市は川崎競輪について、27日から当面の間、無観客で実施すると発表した。場内や場外での車券販売は中止し、インターネットと電話に限る。川崎競馬場で3月2日から開催予定の重賞を含めたレースも無観客実施となる。ミューザ川崎シンフォニーホールは同日、3月11日の被災地復興支援チャリティ・コンサートなど、同ホール主催の5公演を中止すると発表した。16日以降の公演は現時点で開催予定だが状況を見て判断する。川崎フロンターレは同日から3月25日まで、原則として全役職員を在宅勤務することを決め、この期間中の窓口業務も休止する。
収蔵品3.1万点被害を免れる 市民ミュージアム(12/5)
台風19号で市市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵庫が浸水した問題で市は5日、収蔵品26万点のうち、館外への貸し出しなどで約3万1千点は被害を免れたと発表した。被害を受けなかったのは圓鍔勝三の彫刻やアルフォンス・ミュシャのグラフィック、川崎大師平間寺図絵などで、ビデオ、写真、漫画の約2万9千8百点は館内の別室に保管され無事だった。市は冷凍保存するなどして残る収蔵品の被害の拡大防止や劣化抑止を進めるが、被害の全容解明のめどはたっていない。
「台風被害の経緯説明を」市民ミュージアムに申し入れ(12/4)
かわさき市民オンブズマンは4日、台風19号で地下の収蔵庫が浸水被害にあった市市民ミュージアム(中原区)について、管理方法の問題点に関する見解を示すよう市に申し入れを行った。市策定のハザードマップではミュージアム周辺の浸水深を「5~10㍍」と想定しており地下収蔵は避けるべきであったと指摘。十分な浸水対策を取らないまま今回の被害を招いた点や大雨被害を想定しての指定管理者への事前対策の指示、被害当日の経緯などについて回答するよう求めた。
芭蕉句碑など68件を地域文化財に選定(12/2)
市教育委員会は、昨年度創設した地域文化財顕彰制度に基づき、松尾芭蕉の句碑など68件を選定した。八丁畷駅(川崎区)付近にある芭蕉の句碑は、この地で詠んだとされる「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」の句が刻まれている。芭蕉の句碑は影向寺(宮前区)にある「春の夜は さくらに明て しまひけり」も選定された。地域文化財は市民文化や地域風土に根ざして継承されてきた文化財を、市内の社寺や町内会などの推薦により選んだもので昨年度分を含め計131件となる。
浮世絵名品が川崎駅前に ギャラリー開館式典(12/2)
市が約1億円をかけて整備を進めてきた「川崎浮世絵ギャラリー 斎藤文夫コレクション」が、「川崎駅前タワー・リバークビル」(川崎区)に3日オープンする。3年前に閉館した「川崎・砂子の里資料館」が所有する浮世絵コレクションを活用した専用ギャラリーで、開館記念展では約4千点のコレクションの中から選び抜いた肉筆画(原画)などの名品を展示。2日の内覧会で斎藤文夫さんは「50年あまり集めてきたコレクション。川崎の新名所として日本の宝である浮世絵を世界の人々に見てもらいたい」とあいさつした。
床張り替えで来年5~10月休止 浸水のとどろきアリーナ(11/27)
市は27日、台風19号で浸水したとどろきアリーナ(中原区)のメインアリーナを床板の張り替えのため、来年5~10月間利用休止にすると発表した。指定管理者は土のうを用意していたが、館内に水が入るまで土のうを積まなかったという。このため2,872㎡のメインアリーナは約1㌢浸水した。床板の張り替えは1995年8月の完成以来初めて。ホームにしているバスケットBリーグ川崎ブレイブサンダースは今季が終わる来年5月までは仮設のコートを設置して試合を続ける予定。
英代表サポートに1601人応募230人選抜 東京・五輪パラリンピック(11/26)
市は26日、2020年の東京五輪・パラリンピックで英国の事前キャンプを手伝うボランティアスタッフについて、当初予定の5倍以上となる1601人から応募があり、230人を選んだと発表した。ボランティアスタッフは「英国代表チーム川崎キャンプサポーター」で、市等々力競技場(中原区)などで選手をサポートする。年代別では40歳代が69人と最も多く、最高齢は74歳、最年少は18歳だった。
映画「主戦場」一転上映へ 中止を撤回(11/2)
麻生区で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で主催のNPO法人「KAWASAKIアーツ」は2日、上映を中止した従軍慰安婦をテーマにした映画「主戦場」を最終日の4日に上映すると発表した。映画関係者や市民から「表現の自由が損なわれる」などと上映中止に反対する意見が相次ぎ、「上映実現に向けて前向きに協議している」とのコメントを出していた。1日夜、映画祭スタッフで投票を行い上映を決めた。
04年に3~5㍍浸水深想定 浸水対策せず市民ミュージアム(10/31)
台風19号の影響で地下収蔵庫が浸水し、多数の所蔵品が水没した市市民ミュージアム(中原区)について、市は31日の市議会文教委員会で、2004年に策定されたハザードマップで3~5㍍の浸水深と想定されながら、これまで明確な浸水対策をとっていなかったと報告した。市は「浸水の可能性は認識していた。対策を立てるべきだった」としている。一方、市所有の美術品などに「動産総合保険」を約9万点、評価額計42億円でかけているが、火災や盗難などに備えたもので今回のような浸水被害には保険金は支払われないことがわかった。
慰安婦映画出演者会見で「上映認めぬよう求める」 しんゆり映画祭(10/31)
麻生区で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」の上映が中止になった問題で、上映中止と損害賠償を求めている出演者たちが31日、市役所で会見し、担当部署にこのまま上映を認めないよう求めた。会見したのは新しい歴史教科書をつくる会の藤岡信勝副会長や米国弁護士ケント・ギルバートさんら4人。2016年に当時大学院生だったミキ・デザキ監督から研究目的だとしてインタビューを受け、撮影された映像が商業映画として公開されたという。