市は、市内の保育所待機児童数が、4月1日現在で1076人となり、現行の基準となった2002年以降では過去最多となったと発表。09年同期の713人に比べて1.5倍に急増しており、市は「不況に伴う共働き世帯の増加や、開発が続く市内への子育て世代の流入が原因」と分析している。
市は、市内の保育所待機児童数が、4月1日現在で1076人となり、現行の基準となった2002年以降では過去最多となったと発表。09年同期の713人に比べて1.5倍に急増しており、市は「不況に伴う共働き世帯の増加や、開発が続く市内への子育て世代の流入が原因」と分析している。
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川崎市で、保育所待機児童数が増加するのはなぜだろう。これには、私も大いに興味がある。市当局では、その原因が「不況に伴う共働き世帯の増加や、開発が続く市内への子育て世代の流入」にあると分析しているが、こうした分析には、素直な疑問が二つある。一つは、「不況」と「開発が続く市内」という二つの現象のミスマッチである(「不況」は、日本の全体的な状況を指しているということは十分わかっているが)。つまり、開発が続けば景気はよくなるというのが一般的な常識ではないか、といった疑問である。もう一つは、川崎で不況に伴い共働き世帯が増加したということに関わる疑問である。つまり、最近、雇用状況が悪化したはずなのにどうして共働きが増加したのかしら、という疑問である。ともかく、これから、研究者の立場から、川崎市において保育所待機児童数が増加した原因を色々な観点から探ってみたい。