市備蓄マスク34万枚配布 病院や保育所などに(3/13)

市は13日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、大人用マスク34万枚を病院や保育所などに配布する方針を決めた。感染拡大前には110万枚の備蓄があったが、これまでに各区役所や市内の高齢者施設などに配ったり、姉妹都市の中国・瀋陽市に贈ったりして、市の備蓄は75万枚となっていた。今後は40万枚を市職員用に確保し、窓口で住民対応が必要な職員などに配布する。市民向けには個室で職員に対面する際などマスク着用を依頼する場合に限って配る。

「草薙の剣」など浸水 市民ミュージアム被災作品公表(3/13)

昨秋の台風19号で市市民ミュージアム(中原区)の収蔵品が被害を受けた問題で、市は13日歴史画の大家・安田靫彦さんの日本画「草薙の剣」、市文化賞受賞者の日本画家・大矢紀さんの「ニコライ堂」、詩人まどみちおさんの絵画などが浸水したことを明らかにした。市は個人情報などを理由に被災作品名を公表してこなかったが、作者や寄贈者らの了解が取れたことから公表。他にも県指定重要文化財の「春日神社の鰐口」、ロートレックのポスター「アンバサドュールのアリスティード・ブリュアン」、漫画家岡本一平さんの原画などが被害にあった。

市内で初の新型コロナ感染者 多摩区の70代男性(3/12)

市は12日、多摩区の70代の男性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。市内での感染者は初めてで症状は軽い。男性は今月1日に会食した北海道の友人の感染が判明したため、11日に帰国者・接触者相談センターに連絡、12日陽性が判明し、市立川崎病院に入院した。1人暮らしで4日以降、のどの痛みや微熱などが続いたがほとんど外出しておらず、会見した岡部信彦・市健康安全研究所長は「(患者の)お手本のような生活で、この人を中心に市内で広がることはないだろう」と話した。

「川崎がんばれ!」姉妹都市・瀋陽市から防護服1000着(3/11)

姉妹都市の中国・瀋陽市から11日、医療用防護服1000着が届いた。箱には「川崎頑張れ!日本頑張れ!」と日本語で書かれ、「お互いに見守って助け合い、困難を克服する」という中国語のメッセージも添えられていた。市は市内の医療機関に配布する。コロナウイルスが中国で猛威を振るい始めた1月末に市から備蓄していたサージカルマスクの余剰分約8万枚を発送、瀋陽市の担当者からはメールなどで「一番大変な時に助けてくれてありがとう」と感謝の言葉が伝えられていたという。

市議会定例会4日短縮 コロナウイルスの影響で初めて(3/11)

市議会は11日、最終日の23日に予定していた2020年度予算案の本会議での議決などを19日に前倒しし、定例会の会期を4日間短縮して閉会することを決めた。コロナウイルス感染が発生した場合に本会議が開けず、議決できなくなることをお未然に防ぐためで各会派が合意した。市議会局によると、会期の短縮は初めてという。

二ケ領用水が国登録記念物に(3/10)

市内を流れる二ケ領用水が10日、官報告示により正式に国登録記念物(遺跡関係)に文化財登録された。登録されたのは全長約18㌔のうち、市が管理する約9.2㌔で文化財登録を受け、市は案内板の設置などで用水の貴重さを伝えていく。国や県が所有する残りの区間についても登録に向け所有者と協議する方針。同用水は1611年に完成し、江戸最古の農業用水の一つとされる。市内の国登録記念物は、禅寺丸柿に続いて2例目。

無観客コンサート ミューザから無料ネット配信(3/8)

新型コロナウイルスの感染拡大により、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)と同ホールを拠点とする東京交響楽団は8日、コンサート「名曲全集第155回」を無観客で開催した。同コンサートはインターネットの動画配信サイト「ニコニコ生放送」で無料配信され、放送終了時点で約10万人が視聴した。ミューザと東響が「自粛ムードが広がる今だからこそ音楽を届けたい」とCD採録もかねて発案しドワンゴが協力したもので、「ミューザの定員約2000人、10万人もの人に見てもらえるとは思っていなった」と話した。

川崎大空襲の記録展 戦時中の様子を市平和館で(3/7)

1945年4月の「川崎大空襲」に合わせて、戦争の悲惨さなどを伝える「川崎大空襲記録展 私たちのまちに『空襲』があった」が7日市平和館(中原区)で始まった。4月15日深夜、米軍のB29爆撃機194機が来襲し、焼夷弾12748発や高性能爆弾162発などを投下、市中心部は市役所を残して一面焼け野原になり、死者約1000人、被災者10万人を超えたといわれている。同展は今年で14回目、「今回は「自分たちが今、生活している場所の戦時中の様子を知ることで我がこととして平和を考えよう」がテーマ。

「国際女性デー」にちなみミモザの花束を チネチッタ(3/7)

国連が定める3月8日の「国際女性デー」にちなみ、川崎区の映画館「チネチッタ」で7日、国際女性デーのシンボルフラワーの季節の花「ミモザ」のブーケが来館者にプレゼントされた。イタリアで3月8日を「ミモザの日」と呼び、男性が女性にその花を贈って感謝の気持ちを伝える習慣にならった催し。イタリアの街並みを模した複合照合施設『ラ チッタデッラ」では2004年から毎年この時期に「ミモザ フェスタ」を開催している。

市主催イベント月末まで自粛期間延長(3/6)

市は6日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、15日までとしていた市主催のイベントの自粛期間を31日まで延長することを決めた。会議では教育委員会が、「子どもの心身の健康を考えると、通常の春休みを過ごさせたい。自粛は当面の休校が終わる25日までとしてほしい」と要請した。一方で、民間主催の地域イベントの多くが3月いっぱい開催を見合わせている現状があり、31日までの延長が妥当との結論になった。

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