市は6日、県の要請を受け、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で新型コロナウイルスの陽性反応が出た3人の乗客を市立川崎病院(川崎区)で受け入れたと発表した。同病院は市内唯一の感染症病棟(12床)を備える第2種感染症指定医療機関で、病室の気圧を周囲より下げるなどウイルスを含んだ空気を外に出さない設備を備えている。同病院の災害派遣医療チーム(DMAT)を出動させて3人を搬送し、感染病棟専用入口から受け入れた。
新型コロナウイルスの対策本部会議発足 多言語対応を指示(2/5)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け市は5日、「市新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を立ち上げた。今月上旬にも「帰国者・接触者相談センター」を市保健所に設け、電話相談に応じるとともに、「帰国者・接触者外来」で受診できる体制を整える。感染症が専門の岡部信彦氏健康安全研究所長は、「現時点で新型コロナウイルスの感染力は季節性インフルエンザと同じ程度と推測。手洗いやマスクによる衛生対策に努め落ち着いた対応を。人が大勢集まるイベントも現時点で自粛する必要はないと思う」と述べた。福田市長は外国籍の市民も多いことから多言語で対応するよう指示した。