東響コンサート無料配信 寄付を呼びかけ(6/23)

市は23日からミューザ川崎シンフォニーホールを拠点に活動するオーケストラ「東京交響楽団」のコンサート動画を、インターネット上で無料は配信する。新型コロナウイルスの感染拡大により演奏機会が減っている同楽団を支援するためで、9月末までの無料配信中に寄付を呼びかけ、寄付額に合わせて市も、無料招待チケットを購入して寄付を上乗せする。市は無観客コンサートを3公演を動画配信サイト「ニコニコ生放送」で無料配信し、1千万円を上限に集まった寄付と同額分のチケットを購入し、来年以降に同楽団が主催する公演に後日市民を無料招待する。

市民ミュージアム水没被害賠償を 市民オンブズマン監査請求(6/18)

昨年10月の台風19号で市民ミユージアム(中原区)の収蔵品が浸水したのは、市が適切な管理を怠ったためだとして、かわさき市民オンブズマン(川口洋一、篠原義仁代表監事)は18日、被害額を福田市長らに賠償させるよう住民監査請求した。請求書によると、大型台風の襲来は数日前から予想され、事前に万全の措置を講じる必要があったが、市と指定管理者は休館などの対応を検討したものの、地下収蔵や浸水対策をせず、収蔵品を上階に移し替えなかったことは市の違法、不当な財産管理にあたると指摘した。指定管理者は善管注意義務違反があったとしている。

プロのアーティストらに奨励金5万円支給(5/19)

市は19日、新型コロナウイルスの感染拡大で活動に支障が出ているプロのアーティストやスタッフらを応援するため、動画制作をする人に対し、1人当たり5万円(グループの場合は最大30万円)を支給する「市文化芸術活動支援奨励金」の募集を発表した。対象は①市内に住所または活動拠点がある②今年2月26日以前の1年間に市内で対価が支払われる活動をした実績がある③文化芸術活動の収入で生計を立てている④感染拡大により収入減が見込まれる、のすべてに当てはまり、ダンスや音楽演奏、短編アニメや絵画のライブ制作など、市民向けの動画作品を制作する人。市は600人相当の交付を想定している。6月10日までに市ホームページに必要事項を入力して送信する。

「草薙の剣」など浸水 市民ミュージアム被災作品公表(3/13)

昨秋の台風19号で市市民ミュージアム(中原区)の収蔵品が被害を受けた問題で、市は13日歴史画の大家・安田靫彦さんの日本画「草薙の剣」、市文化賞受賞者の日本画家・大矢紀さんの「ニコライ堂」、詩人まどみちおさんの絵画などが浸水したことを明らかにした。市は個人情報などを理由に被災作品名を公表してこなかったが、作者や寄贈者らの了解が取れたことから公表。他にも県指定重要文化財の「春日神社の鰐口」、ロートレックのポスター「アンバサドュールのアリスティード・ブリュアン」、漫画家岡本一平さんの原画などが被害にあった。

二ケ領用水が国登録記念物に(3/10)

市内を流れる二ケ領用水が10日、官報告示により正式に国登録記念物(遺跡関係)に文化財登録された。登録されたのは全長約18㌔のうち、市が管理する約9.2㌔で文化財登録を受け、市は案内板の設置などで用水の貴重さを伝えていく。国や県が所有する残りの区間についても登録に向け所有者と協議する方針。同用水は1611年に完成し、江戸最古の農業用水の一つとされる。市内の国登録記念物は、禅寺丸柿に続いて2例目。

無観客コンサート ミューザから無料ネット配信(3/8)

新型コロナウイルスの感染拡大により、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)と同ホールを拠点とする東京交響楽団は8日、コンサート「名曲全集第155回」を無観客で開催した。同コンサートはインターネットの動画配信サイト「ニコニコ生放送」で無料配信され、放送終了時点で約10万人が視聴した。ミューザと東響が「自粛ムードが広がる今だからこそ音楽を届けたい」とCD採録もかねて発案しドワンゴが協力したもので、「ミューザの定員約2000人、10万人もの人に見てもらえるとは思っていなった」と話した。

被災作品名の公表を市に申し入れ 市民オンブズマン(3/5)

昨秋の台風19号で市民ミュージアム(中原区)が浸水被害を受け、収蔵品に多数の被害が出た問題で、川崎市民オンブズマンは被災作品名や修復計画などを明らかにするよう福田市長あて申し入れ書を提出した。申し入れ書では、詩人のまどみちおさんのスケッチなど市にゆかりのある作家を中心に収蔵品を例示して、被災状況の公表を求めた。市は搬出した収蔵品のうち修復困難なものもあるとし、具体的な作品名は寄贈者や作者の理解を得られていないとして公表していない。

市民ミュージアム収蔵品搬出3割 修復困難なものも(1/28)

昨年の台風19号で市市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵庫が水没した問題で、市は28日、収蔵品約26万点のうち約22万9千点が被災したと発表した。これまで収蔵品の約3割を搬出し、今年度中をめどに残りの収蔵品の搬出する方針。搬出された収蔵品の中には、絵の具が流れた絵画や水に浸かった映画フィルム、原形をとどめない土器など修復が困難なものも確認された。それらの作品名や点数については「作者や関係者に先にお伝えしたい」などと詳細は明らかにしていない。建物と収蔵品の被害総額は約72億円。

障害に関係なくアートで自立支援 幸区に活動拠点(1/7)

知的障害のあるアーティストたちの活動拠点・生活介護事業所「studio FLAT(スタジオフラット)」がJR新川崎駅に近い複合施設「コトニアガーデン新川崎」内に1日オープンした。障害者通所施設などでアートの作品の創作活動を後押ししてきたNPO法人が自前のアトリエを開設したもので、ギャラリースペースも備え、作品の展示や販売を行いながら作家個人の自立を支援する。団体名のFLATには「障害の有無にかかわらず、みんながフラットな社会に」との思いが込められており、大平暁理事長は「障害に関係なく、純粋に作品が評価されるアーティストがここから生まれてほしい」と語っている。

市出身の本田新五段 将棋タイトル棋王へ挑戦(12/27)

市出身の将棋棋士本田奎四段が27日、初めて参加した第45期棋王戦で佐々木大地五段に勝ち、渡辺明棋王への挑戦を決めた。本田さんは昨年10月にプロ入りし、同年12月に始まった棋王戦で予選から10連勝し、挑戦者決定戦を制した。将棋界にある八つのタイトル戦で、初回を除いて初参加の棋士が挑戦者になるのは初めて。プロ入りから1年4か月の挑戦は史上2番目のスピード記録。本田四段は同日付で五段に昇段した。

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