市は1日から新たな交通システムとしてシェアサイクル事業の本格運用を開始する。2019年3月から昨年12月まで公園や公共施設などに約270か所のサイクルポートを設置、エリアを川崎駅や武蔵小杉駅など8エリアに広げ実証実験を行い、昨年12月の月間利用者数は延べ約4万1600人。今後もコンビニや銀行、大型商業施設などにサイクルポートの設置を進め、利便性の向上を図る。24時間利用可能で、料金は最初の30分が130円、以降15分ごとに100円(12時間最大1800円)。
「カワスイ」運営を新会社に譲渡 営業従来通り(7/1)
「カワスイ 川崎水族館」(川崎区)を運営するアクア・ライブ・インベストメントとグループ会社は3月に民事再生手続きを申請していたが1日、事業をアイ・レジャー・エンターテインメント(同区)に事業譲渡すると発表した。同社は都内のIT企業イグニスの経営者が同館の運営を引き継ぐため設立したもので、同館の営業は従来通りで、年間パスポートなどもそのまま使用できる。
全国から800種2万個の風鈴集結 大師の「風鈴市」(7/1)
川崎の夏の風物詩、川崎大師平間寺(川崎区)の「風鈴市」が1日から始まった。川崎大師観光協会の主催で27回目。新型コロナウイルス対策で昨年に続き、境内と周辺の表参道、仲見世通り40店舗を巡る形式で行い、45都道府県の約800種2万個の風鈴が集まった。今年は境内に全国各地の風鈴の展示場を設け、川崎大師オリジナルのガラス風鈴「厄除(やくよけ)だるま風鈴」、信楽焼風鈴など各地の風鈴がそろった。
「多摩川スピードウェイ」観客席一部保存 日本初の常設サーキット(6/30)
中原区の多摩川河川敷に開設された日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」の遺構の取り壊しを含む堤防強化工事が30日完了した。同サーキットは、1周1.2㌔の楕円形で、堤防のり面に観客席(縦8㍍、幅370㍍)が設けられ1936年にオープンした。同サーキットの歴史的意義を伝える活動を続ける市民団体は全面保存を要望、国土交通省京浜河川事務所は観客席の一部(0.75㍍、幅約3メートル)の保存に協力した。
おもちゃ100点を市ふれあい館に寄贈 都内IT起業(6/30)
市ふれあい館(川崎区)におもちゃのサブスクリプション(定額制)サービスを手掛けるIT企業「カイクリエイツ」(東京都渋谷区)から使われなくなったおもちゃ約100点が寄贈された。同社は高津区の福祉事業者と連携して事業を行っており、汚れや色落ちなどで商品として扱えなくなったものを活用してもらおうと寄贈した。子育て支援の一環で孤立した外国人世帯などを必要な支援につなげる取り組みをしている同館は、個別訪問した際のプレゼントなどに役立てる。
秋田前市議に3回目の政務活動費返還命令(6/30)
福田市長は30日、秋田恵前市議の2021年4~7月の政務活動費の一部は妥当性を欠くとして、市条例に基づき約31万円の返還を命じた。期限は7月21日。市は秋田氏の事務所の1室について、「政務活動の実態がなく、政活費での家賃支払いは条例違反」としている。市は昨年12月と今年2月にも政活費の一部返還を命じているが、計約107万円は返還されていない。秋田氏は参院選への立候補に伴い自動失職した。
市図書館への指定管理者導入撤回を 市民団体(6/30)
市教育委員会が市立図書館に指定管理者制度を導入する方針を明らかにしたことを受け、市民団体「川崎の文化と図書館を発展させる会」は30日、制度導入の撤回を求める声明を発表した。声明は同会が27日に開いた学習会で取りまとめた。制度導入後に台風で収蔵品の水没が起きた市民ミュージアムを引き合いに「図書館職員の専門性は国民から付託された重要な使命。指定管理者制度の図書館では実現困難」などと指摘している。
飯塚市議の死去を悼む 市議会本会議(7/23)
市議会定例会は23日、本会議を開き、6月4日死去した現職市議の飯塚正良市議さん(71歳・立憲民主)の死を悼んだ。同じ川崎区選出の嶋崎嘉夫市議(自民)が哀悼の辞を読み上げ、弔辞に合わせて隣席だった織田勝久副議長が飯塚さんの氏名標を立たせた。傍聴席では飯塚さんの長男と次男が飯塚さんの遺影を抱えて見守った。
平和館で琉球舞踊や講和 沖縄戦77年「慰霊の日」(7/23)
沖縄戦の組織的戦闘が終結して77年になる23日は沖縄県が定めた「慰霊の日」。市平和館(中原区)では三(さん)線(しん)や琉球舞踊など川崎を拠点に沖縄芸能に取り組むグループ「新風(みーかじ)」が「平和の願い」と題して催しを開き、約130人が来場した。「慰霊の日」を多くの人に知ってもらおうと今年で2回目。琉球古典舞踊の「四つ竹」の披露や民謡「平和の願い」の演奏、平和学習の講師・豊岡こずえさんの沖縄戦についての講話を通して平和の大切さを考えた。
大規模物流倉庫建設に反対 住環境の悪化訴え(7/20)
大規模な民間物流倉庫の建設計画が進められている中原区西加瀬地区の住民らが20日、記者会見を開き計画中止を求めた。計画は三菱ふそうトラック・バス工場跡地(約10㌶)を大和ハウス工業が買収、物流倉庫や商業施設、公園などを2026年6月に完成予定。「西加瀬巨大物流倉庫を考える住民の会」はトラック交通量の増加に伴う騒音や振動などで住環境が悪化するとして計画の変更を要求、同社は駐車台数の削減や入庫ルートの変更などの対応をしたが、受け入れられないとしている。