市は25日の市議会まちづくり委員会で、等々力緑地(中原区)再編整備計画について、事業内容の見直しなどで約40億円の経費縮減を明らかにした。同計画は総事業費が当初の2倍近くの1232億円まで膨れ上がり、増額の妥当性を検証した。陸上競技場の球技専用スタジアムへの改修工期を短縮しないことで約38億円(完成予定30年2月は変更しない)、多摩川河川敷との連絡橋(北側)の整備取りやめで約1~4億円を圧縮する。
樹木約990本伐採の見直しを 等々力緑地再編で市民団体抗議(7/16)
等々力緑地再編整備計画で、高さ3㍍を超える樹木約990本が伐採されるとの公表について、市民団体「等々力緑地を守る会」は17日、「緑地の自然環境を土台から破壊する大量の伐採に反対し、計画の根本的な見直しを求める」声明を出した。環境影響評価書では、既存樹木の伐採に言及する一方、約1800本の植栽を予定しているが、「何十年もかかって成長してきた樹木と幼木では、環境に与える役割が違う」などと主張している。
樹木990本伐採、新たな植栽1800本 等々力緑地再編整備(7/2)
市は2日、等々力緑地(中原区)の再編整備について、東急や富士通などが出資する特別目的会社「川崎とどろきパーク」(KTP)による植栽計画を発表した。高さ3㍍以上の樹木約990本を伐採する一方、新たに約1800本を植えて、現在の約2500本から約3300本とする。施設の削減などにより伐採本数は100~200本程度、減少する可能性があるとした。地域住民らでつくる市民団体は樹木の大量伐採に反対し、計画の見直しを求めていた。
市内公園の全面禁煙化スタート(7/1)
市は1日から、約1200の市内の都市公園を原則禁煙にする。3月に市都市公園条例を改正し、公園内で禁止する行為に「喫煙すること」を追加した。違反者は来年4月以降に過料の対象となる。常住管理者がいる生田緑地(多摩区枡形)や夢見ケ崎動物公園(幸区)など18公園では喫煙可能スペースが設けられ例外となり、市内の県立東高値森林公園は適用外となる。
等々力緑地を「公園」に変更 商業施設の制限緩和(6/2)
市都市計画審議会が2日開かれ、等々力緑地(中原区)の再編整備について現在の「等々力緑地」を都市計画公園「等々力緑地公園」とし、用途を「第一種中高層住居専用地域」から「第二種住居地域」に変更することなどを了承した。正式決定されれば、再編整備の事業担当会社「川崎とどろきパーク」がエリア内に計画する商業施設の床面積が500㎡から10000㎡に拡がり、建物の高さ制限も15㍍から20㍍に引き上げられる。
「全国都市緑化かわさきフェア」閉幕 次期開催地岐阜県へ引き継ぐ(4/13)
市内を花で彩った「第41回全国都市緑化かわさきフェア」が13日閉幕、カルッツかわさき(川崎区)で閉会式が行われ約1120人が参加した。昨年10~11月と今年3~4月の初めて2期に分けての開催で計53日間、富士見公園(川崎区)、等々力緑地(中原区)、生田緑地(多摩区)の3会場を中心に様々な催しを実施した。閉会式典には各会場の花苗を育てた市立小・中・特別支援学校全170校の生徒や保護者、ボランティアらが参加、「フェア旗」を次回開催地の岐阜県に引き継いだ。
駐車場料金最大500円増の値上げ 多摩川河川敷(4/5)
人件費高騰の影響などで市は5日から多摩川河川敷の計4か所の駐車場料金を値上げする。上平間地区(中原区)、丸子橋地区(同)。瀬田地区(高津区)は500円高い1000円、宇奈根地区(同)は300円高い800円となる。野球場やバーベキュー場などがある河川敷は増水などへの対処から機械式駐車場では管理できず、警備員が対応してきた。5日からはこれまでの現金のみからクレジットカードでの支払い、19日からは電子マネーや交通系ICカード使用ができる。
第2庁舎跡「市役所広場」オープン 市の地勢をイメージ(3/22)
市役所第2庁舎跡地に「市役所広場」が完成、22日祝賀イベントが行われた。広場面積は約1300㎡で市の東部から西部へ緑濃くなっていく地勢をイメージし、市街地のインターロッキング舗装、多摩川原っぱの芝生、多摩丘陵の植栽の各エリアで構成。子どもたちが川崎区の長十郎梨、幸区のハナミズキなど7区のシンボルツリーを植樹した。災害発生時には多目的防災スペースとして活用、100Ⅴコンセントや水栓、公衆電話が設置される。同広場オープンで市役所本庁舎一連の整備事業は終了する。
春開催「都市緑化フェア」3会場で 来場者74万人を見込む(3/22)
「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の春開催が22日から市内3会場(富士見公園・等々力緑地・生田緑地)で始まった。市立小・中・特別支援学校全170校で育てたビオラの花苗1200株などを用意し、秋開催の2倍の6万株を植栽、「ビタミンカラー」をテーマに色をそろえた。富士見公園ではオープニングイベントでダンスチーム「KADOKAWA DREAMS」や昭和音楽大学などがパフォーマンスを披露。4月13日までの期間中フェア全体で約74万人の来場者を見込む。
「たちばなハット」オープン 旧西部公園事務所リニューアル(6/1)
橘公園(高津区)内の旧西部公園事務所をリニューアルした地域の交流施設「たちばなハット」が1日オープン、記念式典が開かれた。名称は地域住民らによる投票で名付けられた(ハットは小屋の意)。1階はレンタルスペース、シェアキッチンや授乳室、2階はコワーキングスペースなど。3年前には樹木が茂っていた敷地を整備、事務所の有効活用と公園の魅力向上のため民間事業者を公募、「公募設置管理制度(Park―PFI)」を導入して地元の建築事務所が再整備工事を行った。