県は15日、新型コロナウイルスの無症状・軽症者向け宿泊療養施設として「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」(中原区・客室302室)の利用を25日から開始すると発表した。契約は3月末まで、市内の宿泊療養施設の開設は初めて。横浜、相模原市などの施設に続く県内9か所目で、計2100床となる。2月14日時点で県内では、宿泊施設での療養者が172人、自宅での療養者が649人で、宿泊療養施設の待機者はいない。
特養「陽だまりの園」一転事業継続へ 市方針撤回(2/15)
市は15日、市が設置する特別養護老人ホーム「陽だまりの園」(高津区・定員50人)を3月末で一時休止するとしていた方針を撤回、4月以降も継続運営すると発表した。現在の指定管理者、社会福祉法人の照陽会が2024年3月末まで継続して運営する。市は18年策定の計画に基づき、市設置の特養ホームの建物を民間に譲渡するとしたが、陽だまりの園には応募がなかった。照陽会が入居者(現在47人)に不安を与えたくないとして運営継続を申し入れ、市も受け入れた。
差別扇動に早急な対策を 市民団体が市に要請(2/12)
市民団体「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」は12日、市内で街宣車による差別扇動が繰り返されているとして、早急な対策を市に要請した。街宣車はヘイトスピーチを繰り返した者に刑事罰を定めた市の条例について「憲法違反の条例」と訴え、「在日朝鮮人はやりたい放題」などの主張も流しているとして、市に条例に基づき毅然とした態度を示すよう、差別目的で拡散させているデマの否定とヘイト行為を非難する声明を求めた。
下水逆流で市の15%が浸水 内水氾濫ハザードマップ (2/12)
市は12日、最大規模の降雨があった場合の内水氾濫を想定した「内水ハザードマップ」を公表した。内水氾濫は、豪雨などで下水道から排水能力を超える雨水が逆流してあふれ、浸水被害が起きる現象。浸水想定エリアは市全域の約15%で、川崎区約26%、幸区約23%、中原・高津区各約19%、多摩区約17%、宮前区約8%、麻生区約5%。最大想定の2㍍以上は、多摩川近くの高津区諏訪2丁目、久地2丁目など。初の取り組みで、全7区で地図を作製。市ウェブサイトで公開する。
1年ぶりに受講生募集 かわさき市民アカデミー(2/10)
NPO法人かわさき市民アカデミー(藤嶋昭理事長)が2021年度前期(4~9月)の受講生を1年ぶりに募集している。1993年に始まり、年間延べ7千人が受講してきたが、昨年度の前期講座は新型コロナウイルスのため中止、後期講座は前期の受講生から希望者を募り、オンライン講義も試行しながら規模を縮小し開催した。今回も主に市生涯学習プラザ(中原区)を会場に53講座を開催するが、うち29講座はオンラインでも配信する。18歳以上が対象で市民以外も受講可能。
事業者使用の光熱水費未徴収43件 市施設(2/10)
市は10日、民間事業者などに使用許可や貸し付けをしている市の施設について、光熱水費など使用許可書で徴収するとしている光熱水費等を徴収していなかったケースが46件あったと発表した。このうち11件は徴収を進めるが、35件は事業者負担を使用許可書に盛り込んでいながら公益性が高いなどとして、今後も市が負担する。11件は区役所の食堂に設置された電話料金など。35件は市立高校の食堂の光熱費など。市立井田病院の光熱水費未請求問題を受けて昨年12月から調査していた。
コロナ対策最優先217億円 市21年度予算案7年連続過去最大(2/8)
市は8日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は8208億円(前年度当初比3.6%増)で、7年連続過去最大を更新。新型コロナウイルス感染症対策(217億円)に重点をおき、子育てや産業都市づくり、脱炭素社会の実現等の看板政策を推進する一方、JR南武線・京急大師線連続立体交差事業など投資的経費は削減した。秋に市長選を控えるが骨格予算とせず、喫緊の課題の解決に取り組む姿勢を示した。市税収入は過去最大の減少で前年度比5%減の3453億円。コロナ禍で個人・法人市民税、固定資産税すべて落ち込み、6年ぶりに普通交付税の交付団体に転じる見通し。
官学連携の福祉製品開発拠点 市複合福祉センターに整備(2/4)
市は4日、東京工業大、国立の産業技術総合研究所と共同で、福祉製品の開発・改良拠点を整備すると明らかにした。市福祉センター跡地(川崎区日進町)に1月に完成した官民複合施設「市複合福祉センターふくふく」内の1階の床面積約39㎡を「カワサキ ウェルフェア テクノロジー ラボ(ウェルテック)」として、8月開催予定。市内の中小・ベンチャー企業が持ち込む福祉製品を同大や産総研の研究員がチェックし、「ふくふく」に開設予定の特別養護老人ホームや障害者入所施設の利用者が実際に使用し、評価する仕組みも導入する。官学連携の福祉製品開発施設は全国でも珍しい。
工場夜景サミット初のオンライン開催 全国12市参加(2/3)
「第11回全国工場夜景サミット」が3日、オンラインで開催され全国12市が参加した。市内開催は10年ぶりだが、新型コロナウイルスの影響でカルッツかわさき(川崎区)に集う形式を変更、講演やフォトコンテストの結果などを動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信した。元観光庁長官で大阪観光局理事長の溝畑宏氏が基調講演し、工場夜景の魅力を発信し、地域振興を図ることを誓う共同宣言を発表した。次回は山口県周南市で開催。
間隔空けて豆まき 川崎大師で124年ぶり2月2日節分(2/2)
124年ぶりに例年より1日早い節分となった2日、川崎大師平間寺(川崎区)で節分会の豆まき式が行われた、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、豆をまく年男女を7割ほどに減らし、舞台前には幅約80メートルのブルーシートが敷かれ、参拝者の密防止が徹底された。参拝者は舞台から離れた場所で豆まきを見物し、終了後に僧侶から福豆などが入った袋を受け取った。

