川崎のルーツ歴史公園オープン「橘樹歴史公園」(高津区)(5/18)

飛鳥時代の倉庫などを復元した「橘樹歴史公園」(高津区)が18日オープンし、記念式典が行われた。式典には来賓約70人や周辺住民など200人以上が来場した。福田市長は「橘樹郡司」として再現された装束を身に着けて登場、現在の市域と橘樹郡の範囲が重なることに触れ、「川崎のルーツがここにあり、この歴史的な場所が未来の子供たちまでつながってくれれば」とあいさつした。

市教委上告を断念 教科書選定音声データ開示訴訟(5/2)

市立学校の教科用図書選定審議会(非公開)などの音声データを巡る訴訟で一審に続き、市教育委員会に原告の元教員男性2人へのデータの開示請求拒否処分を取り消すよう命じた東京高裁判決に対して市教委は2日、上告を断念すると発表した。その理由として、上告等の理由を見出すことが難しく、上告しても有利な結果が得られる可能性が極めて低く、結論の先延ばしを図るに過ぎないと判断したとしている。

市民館・労働会館2026年2月に供用開始 川崎区富士見(4/25)

市教育委員会は25日の市議会文教委員会で、川崎区の市立労働会館を改修し、市教育文化会館の市民館機能を移転して再編整備する「川崎市民館・労働会館(仮称)」について、2026年2月の供用開始を明らかにした。ホール(定員668人)とミニホール(同150人)、体育室や市民ギャラリー、図書コーナー、演奏活動ができるスタジオ、料理室、和室などが整備される。教育文化会館の解体は26年2月、跡地に整備する多目的広場の供用開始は28年4月予定。

教科書選定音声データ非開示取り消し 市の控訴棄却(4/24)

教科書採択に関する選定審議会(非公開)などの音声データを市教育委員会が非開示にしたのは市情報公開条例に違反するとして、元教員男性2人が市に取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は24日、市に開示拒否処分の取り消しを命じた一審の横浜地裁判決を支持し、市側の控訴を棄却した。市側は「音声データの一部が抜き出されるなどして発言者の意図が歪曲されて伝わる恐れがある」などと主張したが、判決は「具体的に想定しがたい」などとした。

富士通社員を非常勤講師に任用 市教委(4/22)

市教育委員会は22日、2014年に富士通㈱(中原区)と締結したICT(情報通信技術)環境の充実や次世代育成などの分野で連携・協力する包括協定を踏まえ、4月から来年3月までシニア社員4人を非常勤講師として任用すると発表した。民間企業に籍を置いたまま1年程度、授業を担当するのは全国初。川崎総合科学高校2人、川崎中学校、上丸子小学校に各1人を配属、週2~4日勤務する。シニア社員のキャリア形成を支援する同社が企業人材の活用を検討していた市教委に打診して実現した。

飛鳥時代の倉庫「橘樹歴史公園」に復元 来月18日開園(4/16)

7~10世紀の役所跡などがある国指定史跡「橘樹(たちばな)官衙(かんが)遺跡群」(高津区千年など)について、市教育委員会は「橘樹歴史公園」を5月18日開園すると発表した。全国で初めて飛鳥時代の倉庫が復元され、市民らの寄付で制作された古代衣装も試着できる。この遺跡群は現在の市域とほぼ重なる武蔵国橘樹郡の役所の倉庫などの痕跡があり、当時の地方行政の拠点の実態や推移を示し、2015年に市で初めて国史跡に指定された。公園整備は2022年に始まり、総事業費は2億6416万円、うち1億8634万円が倉庫の復元に。入園無料。

市立看護短大29年の歴史に幕 最後の卒業生70人(3/2)

本年度で閉学する市立看護短期大学(幸区)の卒業式が2日、同校で開かれた。1995年の開学以来2053人の卒業生を輩出してきたが、短大への進学者減少などで29年の歴史の幕を閉じた。卒業生は男性1人、女性69人で進学などを除き62人が医療機関などに就職予定。うち41人が市内に就職する。市は4年制の市立看護大を2022年度に開学、25年には大学院も開設予定。

出張費不正受給などで教職員ら232人処分 市教委(2/15)

市教育委員会は15日、出張旅費の不正受給と出退勤登録の義務違反で、校長と教頭を含む計78人の教職員らを戒告や減給の懲戒処分、154人を文書訓戒などの処分にした。今回の処分は資料が残る過去20年で最大規模。自家用車で出張して公共交通機関使用の手続きをした不正受給3回以上の75人を戒告、2回以下の61人を文書訓戒に。不正受給の総額103万9606円は全額返納された。出退勤登録の義務違反では教職員36人と監督責任の管理職60人を処分した。

友達に薦めたい読書コン入賞153点 東京応化科学技術振興財団(2/9)

科学教育の普及・啓発を目的に東京応化科学技術振興財団(中原区・藤嶋昭理事長)が主催する小学生対象の「友だちに薦めたいこの1冊コンクール」の入賞作品が9日発表された。42冊の推薦図書を対象に「読書感想文」、絵やイラストで表現する「本の帯」、短い言葉で紹介する「ポップ」の3部門に4062点の応募から藤嶋昭賞など入賞作品計153点が選ばれた。同財団は2014年から市内外の小中高校に約30万冊の図書を寄贈、出前授業なども行ってきた。

学習評価法を年度途中変更 保護者の声で市立菅中(2/9)

市教育委員会は9日、市立菅中学校(多摩区)が保護者の指摘を受け、年度途中に一部の教科で学習評価方法を変更したと明らかにした。評価方法は各学校の裁量で決定できるが、年度途中の変更は異例。同校の保健体育の評価基準は知識と技能1対4で市教委は妥当の判断だったが、保護者から昨年秋に「テストの点数の評価が低い」といった声が寄せられ、校長は音楽や美術と同じ知識と技能1対1に変更、前期分(4~10月)も評価し直した。

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