市監査委員は16日、市が保育園での工事を競争入札にせず分割発注して随意契約にしたのは違法として元市職員(70)が市への差額の補填などを求めた3件の住民監査請求について1件の損害を認め、市に必要な措置を講じるよう勧告した。市は昨年、市有地の災害倉庫の撤去工事を243万円で市内の建設業者に随意契約で発注後、倉庫周囲のブロックなど外構の撤去を約84万円で追加発注した。監査委員は倉庫撤去費用が250万円を超えるため、超過分を別の工事と偽って付け替えた疑いがあるなどと指摘した。福田市長は「勧告は重い。改めて調査し必要な措置を取る」と話した。