり」が26、27日、多摩市民館(多摩区)で開かれる。戦後80年の節目の今年は平和への願いを込め、フランス人作家の童話「みどりのゆび」を題材にした「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」を9~91歳の64人が演じる。脚本・演出を担当の大西弘記さん(47)は「戦争反対と叫ばずとも人の命の尊さを知る作品にしたい」と語る。1972年に始まった演劇まつりは同実行委員会と市文化財団の 主催。

被爆者の話から高校生の描く原画42点 次世代につなぐ原爆「岡本太郎美術館」(7/19)

戦争や被爆の記憶を次世代に伝えようと、市岡本太郎美術館(多摩区)は19日から「戦後80年《明日の神話》次世代につなぐ原爆×芸術」展を開く。広島市立基町高校の生徒が被爆者の証言を聞き取って描いた「原爆の絵」の原画42点を展示。岡本の作品は約120点で、広島・長崎に落とされた原爆やビキニの環礁での水爆実験を題材にした代表作「明日の神話」など。このほか原爆の痕跡・記憶などを主題に現代美術家ら8人と1組の作品などを展示。

「被爆ピアノ」演奏コンサート麻生区で 昭和音大生企画(5/3)

広島原爆投下に焼け残った「被爆ピアノ」を演奏するコンサートが3日、麻生区の昭和音楽大で開かれた。同大4年の広瀬亜実さん(21)らがアートマネジメントコースの実習の一環として企画したコンサートで、使用したピアノは被爆2世で調律師の矢川光則さん(72)が被爆者から託され修復した。同大出身の音楽家や地元・ゆりがおか児童合唱団が出演、チケットは前売りで完売し約330人が客席を埋めた。

万博に合わせ当時の「太陽の塔」VR再現 岡本太郎美術館(4/26)

大阪・関西万博に合わせ、市岡本太郎美術館(多摩区)は26日から企画展「岡本太郎と太陽の塔-万国博に賭けたもの」を開催した。企画展では太陽の塔の建設過程などの記録写真や、岡本が「人間の根源」の凝縮ととらえていた民俗資料の展示のほか、日本工業大学が制作した、大阪万博のテーマ展示の地下空間から太陽の塔、大屋根までの順路をたどる映像を仮想現実(VR)技術で再現して放映する。

岡本美術館の来場者200万人に 開館から25年5か月(3/29)

市岡本太郎美術館(多摩区)の来館者が29日、1999年10月の開館から25年5か月で200万人に達した。200万人目となったのは、静岡県藤枝市から初めて訪れた会社員の増田暁三さん(43)、イラストレーターの妻の理恵さん(42)と子ども2人で、年間無料パスポートや図録などの記念品が贈られ、岡本の作品「縄文人」の前で記念撮影をした。来館者数は2012年3月に100万人、18年11月に150万人に到達している。

市民ミュージアムお別れイベント「光とアートな館謝祭」(3/29)

2019年の台風19号で浸水、今年度中に解体工事が始まる旧市民ミュージアム(中原区)で29日、お別れイベント「光とアートな「館謝(かんしゃ)祭(さい)」が開かれた。被災後初めて中庭を開放、光の演出、吹奏楽部・ジャズバンドによる演奏、アート体験などで最後のひとときを楽しんだ。同館は1988年オープン、台風により絵画や写真、漫画など約30万点の収蔵品のうち約24万点が被災、約7万8千点を修復、約7万3千点を処分した。現在、多摩区生田緑地での新ミュージアム整備計画が進められている。

川崎大空襲戦災写真をカラー化展示 市平和館(3/8)

市制100周年記念事業として川崎大空襲の戦災写真のカラー化を進めてきた市平和館で8日から「戦後80年 川崎大空襲記録展~戦時下の市民生活と川崎大空襲~」が始まった。同館では1945年4月15日の川崎大空襲に合わせて毎年企画展を開催、今年初めて戦災を写した白黒写真9枚をカラー化したパネルを展示。人工知能(AI)の画像認識を利用して着色した写真を空襲体験者の小川和夫さん(91・川崎区在住)のチェックなどで色彩を補正した。期間は5月6日まで。

岡本太郎賞に仲村さん 房総半島で集めた砂で作品(2/22)

「第28回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の入選者24人が発表され、最高賞の岡本太郎賞は579点の中から千葉県船橋市の仲村浩一さん(25)の「房総半島勝景奇覧/千葉海岸線砂旅行」が選ばれた(授賞式22日)。房総半島で集めた砂を張り付けたものと、その旅で印象に残った景色や文化などを描いたアクリル画をセットにしたもの。次点の岡本敏子賞は北海道旭川市の斎藤玄輔さん(50)の東日本大震災の被災地をテーマにした立体作品「語り合う相手としての自然」。

Top