市内初3月から連接バス運行開始へ 川崎鶴見臨港バス(2/14)

3月1日から市内初の連接バスの運行を開始する川崎鶴見臨港バスは14日、川崎区の塩浜営業所で式典を行った。青と赤と白のトリコロールカラーが特徴の車両を2台つなげ定員は通常より約40人多い114人。川崎駅前と水江町を結ぶ既定路線とほぼ同じルートで12分間隔、一部区間を通過する「特快」も運行。信号制御などの可能な公共車両優先システムを含めバス高速輸送システム(BRT)を導入、効率性を高め、同駅前の混雑緩和を図る。

工費20億円増の約69億円に 「仮称川崎市民館・労働会館」整備(3/9)

「川崎市民館・労働会館(仮称)」の整備事業について市は市議会常任委員会で9日、工費が約20億円増えて約69億円になると明らかにした。同事業は市立労働会館を改修し、市教育文化会館を取り壊して機能を移す計画(2025年1月開館予定)。当初は労働会館地下に設置予定の防災設備を水害に備え高所に配置変更、これに伴う増床や耐震性向上などの設計見直しにより約12億円増額、さらに資材高騰で約8億円増える見通しに。大詰めの段階での費用増額に反発の市議も。

台風浸水被害で新たに3万点処分 市民ミュージアム(2/9)

2019年の台風19号で浸水した市市民ミュージアム(中原区)について市は9日、川崎ゆかりの画家の油彩画など3万107点を新たに処分すると発表した。今回で処分品は計7万3547点。修復が不可能として処分されるのは、漫画雑誌1万4524点、ポスターなどグラフィック6565点、19~20世紀写真6213点など。被災した収蔵品24万5643点のうち修復済みは約4万点。残り約13万点が修復対象で修復に10年程度かかるとみている。

ぜん息患者医療費助成廃止へ 他の疾患との公平性から(2/8)

市は気管支ぜんそく患者への独自の医療費助成制度の廃止方針を8日発表した。来年3月末で新規受付を打ち切り、他の疾患対策との公平性を保ちながら幅広い対策を進めるとしている。2015年施行のアレルギー疾患対策基本法は各自治体に地域の実情に応じた対策を求め、市地域医療審議会の答申は他の疾患との公平性の観点から見直しが必要とした。経過措置として2年間は助成を続けるが、「川崎公害病患者と家族の会」は受診機会を奪われると制度の存続を訴えた。

プラごみ一括回収へ着手 23年度予算案に3億5千万円(2/6)

昨年施行されたプラスチック資源循環促進法を受け、市は2023年度からペットボトルを除く家庭のプラスチックごみの一括回収に向けた体制整備に着手、当初予算案に約3億5千万円を計上した。現在はプラスチック製容器包装のみの回収だが、歯ブラシやハンガーなどのプラスチック製品もリサイクルに。プラ製容器包装分別率約4割を一括取集で当面6割まで引き上げ、最終的にプラごみリサイクル率100%を目指す。

太陽光パネル設置義務化の条例改正案 2月議会提出へ(2/6)

家庭の温室効果ガス排出を抑制するため市は6日、新築の建物に太陽光パネルの設置を原則義務化する条例改正案(2月議会提出)を発表した。改正案は、戸建て住宅など延床面積2千㎡未満の建物は住宅メーカーに、延床面積2千㎡以上のマンションなど大規模な新築・増築建築物は建築主にパネル設置を義務付ける。戸建て住宅は日当たりの悪い物件などがあり全戸対象とはしない。いずれも罰則規定はなく、可決されれば2025年4月から義務化される。

地域エネルギー会社の共同設立へ協定締結 市と事業者など(2/6)

再エネ電力の供給や電源開発、エネルギーマネジメントを柱に、地域新電力を展開する地域エネルギー会社の設立に取り組む市は6日、小売り電気事業者など3社(代表企業NTTアノードエナジー(株)、東急(株)、(株)東急パワーサプライ)と共同設立に向けた協定を締結した。今後は、横浜銀行や川崎信用金庫など金融機関4者を含め、資本金1億円の各出資額を決め、10月頃の会社設立を目指す。

市当初予算案8672億円 11年ぶり減額(2/6)

市は6日、2023年度の当初予算案を発表した。一般会計は8672億円(前年度比1.3%減)で11年ぶりの減額、6月完成予定の本庁舎事業費の減少(同312億円減)など一時的要因を除けば予算規模は増加。税収の伸びは堅調で市税収入は3812億円(同3.8%増)の過去最高で、2年連続「不交付団体」となる見込み。小児医療費は助成対象の拡大で計53億円を計上。拠点整備では京急川崎駅西口地区の再開発事業に3億1980万円。一方、財源不足への対応では減債基金から14年連続120億円を借り入れた。

福豆を求めてコロナ前の景色戻る 川崎大師で節分会(2/3)

節分の日の3日、川崎大師平間寺(川崎区)で節分会の豆まき式があった。過去2年は新型コロナウイルス感染予防のため参拝者は舞台前で福豆を拾わず遠巻きに眺めていたが、今年はコロナ禍以前の形に戻し、境内の特設舞台から用意した約2万2千袋の豆を年男・年女や希望者の計136人が3回に分け実施。舞台との距離が縮まり大勢の参拝者は福豆を求めて手を伸ばし、以前の景色が戻った。

ぜん息患者助成制度廃止答申に抗議 公害被害の患者ら(1/31)

市独自の「成人ぜん息患者医療費助成制度」と「小児ぜん息患者医療費支給事業」の廃止を盛り込んだ市地域医療審議会の答申に反対する川崎公害裁判の元原告や患者ら約100人が31日、制度の存続を求めて抗議活動を行った。「川崎公害病患者と家族の会」は市長あて公開質問状で、新規認定患者が増え続けているなか廃止する根拠などを質問。市は26日の回答で、答申は委員の意見をまとめたもので市は答える立場になく、委員の高い見識などによる内容は最大限尊重すべきとした。

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