市は18日、2018年度の「市文化賞」などの受賞者を発表した。「文化賞」は川崎の歴史を伝えてきた郷土史家の三輪修三さん(79)と空き缶サイズの模擬人工衛星を打ち上げる「缶サット甲子園」で3度優勝した法政二高物理部、「社会功労賞」は市薬剤師会会長の嶋元さん(65)、「スポーツ賞」は昨年の高校総体など3大会で優勝した法政二高ハンドボール部、今後の活躍が期待される「アゼリア輝賞」は作曲家の大間々昂さん(30)とNPO法人カワサキミュージックキャストに決まった。
加古さんにお別れ しのぶ会に220人(7/16)
5月に92歳で亡くなった絵本作家のかこさとし(加古里子)さんをしのぶ会が16日、中原区の市市民ミュージアムで開かれ、親交のあった約220人が集まり個人をしのんだ。「だるまちゃんとてんぐちゃん」などで知られるかこさんは、川崎で労働者の子どもたちを支援するセツルメント活動を行い、絵本作家を志すきっかけとなった。ここで出会ったかつての子どもたちも参列し、当時の子どもたちと写った写真や主な作品約280点を超す絵本が献花台に飾られた。
バスケ専用アリーナ構想 ブレイブサンダースが事業戦略(7/4)
プロバスケットボール男子Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースは4日、東芝からチームを継承した新運営会社「DeNA川崎ブレイブサンダース」が事業戦略説明会を開いた。3年後にバスケットボール事業単体で黒字化し、5年後をめどに、1万~1万5千人収容のバスケットボール専用アリーナを建設する構想を明らかにした。新アリーナ構想は、バスケットボールを国内でメジャースポーツ化する狙いの一環で、川崎駅か武蔵小杉駅周辺で実現したいとしている。
ミューザ川崎天井崩落 市が控訴(6/12)
東日本大震災でミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)のつり天井が崩落したのは、設計や施工不良が原因だとして、市などが建築主の都市再生機構(UR)と清水建設など7社に約22億円の損害賠償を求めた訴訟で、訴えを棄却した横浜地裁の一審判決を不服として市は12日、東京高裁に控訴した。市は「主張がすべて退けられ到底承服できない。もう一度判断を仰ぎたい」としている。
日本映画大 アジアから留学生急増(6/11)
国内唯一の映画大学「日本映画大学」(麻生区)で留学生が急増している。カンヌ国際映画祭で2度最高賞パルムドール賞を受賞した創始者の今村正平監督への憧れなどから中国を中心にアジアから注目されている。今春の入学者129人のうち半数近くの59人が留学生で、うち56人が中国から。同大は「中国は国策で映画産業の育成を進め映画大国として急成長しており、中国をはじめ世界的な映画監督を育成したい」としている。
英パラ代表の事前キャンプ 市などと覚書(5/24)
市と横浜市、慶応義塾大、英国パラリンピック委員会(BPA)は24日、2020年の東京パラリンピックで英国代表チームの事前キャンプの受け入れに関する覚書を締結した。対象施設は、市の等々力陸上競技場。富士通スタジアム川崎、カルツッかわさき、横浜市の横浜国際プール、慶応大日吉キャンパス。英国は五輪チームも両市を事前キャンプ地に選んでいる。
百合丘高・河合さん女王 世界ユースブレイキン(5/20)
ユースオリンピックのブレイキン(ブレークダンス)の最終予選となる第1回世界ユース選手権が20日、カルッツ川崎(川崎区)で開催され、女子の部で県立百合丘高校2年の河合来夢さんが優勝した。河合さんは昨年、台湾で開催されたアジア・オセアニア大陸予選をトップで通過しており、10月にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されるユースオリンピックの出場権を獲得して、金メダルに挑戦する。
市文化賞受賞のかこさとしさん死去(5/7)
2009年に市文化賞を受賞し、戦後の児童文学に大きな功績を残した絵本作家のかこさとし(加古里子、本名中島哲)さんが2日、死去していたことが7日わかった。92歳。市内に20年住み昭和電工に勤める傍ら、社会事業(セツルメント)で出会った子どもたちをモデルに代表作シリーズ「だるまちゃん」などの刊行や、楽しみながら科学に親しめる子ども向け科学絵本「かわ」「宇宙」なども先駆的に手掛けた。
浮世絵発信の拠点 ギャラリー整備へ(5/2)
市は、2016年9月に休館した「川崎・砂子の里資料館」(川崎区)が所有する貴重な浮世絵コレクションを活用し専用ギャラリーを整備する方針を明らかにした。同館は、元参議院議員の斎藤文夫さんが私立美術館として01年に開館。歌川広重や葛飾北斎らの浮世絵を展示し、年間7千人の来館者を集めた。基本方針ではJR川崎駅北口に直結するビルに市が区分所有する約150㎡を浮世絵常設ギャラリーとして展示スペースを整備する計画。
しんゆり芸術祭ボランティアらが支え10周年(4/28)
「かわさき・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2018」のオープニングパーティが28日、新百合トウェンティワンホール(麻生区)で開かれ、ボランティアや出演者、市民ら約310人が10周年を祝った。アルテリッカはイタリア語で豊かな芸術の意で、オペラやバレエ、演劇、能など多彩な芸術文化に親しむイベントとして2009年から始まった。市民らが実行委を組織し、会場整理やチケット販売など裏方を支え、スタート時約20人のボランティアは約200人に増加している。