大阪・関西万博に合わせ、市岡本太郎美術館(多摩区)は26日から企画展「岡本太郎と太陽の塔-万国博に賭けたもの」を開催した。企画展では太陽の塔の建設過程などの記録写真や、岡本が「人間の根源」の凝縮ととらえていた民俗資料の展示のほか、日本工業大学が制作した、大阪万博のテーマ展示の地下空間から太陽の塔、大屋根までの順路をたどる映像を仮想現実(VR)技術で再現して放映する。
岡本美術館の来場者200万人に 開館から25年5か月(3/29)
市岡本太郎美術館(多摩区)の来館者が29日、1999年10月の開館から25年5か月で200万人に達した。200万人目となったのは、静岡県藤枝市から初めて訪れた会社員の増田暁三さん(43)、イラストレーターの妻の理恵さん(42)と子ども2人で、年間無料パスポートや図録などの記念品が贈られ、岡本の作品「縄文人」の前で記念撮影をした。来館者数は2012年3月に100万人、18年11月に150万人に到達している。
市民ミュージアムお別れイベント「光とアートな館謝祭」(3/29)
2019年の台風19号で浸水、今年度中に解体工事が始まる旧市民ミュージアム(中原区)で29日、お別れイベント「光とアートな「館謝(かんしゃ)祭(さい)」が開かれた。被災後初めて中庭を開放、光の演出、吹奏楽部・ジャズバンドによる演奏、アート体験などで最後のひとときを楽しんだ。同館は1988年オープン、台風により絵画や写真、漫画など約30万点の収蔵品のうち約24万点が被災、約7万8千点を修復、約7万3千点を処分した。現在、多摩区生田緑地での新ミュージアム整備計画が進められている。
川崎大空襲戦災写真をカラー化展示 市平和館(3/8)
市制100周年記念事業として川崎大空襲の戦災写真のカラー化を進めてきた市平和館で8日から「戦後80年 川崎大空襲記録展~戦時下の市民生活と川崎大空襲~」が始まった。同館では1945年4月15日の川崎大空襲に合わせて毎年企画展を開催、今年初めて戦災を写した白黒写真9枚をカラー化したパネルを展示。人工知能(AI)の画像認識を利用して着色した写真を空襲体験者の小川和夫さん(91・川崎区在住)のチェックなどで色彩を補正した。期間は5月6日まで。
岡本太郎賞に仲村さん 房総半島で集めた砂で作品(2/22)
「第28回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の入選者24人が発表され、最高賞の岡本太郎賞は579点の中から千葉県船橋市の仲村浩一さん(25)の「房総半島勝景奇覧/千葉海岸線砂旅行」が選ばれた(授賞式22日)。房総半島で集めた砂を張り付けたものと、その旅で印象に残った景色や文化などを描いたアクリル画をセットにしたもの。次点の岡本敏子賞は北海道旭川市の斎藤玄輔さん(50)の東日本大震災の被災地をテーマにした立体作品「語り合う相手としての自然」。
「カワサキ文化会館」閉館9月に延期 京急川崎駅前の若者文化拠点(2/14)
市は14日、2022年から㈱DeNA川崎ブレイサンダースが運営する京急川崎駅前の若者文化創造発信拠点「カワサキ文化会館」(川崎区)について、今年3月の閉館予定を9月に延期すると発表した。同館は京浜急行電鉄が所有するビルを無償提供し、運営されてきたが京急川崎駅西口の再開発事業構想を踏まえ、市、京急、運営者の協議により閉館時期の変更となった。閉館後は9月に開業する幸区に整備の施設に機能移転する。
修繕費用かさみ「市民プラザ」閉館 26年度末(2/10)
市は10日、文化・健康の増進などを目的とした「川崎市民プラザ」(高津区)を2026年度末で閉館すると発表した。市民プラザは1979年の開館、築45年が経過して老朽化や耐震性の不足が目立ってきた。市は全館休館の大規模修繕で約40.8億円、部分的修繕で約9.2億円の費用がかかり、さらに耐震補強工事には約14億円かかることから現施設の維持続行は合理的ではないと判断、今後の施設整備の考え方を25年中に示す予定。23年度利用者は約24万人。
ミューザ川崎のチーフ・ホールアドバイザー秋山和慶さん死去(1/26)
60年間にわたり音楽界の第一線で活躍し、ミューザ川崎シンフォニーホールの様々な企画に携わった指揮者の秋山和慶さんが26日、死去した。84歳。桐朋学園大学で斎藤秀雄に師事、1964年東京交響楽団でデビュー、84年サイトウ・キネン・オーケストラの発足に小澤征爾と共に尽力した。2003年~05年市市民文化大使、04年~ミューザ川崎シンフォニーホール・チーフ・ホールアドバイザー、07年市文化賞受賞。
SHISYAMO・sumikaの写真展 市役所本庁舎で開催(12/1)
市は1日から来年1月31日迄、かわさきスペシャルサポーターのスリーピースロックバンド「SHISYAMO」とロックバンド「sumika」による市制100周年記念特別写真展「すぺさぽ写真館」を市役所本庁舎で開催する。1階情報発信スペースと2階回廊デッキで両バンドの「カルツッかわさき」や「CLUBU CITTA」などでのライブ写真、100周年記念イベント「かわさき飛躍祭」の写真や着用衣装などが展示される。
「新市民ミュージアム」ばら苑との一体整備 市が基本計画案(11/21)
2019年10月の台風19号による浸水被害で休館中の「市市民ミュージアム」(中原区)について市は21日、「新たなミュージアムに関する基本計画案」を発表した。多摩区の「生田緑地ばら苑及び周辺区域再整備エリア」に移転新設する内容で、ばら苑との一体的整備を検討する。再整備エリアは約3.5㌶、新ミュージアムの想定延べ床面積は約9500~1万1500平方㍍。最短で2031年度の開設を見込む。