多摩区の路上でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件から1年となった28日、登戸駅近くの事件現場では発生時刻の午前7時半過ぎに同校の内藤貞子校長らが訪れ、犠牲者らの冥福を祈った。また事件を機に毎月28が「多摩区子どもの見守りの日」に設定されたが、この日は新型コロナウイルスの影響で市立学校が3月から臨時休校となっているなか臨時の登校日となり、市立小学校近くで警察官や地域住民らが見守りの日の活動を行った。
変わる日進町簡宿 火災から5年(5/17)
川崎区日進町の簡易宿泊所(簡宿)2棟が全焼し、11人が死亡した火災から17日で5年を迎えた。市が訪日外国人(インバウンド)向け宿泊施設への改修を後押し、利用客にアパートなどへの転居を促した結果、簡宿は経営者の高齢化もあって半減し、利用客も4分の1まで減った。市は火災後、新たな来街者を呼び込むためインバウンドや女性客向けにリノベーション(大規模改修)する簡宿に費用助成制度を新設し、これまでに4棟が新装開業、1棟が近くリニューアルオープンする。簡宿で寝泊まりする生活保護利用者には、民間の賃貸住宅の紹介や引っ越し業者の手配など自立支援を強化した。
中1殺害から5年 多摩川河川敷で献花(2/20)
川崎区の多摩川河川敷で2015年、中学1年の上村遼太さん(当時13歳)が殺害された事件から5年となった20日、友人や地元住民らが現場で献花し、事件後に各地から寄せられたメッセージを読み返して上村さんをしのんだ。福田市長は18日の記者会見で「学校など各機関がそれぞれ情報を持っていたが総合的にみられなかった。児童相談体制整備に取り組んでおり、地域の人を巻き込みながら引き続き頑張っていく」と話した。
ふれあい館脅迫で市が被害届提出 法律家らは国に4万人分の署名(2/7)
市は7日、多文化交流施設「市ふれあい館」(川崎区桜本)を標的に在日コリアンに危害を加えることを示唆し、同館を爆破するなどの郵便はがきが1月中に2回、同館や市役所に届いた問題で威力業務妨害容疑の被害届を川崎臨港署に出し、同日受理された。法律家らで組織する「外国人人権法連絡会」(田中宏共同代表)は6日これらの問題で、国に対し非難声明を出して具体的な対策を取るよう求め、声明文と約4万人分の賛同署名を法務省に提出した。
ふれあい館爆破予告 市役所に脅迫はがき(1/29)
市は29日、多文化交流施設「市ふれあい館」(川崎区桜本)の爆破などを示唆する脅迫はがきが市に届いたと発表した。はがきは27日、特定の市職員に宛て勤務先の職場に届いたもので、ふれあい館を爆破すると書かれていたほか在日韓国人に危害を加える記述などがあった。同館には年明けにも在日コリアンを「抹殺」「殺していこう」などと書かれた年賀状が送り付けられている。市と川崎臨港警察署が施設を点検、不審物は見つかっていないが、市は29日にふれあい館に警備員を配置した。
被害届を市が提出へ ふれあい館脅迫年賀状(1/23)
川崎区の多文化交流施設「市ふれあい館」に在日コリアンを脅迫する文言が書かれた年賀はがきが届いた問題で、福田市長は23日の記者会見で、「こうした脅迫は決して許されない。人権条例の趣旨に反する行為だ」と述べ、市として警察に被害届を出す意向を示した。市は威力業務妨害に当たる可能性があるとみており、利用者の不安を払拭するため、同館に警備員の配置を準備中としている。同館の利用者は乳幼児からお年寄りまで幅広いが、はがきが見つかった4日から21日までの利用者は2315人と前年同時期比で843人(約27%)減っている。
「ふれあい館」にヘイト年賀状届く(1/6)
市の多文化交流施設「市ふれあい館」(川崎桜本)に、在日韓国人らに危害を加えることを示唆する内容の年賀はがきが届いていたことが分かった。福田市長が6日の定例会見で明らかにしたもので、「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう。生き残りがいたら残酷に殺していこう」と書かれていた。施設側は6日、県警に相談し、市は事実確認を急ぎ、被害届を出すことを含め対応を検討しているという。
高津区職員刺し男逮捕 生活保護窓口(11/28)
28日午後4時ごろ、高津区役所職員から「包丁を持った男がいる」と110番があり、高津署員が駆け付けると男性職員(60)が左腕を刺されていた。同区末長に住む無職の男(28)が別の職員らに取り押さえられており、同署が殺人未遂と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。男は区役所4階の生活保護担当の窓口に男性職員を呼び出し襲ったという。男性職員は病院に搬送され2週間のけが。
児童ら無差別殺傷 登戸2人死亡(5/28)
28日朝、多摩区登戸新町の路上で、男(51・麻生区多摩美)が登校中の小学生と保護者ら19名を刃物で襲い、私立カリタス小6年の女児(11)と外務省男性職員(39)の2人が死亡した。市消防局では119番通報で、午前7時54分多摩消防署の指揮隊が現場に到着、大量のけが人などが出た際に限られる「大規模救急出場」を初めて指令、救急車や消防車など計28台が出動し、現場に救命用テントを設営。後続隊が現場で治療の優先順位を決める「トリアージ」を行い、消防隊員や市内の病院から派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)の医師らが対応した。多摩区役所は事件発生後、近隣の29保育園に散歩などの外出禁止を電話で要請、下校時に青色灯をつけた区のパトロールカーなどが巡回した。市教育委は近隣の小中学校などに電話で児童生徒の安否を確認、現場近くの小中学校には下校時に市教委の職員を派遣した。
「ながらスマホ」で自転車衝突死 元女子大生に有罪判決(8/27)
昨年12月麻生区でスマートフォンと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車に乗り、歩行者に衝突して死亡させたとして、重過失致死罪で在宅起訴された元女子大生被告(20)に、横浜地裁川崎支部は27日、禁錮2年、執行猶予4年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。被告は歩行者専用道路で電動アシスト自転車を運転し、スマホの操作などに気を取られ前方不注意で当時77歳の女性に衝突し、2日後に死亡させた。