ふるさと納税の返礼品競争で税の「流出」が増えている市は4日、寄付を呼び込むため返礼品の拡充などを図ると発表した。19年度の目標寄付額を従来の約4倍の2億円に設定し、サッカーJ1で連覇した川崎フロンターレ関連の返礼品や学校を指定した寄付、浮世絵活用事業への寄付などを検討している。市によると制度に基づく市への寄付額はここ数年2~5千万円ほど。一方、市民が他の自治体に寄付したことに伴う税収減は15年度2億円だったが、年々増えて18年度は43億円の見込み。この額は、保育の定員を約2600人分拡大できる額という。